143 / 275
怒られる夢
2.
しおりを挟む
怒られる夢
理由は不明
なぜか絶叫
それだけ書いて、ぐったりとしてしまった。
前期の試験はすでに始まっていて、半分が過ぎたという感じだ。連日の試験で寝不足状態が続いている。結局、それだけギリギリまでやらないと、どうにもならないという事になってしまった。
徹夜は避けたいという気持ちは強かったが、すでに1日徹夜していて、その影響も残っている。試験の後半の来週は少し日程的には楽だけど、まだ予断は許さない。そして、土曜日の今日もひとつだけ試験がある。
試験は基本的には講義がある曜日に行われていた。前期は土曜日には講義を受けていなかったので、本来ならば土曜日に試験と言うのはあり得ないはずだったのだが、なぜかひとつだけ土曜日に試験と言う変則的な日程になっていた。しかも、ギリギリになっての変更だった。
試験がばらけているのは、対策が少し楽になるので本来は喜んだ方が良いのだけど、その日の試験は単純にはそう思えない理由がいくつかあった。
まず一つ目が土曜日だという事だ。普段、大学に行かない日に大学に行かなければいけないというのが何となく嫌だと思ってしまう。二つ目がこの講義を充も三ヶ嶋君も受けていないという事だ。試験が目的だから、別に充や三ヶ嶋君がいなくても問題ないのだけど、それでも何だか損した気分になってしまう。
更に三つめ、これが最大の理由なのだが、今日の予定が入っている事だ。試験中なので、みんなで遊びに行くのは試験が終わった後と言う話だったのだが、結構、有名な大きめの花火大会がその日開かれる事になっていて、土曜日だし、ちょっとした息抜きで行こうと盛り上がったのだ。決まった時に試験中というのは気になったが、土曜日だけだったら大丈夫だろうと思っていた。しかし、その後にまさか試験が入るとは思わなかった。
花火自体は夜だから、試験を受けてから行けば問題ないのだが、場所取りをするために早めに行こう、それだったら、その前にちょっと遊ぼうみたいな話になって、それに参加できないのが悔しかったのだ。だからと言って、試験を受けないという選択肢は僕の中では当然なく、恨み言を誰に言っていいか分からず、とりあえず、充にだけ文句を言ってみたが、前の事もあり、ざまあみろと言われてしまった。
花火に間に合えば、それで良い事にするかと気持ちを切り替えて、大学へと向かう。僕の気持ちを反映してか、どんよりとした天気で、雨が降ったら花火大会はどうなるんだろうとぼんやりと思っていた。
理由は不明
なぜか絶叫
それだけ書いて、ぐったりとしてしまった。
前期の試験はすでに始まっていて、半分が過ぎたという感じだ。連日の試験で寝不足状態が続いている。結局、それだけギリギリまでやらないと、どうにもならないという事になってしまった。
徹夜は避けたいという気持ちは強かったが、すでに1日徹夜していて、その影響も残っている。試験の後半の来週は少し日程的には楽だけど、まだ予断は許さない。そして、土曜日の今日もひとつだけ試験がある。
試験は基本的には講義がある曜日に行われていた。前期は土曜日には講義を受けていなかったので、本来ならば土曜日に試験と言うのはあり得ないはずだったのだが、なぜかひとつだけ土曜日に試験と言う変則的な日程になっていた。しかも、ギリギリになっての変更だった。
試験がばらけているのは、対策が少し楽になるので本来は喜んだ方が良いのだけど、その日の試験は単純にはそう思えない理由がいくつかあった。
まず一つ目が土曜日だという事だ。普段、大学に行かない日に大学に行かなければいけないというのが何となく嫌だと思ってしまう。二つ目がこの講義を充も三ヶ嶋君も受けていないという事だ。試験が目的だから、別に充や三ヶ嶋君がいなくても問題ないのだけど、それでも何だか損した気分になってしまう。
更に三つめ、これが最大の理由なのだが、今日の予定が入っている事だ。試験中なので、みんなで遊びに行くのは試験が終わった後と言う話だったのだが、結構、有名な大きめの花火大会がその日開かれる事になっていて、土曜日だし、ちょっとした息抜きで行こうと盛り上がったのだ。決まった時に試験中というのは気になったが、土曜日だけだったら大丈夫だろうと思っていた。しかし、その後にまさか試験が入るとは思わなかった。
花火自体は夜だから、試験を受けてから行けば問題ないのだが、場所取りをするために早めに行こう、それだったら、その前にちょっと遊ぼうみたいな話になって、それに参加できないのが悔しかったのだ。だからと言って、試験を受けないという選択肢は僕の中では当然なく、恨み言を誰に言っていいか分からず、とりあえず、充にだけ文句を言ってみたが、前の事もあり、ざまあみろと言われてしまった。
花火に間に合えば、それで良い事にするかと気持ちを切り替えて、大学へと向かう。僕の気持ちを反映してか、どんよりとした天気で、雨が降ったら花火大会はどうなるんだろうとぼんやりと思っていた。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
万物争覇のコンバート 〜回帰後の人生をシステムでやり直す〜
黒城白爵
ファンタジー
異次元から現れたモンスターが地球に侵攻してくるようになって早数十年。
魔力に目覚めた人類である覚醒者とモンスターの戦いによって、人類の生息圏は年々減少していた。
そんな中、瀕死の重体を負い、今にもモンスターに殺されようとしていた外神クロヤは、これまでの人生を悔いていた。
自らが持つ異能の真価を知るのが遅かったこと、異能を積極的に使おうとしなかったこと……そして、一部の高位覚醒者達の横暴を野放しにしてしまったことを。
後悔を胸に秘めたまま、モンスターの攻撃によってクロヤは死んだ。
そのはずだったが、目を覚ますとクロヤは自分が覚醒者となった日に戻ってきていた。
自らの異能が構築した新たな力〈システム〉と共に……。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる