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筋トレをする夢
3.
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次は背筋、スクワットと続いた。一通り終わった後、何かやたら筋肉が付いた気がした。腕に力を込めれば立派な力こぶは出来るし、お腹を見たら、見事に六つに割れていた。やっぱり、効果的な筋トレは違うなと思う。
「ははは」
何だか、ちょっとマッチョな気分になって笑いたくなってしまった。
「ハハハ」
それに合わせてトレーナーのお兄さんも笑いかけてくる。何となく自慢げに筋肉をアピールしてきたので、僕も負けじと筋肉をアピールしていた。
「ははは」
「ハハハ」
お互い、笑顔を見せながら筋肉を強調していく。するとだんだんと筋肉が大きくなって、更にぱんぱんに膨らんできた。
「ははは」
「ハハハ」
笑顔が続いていく中で更に膨らんでいく筋肉。そして、大きくなりすぎた筋肉は、パチンと音を立てて破裂した風船のようにしぼんでいった。貧相な体に戻ってしまう。それに伴い、痛みが走った。
「あれ、何だこれ」
「はい。それが筋肉痛です」
トレーナーのお兄さんが笑顔で言った。
目を覚ました時、体が動かないと思った。そして、無理に動かそうとして激しい痛みを感じる。夢の中での筋トレが原因で無い事はすぐに分かった。むしろ、筋トレの夢をどうして見たのかが分かった気がする。昨日、張り切って筋トレをしたのが原因だろう。運動不足の体には見事に応えて、分かり過ぎるくらいはっきりと筋肉痛を感じていた。
痛みを感じながら、無理矢理体を起こして伸びをしてみる。やっぱり、痛い。このまま横になって、痛みが引くまでじっとしていたと思うが、そうもいかなかった。とりあえず、夢日記をつける。
筋トレをする夢
正しいフォーム
理想的な筋肉を付けるが破裂して元に戻ってしまう
自信満々のマッチョな自分の姿と言うのを思い出して、思わず恥ずかしくなってしまった。でも、そういうのをちょっと目指したくて、筋トレを始めたんだと思うと、そう思ってしまった自分がまた恥ずかしくなってしまった。
筋肉に痛みを感じていると、何となく体が引き締まっているような気もしてくるから不思議だ。恐らくというか、ほぼ間違いなく、周囲から見たら何の変化も感じられないと思うけど、何となく胸を突き出して、背筋を伸ばしたくなってくる。
でも、すぐに痛みを感じて、現実を思い出す。筋トレを続ければ憧れのボディになれるのかなとやっぱりどこか夢想していた自分がいた。何だろう、やっぱり、そういうのにどこか憧れているんだなと思う。それは否定できなかった。
「ははは」
何だか、ちょっとマッチョな気分になって笑いたくなってしまった。
「ハハハ」
それに合わせてトレーナーのお兄さんも笑いかけてくる。何となく自慢げに筋肉をアピールしてきたので、僕も負けじと筋肉をアピールしていた。
「ははは」
「ハハハ」
お互い、笑顔を見せながら筋肉を強調していく。するとだんだんと筋肉が大きくなって、更にぱんぱんに膨らんできた。
「ははは」
「ハハハ」
笑顔が続いていく中で更に膨らんでいく筋肉。そして、大きくなりすぎた筋肉は、パチンと音を立てて破裂した風船のようにしぼんでいった。貧相な体に戻ってしまう。それに伴い、痛みが走った。
「あれ、何だこれ」
「はい。それが筋肉痛です」
トレーナーのお兄さんが笑顔で言った。
目を覚ました時、体が動かないと思った。そして、無理に動かそうとして激しい痛みを感じる。夢の中での筋トレが原因で無い事はすぐに分かった。むしろ、筋トレの夢をどうして見たのかが分かった気がする。昨日、張り切って筋トレをしたのが原因だろう。運動不足の体には見事に応えて、分かり過ぎるくらいはっきりと筋肉痛を感じていた。
痛みを感じながら、無理矢理体を起こして伸びをしてみる。やっぱり、痛い。このまま横になって、痛みが引くまでじっとしていたと思うが、そうもいかなかった。とりあえず、夢日記をつける。
筋トレをする夢
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理想的な筋肉を付けるが破裂して元に戻ってしまう
自信満々のマッチョな自分の姿と言うのを思い出して、思わず恥ずかしくなってしまった。でも、そういうのをちょっと目指したくて、筋トレを始めたんだと思うと、そう思ってしまった自分がまた恥ずかしくなってしまった。
筋肉に痛みを感じていると、何となく体が引き締まっているような気もしてくるから不思議だ。恐らくというか、ほぼ間違いなく、周囲から見たら何の変化も感じられないと思うけど、何となく胸を突き出して、背筋を伸ばしたくなってくる。
でも、すぐに痛みを感じて、現実を思い出す。筋トレを続ければ憧れのボディになれるのかなとやっぱりどこか夢想していた自分がいた。何だろう、やっぱり、そういうのにどこか憧れているんだなと思う。それは否定できなかった。
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