180 / 275
凍える夢
4.
しおりを挟む
どこかフワフワとした感じだった。何となく夢を見ている事は認識していた。さっき見た夢とは違い、どこか温かさを感じてホッとする。頭が痛むような感じはないけど、どこか朦朧とした感じだった。その理由が夢だからなのか、体調不良だからなのかは良く分からなかった。でも、フワフワとした感じだった。
まるで、雲になったようだなと思っていたら、体もその通りで、本当に雲になっているようだ。風に流されてフワフワとしていた。太陽が当たって、心地よい暖かさを感じる。このまま、何も考えずにのんびりしたいと思った。五分、十分、いやもしかしたら三十分、一時間ぐらい、そのままだっと気がする。気持ちも穏やかで落ち着いてきた。全身の力が抜けて、疲労も一緒に抜けているようだった。
これだったら、起きたらもう大丈夫だろうと思ったりする。とりあえず、このまま、のんびりしていればいいと思った。と、少しずつ風が強くなってきた。最初はそれがそよ風のように心地よさを増幅させたが、だんだんと強くなってくると寒さを感じるようになる。もう、そろそろ風は良いんだけどと思い始めた時には、更に強風になっていて、凍えるようだった。この寒さはどこかで感じたような、意識としてはまだ朦朧としていたけど、その感触は覚えていた。朝の夢と同じような気がする。と言う事は…。
ぱっと目を覚ましたら、クーラーがガンガンに利いていた。外の暑さに反応して、その性能を発揮しているんだと思った。でも、今は寒いのは辛いと思う。とは言え、切ってしまったら暑さでやられてしまうだろう。いつもよりは少し温度を高めに設定し直したら、風が弱くなった。頭痛は少し楽になった気がしたけど、だるさは残っていた。起きる事はしないで、そのまま、横になったら、またすぐに寝てしまった。
今度は特別に暑さも寒さも感じなかった。ただ、広い空間にいた。それだけ。これだったら、夢を見る意味が無いのではと思っていたら、目の前に髪の長い女の子が現れた。
「今は大丈夫?」
女の子は笑って言う。心配してくれているのかなと思うけど、笑顔で聞く事なのかなと少し思う。
「まぁ」
ちょっと捻くれた感じで言ってしまったのは意地悪かなと思いながら、でも、そんな風に言ってしまう。
「ふふふ。良かった」
見透かされたように笑われたけど、どこか安心しているようにも見えた。どうやら、心配はしてくれていたようだ。それは、ちょっとだけだけど嬉しいような気がしていた。
まるで、雲になったようだなと思っていたら、体もその通りで、本当に雲になっているようだ。風に流されてフワフワとしていた。太陽が当たって、心地よい暖かさを感じる。このまま、何も考えずにのんびりしたいと思った。五分、十分、いやもしかしたら三十分、一時間ぐらい、そのままだっと気がする。気持ちも穏やかで落ち着いてきた。全身の力が抜けて、疲労も一緒に抜けているようだった。
これだったら、起きたらもう大丈夫だろうと思ったりする。とりあえず、このまま、のんびりしていればいいと思った。と、少しずつ風が強くなってきた。最初はそれがそよ風のように心地よさを増幅させたが、だんだんと強くなってくると寒さを感じるようになる。もう、そろそろ風は良いんだけどと思い始めた時には、更に強風になっていて、凍えるようだった。この寒さはどこかで感じたような、意識としてはまだ朦朧としていたけど、その感触は覚えていた。朝の夢と同じような気がする。と言う事は…。
ぱっと目を覚ましたら、クーラーがガンガンに利いていた。外の暑さに反応して、その性能を発揮しているんだと思った。でも、今は寒いのは辛いと思う。とは言え、切ってしまったら暑さでやられてしまうだろう。いつもよりは少し温度を高めに設定し直したら、風が弱くなった。頭痛は少し楽になった気がしたけど、だるさは残っていた。起きる事はしないで、そのまま、横になったら、またすぐに寝てしまった。
今度は特別に暑さも寒さも感じなかった。ただ、広い空間にいた。それだけ。これだったら、夢を見る意味が無いのではと思っていたら、目の前に髪の長い女の子が現れた。
「今は大丈夫?」
女の子は笑って言う。心配してくれているのかなと思うけど、笑顔で聞く事なのかなと少し思う。
「まぁ」
ちょっと捻くれた感じで言ってしまったのは意地悪かなと思いながら、でも、そんな風に言ってしまう。
「ふふふ。良かった」
見透かされたように笑われたけど、どこか安心しているようにも見えた。どうやら、心配はしてくれていたようだ。それは、ちょっとだけだけど嬉しいような気がしていた。
0
あなたにおすすめの小説
鷹鷲高校執事科
三石成
青春
経済社会が崩壊した後に、貴族制度が生まれた近未来。
東京都内に広大な敷地を持つ全寮制の鷹鷲高校には、貴族の子息が所属する帝王科と、そんな貴族に仕える、優秀な執事を育成するための執事科が設立されている。
物語の中心となるのは、鷹鷲高校男子部の三年生。
各々に悩みや望みを抱えた彼らは、高校三年生という貴重な一年間で、学校の行事や事件を通して、生涯の主人と執事を見つけていく。
表紙イラスト:燈実 黙(@off_the_lamp)
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる