夢ノコリ

hachijam

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マイクのテストをする夢

7.

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悩んでいるだけでは先に進まないので、三ヶ嶋君に聞いてみる。いつも通りと言えば、いつも通りなんだけど、三ヶ嶋君に頼りっぱなしだなと思いながら、でも、試験の事なら三ヶ嶋君だろうと思い、ちょっと控えめに聞いてみた。僕の様子に気が付く事も無く、三ヶ嶋君は嫌な顔一つせずに相談に乗ってくれるのは本当にありがたい。

自分の考えだから、当たらなくても怒るなよなんて、少し冗談ぽく付け加えながら三ヶ嶋君はポイントを教えてくれた。どうして、ここを選んだのかも説明してくれて、なかなか、説得力があると思った。

そのまま、信じて真似するのが良いかと考えていたら、充がどこか勝ち誇った顔をしていた。充の話では、極秘のルートを通じて、試験の情報を得たのだという。それによると、三ヶ嶋君のと重なるところもあったけど、全く違ったところもあった。自信満々の表情をしていて、心底信じているようだった。

性格的には素直な所がある充は、こういう時にだまして、悪い点数を取らせるという企みをする人物では無い。だから、その情報というのをそれなりに信じているのは確かだろう。ただ、その情報が確かな物かと言われると疑問に思える。根拠が曖昧だったからだ。そうあって欲しいという願望も込められているのではとか思ってしまった。でも、だからと言って、それを否定する根拠を僕が持っている訳でもなく、そこでそれを議論する事には意味も無い気がした。

少し、迷ったけど、まずは二人が共通して出るだろうという箇所をまとめておく事にする。今日中に全部準備する必要はないから、とりあえず、確率が高い所だけでもやっておけば、もう少し様子を見ても良いのかもしれないと思った。最低限と言う意味では目処が付いた事でちょっとホッとした。思ったよりも順調に試験の準備が進んでいる気がする。

明日から試験と言うような切羽詰まった状況ではまだないからそう思っているだけかもしれないけど、少なくとも今日はこれだけはやっておきたいと部分が終わってひと安心と言う感じだ。もちろん、試験が終わるまで、油断なんてしてはいけないし、それが一週間続けなくちゃいけないというのはあるんだけど、それでも、やる事はやったという安心感が今日はあったなと思った。

赤岡さんたちも試験の日程は僕たちと同じ様な感じみたいだ。さすがに一緒に試験勉強みたいな事にはならなかったけど、学生の本分の勉強は頑張ろうと健闘は誓い合っていた。
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