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大きなカラスの夢
1.
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目の前にカラスがいた。結構、大きい、そう思っていると、巨大化している。いや、僕の体が大きくなっているのか、他に比べる物が無いから、それは定かではない。どっちにしろ、僕からはとても巨大なカラスに見えた。じっと見つめられると恐い。そのクチバシで突っつかれてしまうのではないかと思う。逃げ出したくなるけど、視線を外したら、最後、襲い掛かってくる気もしてくる。怖がっているのを悟られたはダメだと思う。でも、見透かされている気もする。精一杯強がっているふりをするが、何となく馬鹿にされている気もしてきた。そうなると、少しムカつく。こっちが威嚇してやろうかと、大きな声を上げようとしたら、先にカァカァと鳴かれてしまった。それほど大きな声ではなかったけど、それで、完全にビビッてしまった。一気に委縮する。そうなると、何も出来ない。相変わらず、カラスはこちらを馬鹿にしているような表情だ。ちょっと泣きそうになった。もう一度だけ、虚勢を張ってみようかなと思う。
(よし)
そう心に決めたのだけど、でも、何も出来なかった。そんな僕を見て、カラスが笑ったように見えた。カラスも笑うんだと変な所で感心したら、急にこちらに向かってきた。食べられる、そう思った瞬間、クチバシで身体を挟まれた。
(うわっ)
と思った時には、カラスは空を飛んでいた。暴れてクチバシから逃れようとしたけど、もしここで、離されたら真っ逆さまで地面まで落ちてしまう。結構な距離がある。痛いだけじゃ済まないだろうと、怖くなる。それを知ってか知らずかニヤッとする。何か、頭に来た。だから、グーでクチバシを思いっきり叩いてやった。それぐらいじゃ、びくともしないだろうけど、嫌がらせぐらいにはなるだろう。そう思って、思いっきり叩いた。手に痛みが走った気がする。やっぱり、クチバシは硬い。そう思った瞬間、クチバシにヒビが入る。
(あれ、これやばいかも)
そう考えた時には、クチバシが粉々に砕けていた。当然、僕の体は真下に落下する。
(このまま、落ちるのかな)
と、冷静に考えた所で目が覚めた。
大きなカラスの夢
クチバシで挟まれる
クチバシを叩いたら砕けて落下する
習慣的に書きながら、体調は悪くないなと思った。何となく体の節々に痛みが残っていたが、それはずっと寝ていたからだろう。体調不良につながるような物では無くて、そういう痛みが逆に良くなっていることを実感させた。頭を振っても痛みを感じなかった。これなら大丈夫そうだ。
(よし)
そう心に決めたのだけど、でも、何も出来なかった。そんな僕を見て、カラスが笑ったように見えた。カラスも笑うんだと変な所で感心したら、急にこちらに向かってきた。食べられる、そう思った瞬間、クチバシで身体を挟まれた。
(うわっ)
と思った時には、カラスは空を飛んでいた。暴れてクチバシから逃れようとしたけど、もしここで、離されたら真っ逆さまで地面まで落ちてしまう。結構な距離がある。痛いだけじゃ済まないだろうと、怖くなる。それを知ってか知らずかニヤッとする。何か、頭に来た。だから、グーでクチバシを思いっきり叩いてやった。それぐらいじゃ、びくともしないだろうけど、嫌がらせぐらいにはなるだろう。そう思って、思いっきり叩いた。手に痛みが走った気がする。やっぱり、クチバシは硬い。そう思った瞬間、クチバシにヒビが入る。
(あれ、これやばいかも)
そう考えた時には、クチバシが粉々に砕けていた。当然、僕の体は真下に落下する。
(このまま、落ちるのかな)
と、冷静に考えた所で目が覚めた。
大きなカラスの夢
クチバシで挟まれる
クチバシを叩いたら砕けて落下する
習慣的に書きながら、体調は悪くないなと思った。何となく体の節々に痛みが残っていたが、それはずっと寝ていたからだろう。体調不良につながるような物では無くて、そういう痛みが逆に良くなっていることを実感させた。頭を振っても痛みを感じなかった。これなら大丈夫そうだ。
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