61 / 275
大食いの夢
1.
しおりを挟む
目の前には山盛りのカレーライスが置かれていた。僕は白い前掛けを掛けて、大きめのスプーンを持って合図を待っていた。店員さんがストップウォッチを持って立っている。いつでも食べ始める準備は出来ていた。僕がチラッと店員さんの方を見ると、視線が合い、黙って頷く。そして、スタートの合図と共にストップウォッチを押した。
制限時間が目の前に表示されて、一秒ずつ減っていった。僕は始まった事を確認すると、まずは一口食べる。いつもと変わらないカレーの味だなと思う。単純にカレー好きなので、カレーを食べた時にはとても幸せな気分になる。それが山盛り目の前にあるのだから、嬉しさは何倍にもなっている。
時間制限は十五分。それだけあれば、問題ないと思った。最初の一口だけは少し時間を掛けて味を堪能したが、次の二口目からはスピードを意識して食べる。全くペースが衰える事無く、残り一口にまでたどり着く。時間もまだ五分以上、残しているし、お腹も満腹にはほど遠かった。もうなくなってしまうのかと言う名残惜しさの方が勝っていたが、その勢いのまま、最後の一口を食べた。口の周りをナプキンで拭き、水を一口飲んだ。
カレーのお皿が片づけられて、今度は特大大盛りのラーメンが目の前に置かれていた。熱々と言う感じで湯気が上がっていた。今度は箸に大きめの箸を持つ。準備が整ったを見て、店員さんが、また、ストップウォッチを押す。制限時間がまた表示される。今度は十分だった。制限時間は気になったけど、それ以上に麺が伸びてしまわないかの方が気になった。熱いので冷ましながら食べるのでちょっと苦戦する。でも、お腹いっぱいにはほど遠く、ペースとしてはさほど変わらず、着実に量は減っていった。残り時間、一分を切ったところで食べ終える事が出来た。まだ、余裕はある。
最後に出てきたのは大量のパスタだった。ミートソースがたっぷりとかけられている。今度はフォークを握って合図を待つ。店員さんがストップウォッチを押す。今度の制限時間は五分だった。これまでの二つと同じペースだと間に合わなくなる。一気に食べる必要があると思い、ペースを上げるが、途端にお腹がいっぱいになってくるのを感じた。
随分食べたなと思っていたら、直前にもいろいろと食べていたような気もしてきた。それじゃあ、お腹がいっぱいになっても仕方がない気がする。何で大食いしているんだと思ってしまう。そう考えてしまうと、次の一口を食べる事が出来なくなってしまった。時間は着実に減っていく。焦った方が良いのか、焦らなくて良いのか分からなくなって、どうでもいいやなんて気分にもなってきた。お腹いっぱいだったけど、カレーがまた食べたいと思ってしまった。
制限時間が目の前に表示されて、一秒ずつ減っていった。僕は始まった事を確認すると、まずは一口食べる。いつもと変わらないカレーの味だなと思う。単純にカレー好きなので、カレーを食べた時にはとても幸せな気分になる。それが山盛り目の前にあるのだから、嬉しさは何倍にもなっている。
時間制限は十五分。それだけあれば、問題ないと思った。最初の一口だけは少し時間を掛けて味を堪能したが、次の二口目からはスピードを意識して食べる。全くペースが衰える事無く、残り一口にまでたどり着く。時間もまだ五分以上、残しているし、お腹も満腹にはほど遠かった。もうなくなってしまうのかと言う名残惜しさの方が勝っていたが、その勢いのまま、最後の一口を食べた。口の周りをナプキンで拭き、水を一口飲んだ。
カレーのお皿が片づけられて、今度は特大大盛りのラーメンが目の前に置かれていた。熱々と言う感じで湯気が上がっていた。今度は箸に大きめの箸を持つ。準備が整ったを見て、店員さんが、また、ストップウォッチを押す。制限時間がまた表示される。今度は十分だった。制限時間は気になったけど、それ以上に麺が伸びてしまわないかの方が気になった。熱いので冷ましながら食べるのでちょっと苦戦する。でも、お腹いっぱいにはほど遠く、ペースとしてはさほど変わらず、着実に量は減っていった。残り時間、一分を切ったところで食べ終える事が出来た。まだ、余裕はある。
最後に出てきたのは大量のパスタだった。ミートソースがたっぷりとかけられている。今度はフォークを握って合図を待つ。店員さんがストップウォッチを押す。今度の制限時間は五分だった。これまでの二つと同じペースだと間に合わなくなる。一気に食べる必要があると思い、ペースを上げるが、途端にお腹がいっぱいになってくるのを感じた。
随分食べたなと思っていたら、直前にもいろいろと食べていたような気もしてきた。それじゃあ、お腹がいっぱいになっても仕方がない気がする。何で大食いしているんだと思ってしまう。そう考えてしまうと、次の一口を食べる事が出来なくなってしまった。時間は着実に減っていく。焦った方が良いのか、焦らなくて良いのか分からなくなって、どうでもいいやなんて気分にもなってきた。お腹いっぱいだったけど、カレーがまた食べたいと思ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
鷹鷲高校執事科
三石成
青春
経済社会が崩壊した後に、貴族制度が生まれた近未来。
東京都内に広大な敷地を持つ全寮制の鷹鷲高校には、貴族の子息が所属する帝王科と、そんな貴族に仕える、優秀な執事を育成するための執事科が設立されている。
物語の中心となるのは、鷹鷲高校男子部の三年生。
各々に悩みや望みを抱えた彼らは、高校三年生という貴重な一年間で、学校の行事や事件を通して、生涯の主人と執事を見つけていく。
表紙イラスト:燈実 黙(@off_the_lamp)
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる