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宿題をする夢
9.
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何だか分からないけど、とりあえず、充と三ヶ嶋君のせいに赤岡さんと連絡を取ってみる事にした。何をどう話したらいいんだろうと思っていたけど、実際に話してみたら、意外とどうにかなるもんだなと思った。そういうものかもしれない。どういう反応を示すのかと言うのは、気になったけど、赤岡さんも連絡しようかどうか考えていたみたいで、丁度、良かったのかなと思う事にした。
意識しなければ、何でもない事なんだろうけど、意識してしまうとなんでもない会話と言うのはとても難しいと感じた。一応、充と三ヶ嶋君のせいと僕の中では決めていたので、この間、参加できなかった充が、どっかに遊びに行きたいと言っていた事と、加山さんがその後、三ヶ嶋君の事をどう思っているのかを聞いてみる事にした。
遊びに行く予定に関しては意外とすんなりと話が進んだ。具体的な話には結びつかなかったので、社交辞令だった可能性も否定は出来なかったけど、計画があれば話は聞いてもらえそうだった。感触から言うと、もう一人の子も誘って6人でみたいな話になりそうだった。具体的な計画を充に考えさせようと思う。
三ヶ嶋君の事に関してはちょっとはっきりしない感じだった。雰囲気としては悪くないと思っていたのだが、本人は違っていたのだろうか。三ヶ嶋君のその後の本心を知っている僕としては、それがばれているのではと少しだけ思った。あんまり詳しく聞いて欲しくない雰囲気を察したので、ほどほどでやめておく事にした。
結局、何か分かりやすい結果が得られた訳ではないけど、何となくひとつ宿題は片づいた気はした。別の新しい宿題が出来た気がするけど、それはまた別に考えようと思った。ちょっとホッとした自分と、その状況を楽しんでいる自分がいる事に気が付く。こういう気持ちをどう表現したら良いのか、分からないけど、今は全て充と三ヶ嶋君のせいにする事にした。そういう言い訳も必要なんだろう。
書庫で見た山積みの本を思い出す。あれはいったい何だったんだろう。夢の中で見た山積みの宿題と同じものだったのだろうか。白昼夢と言う言葉を思い出す。人に話したら妄想とか言われて笑われそうだなと思ってしまった。妄想するなら、もっと幸せな事を思い浮かべたいと思った。可愛い彼女がいて、お金がたくさんあって、勉強もせずに遊んでとか、考え始めてしまった。その彼女の顔はいったい誰なんだろう。そんな事を思う。さっき話したばかりの人の顔がちょっとだけ浮かんだ。
意識しなければ、何でもない事なんだろうけど、意識してしまうとなんでもない会話と言うのはとても難しいと感じた。一応、充と三ヶ嶋君のせいと僕の中では決めていたので、この間、参加できなかった充が、どっかに遊びに行きたいと言っていた事と、加山さんがその後、三ヶ嶋君の事をどう思っているのかを聞いてみる事にした。
遊びに行く予定に関しては意外とすんなりと話が進んだ。具体的な話には結びつかなかったので、社交辞令だった可能性も否定は出来なかったけど、計画があれば話は聞いてもらえそうだった。感触から言うと、もう一人の子も誘って6人でみたいな話になりそうだった。具体的な計画を充に考えさせようと思う。
三ヶ嶋君の事に関してはちょっとはっきりしない感じだった。雰囲気としては悪くないと思っていたのだが、本人は違っていたのだろうか。三ヶ嶋君のその後の本心を知っている僕としては、それがばれているのではと少しだけ思った。あんまり詳しく聞いて欲しくない雰囲気を察したので、ほどほどでやめておく事にした。
結局、何か分かりやすい結果が得られた訳ではないけど、何となくひとつ宿題は片づいた気はした。別の新しい宿題が出来た気がするけど、それはまた別に考えようと思った。ちょっとホッとした自分と、その状況を楽しんでいる自分がいる事に気が付く。こういう気持ちをどう表現したら良いのか、分からないけど、今は全て充と三ヶ嶋君のせいにする事にした。そういう言い訳も必要なんだろう。
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