夢ノコリ

怒られる夢

３．

今年は梅雨が少し長引いているようで、まだ明けていない。来週早々には明けそうというのを朝の天気予報でやっていたけど、週末の今日と明日はぐずついた天気になりそうだとも言っていた。僕たちが行く予定の花火大会の事も話題になっていて、お天気が心配ですなんてコメントも言っていた。

心配したらどうにかなるという事でもないけど、そういう話を聞くと、僕もやっぱり気になってしまう。一応、雨天決行の花火大会なんだけど、雨が降っている中、花火を見るというのは、それはそれで大変でそうはなって欲しくないなと思う。

大きな花火大会なので、中止の場合には昼過ぎに発表になるらしく、そうなったら今日の予定も全部中止になる。ちなみに花火が中止になった場合、翌日、つまり明日に延期になるみたいだけど、そうなった時に、どうするのかは決めていない。みんなの日曜の予定までは確認していなかったし、それこそ、月曜日に控えている試験がある事を考えると、ちょっと難しいのではと思ったりもしていた。

とにかく、天気は持ってほしいというのが僕の希望で、理想としては、予報を覆すような晴天になって欲しいと思ったりするけど、どんよりした空を見ると、ギリギリで持つかどうかというところだろうと思った。

大学に着くまで天気は気になっていたけど、それと同じくらい目の前の試験も気になっていた。今日、僕が受ける試験はそれほど難しくない、むしろ、簡単だと言われている試験だった。覚える事がほとんどなく、試験は事前に出されていた問いに自分の考えを書けばいいらしい。ある程度の量は書かないといけないので、そういう点では大変だが、量さえ書けば、とりあえず、合格点はもらえるそうだ。

実際に受けるまでは少し不安もあったが、試験が始まってしまえば、言われた通りの問題で、悩むことは無かった。書くための時間は掛かったがそれ以外で特別に考える必要も無くて、試験時間も余ったくらいだった。提出して、早めに帰ろうかなと思ったけど、一応、念のためと中身をチェックしていたら時間いっぱいまで掛かってしまった。今回の試験の中では一番はっきりとした手ごたえを感じた試験で、気持ち的にはかなり嬉しくなってしまった。

鼻歌でも歌いたくなって外に出たけど、空は相変わらずの曇り空でそれを見たら、晴れ晴れした気分も少し無くなってしまった。ただ、今日の試験が無事に終わった事も事実で、雨が降っていないというのも事実で、そう考える事で花火大会に期待する事にした。