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11.飲み会と女性
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小学校の時は本当にまだまだ子どもで、中学の時はわりと真面目に勉強していたしで、そういう付き合いなど想像もできなかった律は誰とも恋愛すらしたことない。
告白されたことは中学の時ならあるが、その時は恥ずかしさと気遅れもあって断るしかできなかった。後で翔に「告白された」とおずおず報告をしたら心の底から羨ましがられ、断ったと知ると地球外生物でも見たような顔をされたものだ。
そして卒業する前に親を亡くし、律は利央を守るため、そして自分のためでもあり就職を選んだ。それまでの世界と一変したのもあり、律はただひたすらがむしゃらに働き、家では利央と一緒に家事をした。
だから当然出会いなんてものはなかったし、多分あっても律自身に余裕なかっただろうと思われる。ようやく利央が無事高校に進学してくれた時は一気に力が抜けて熱まで出したくらいだ。
最近はその利央がありがたいことに食事など主な家事を担ってくれているのもあり、律は随分生活だけでなく心にもゆとりが出てきた。とはいえ利央には是非大学へ行って欲しいと思っているので、まだまだ気は抜けない。学費など、親戚たちの助けもあって今のところ何とかなっているが、大学は高校の倍以上の学費がかかる。国公立に行けるならそれに越したことはないが私大となるとさらにかかる。
高校くらいまでなら親戚の助力はありがたいと思うが、大学ともなるとやはり甘えてもいられないと律は思っていた。とはいえ利央にそんな心配などできる限りして欲しくない。だから日々真面目に働き、残業できるならしてこつこつ貯めたいと考えていた。
そんな自分だから誰かと付き合うなど、まだまだなさそうだと律は思っている。
「えー、カッコいい」
「君らんとこ、まだこんなイケメン隠してたの?」
「もったいぶってたんだよ」
「大事な箱入り社員だからお手柔らかにね」
律は思っているけれども、海にしてみればもっと色々楽しんでみろと思っているようで、今日はとうとうたまに一緒に飲み会をするらしい、よくわからない集まりに参加させられた。
律たち職場の二、三十代という少しの社員と、どこかの会社なのかそれとも会社は関係ないのか、同じような年頃の男女の、それなりの人数である。地元の何らかの集まりなのだろうかとほんのり思いつつ、律は少々圧倒されていた。
元々飲酒自体まだ慣れていないのもあり、本当にたまに参加するのも職場だけの飲み会だった。それは年配の人も多く、ある程度賑やかになりはすれど今のような騒がしさはない。ましてや若い女性は本当にいない。
今日は職場からも近い、よく利用しているらしい小さな居酒屋の二階を貸し切っていたため、ある程度騒いでも大丈夫らしい。だがとてもそんなノリについていけるわけもなく、律はそれなりに一応雰囲気を楽しみつつ、海のそばでウーロン茶を飲んでいた。ビールは未だに美味しいと思えないし焼酎や日本酒は到底飲める気がしない。最初の一杯は付き合いとしてチュウハイを飲んだが、次からはちびちびとウーロン茶を飲みながら食べることに専念していた。
周りは皆年上ばかりだがさすがは大人、最初は「飲め飲め」と絡んできたが強要してくる人はいなかった。
「律、俺のそばばっかいないで他の人と話したら?」
ひたすら海のそばで大人しく食べていたからか、とうとう海が苦笑しながら言ってきた。
「でも俺こういうの慣れてないし……見てるだけでも楽しいから大丈夫だよ。あ、でも藤堂さんが移動したいならしてくれていいよ」
「いや別に俺は……」
「藤堂くん、私たちも混ぜてよ」
海が言いかけていると女性ばかり数人がそばにやってきた。
「おー」
「黒宮くんて大人しいんだね」
その内の一人が律にニッコリ笑いかけてきた。
「はあ、すみません。俺こういうの慣れてないもので」
困ったように律が何とか笑顔で言うと、相手もまたニッコリ笑い返してきた。
「お酒も苦手?」
「あまり強くはないみたいです。苦いのが駄目でビールとか美味しいと思えなくて。甘いお酒ならまだ多少美味しいと思えるんですけど、ジュースでもいいような気がします」
若いとはいっても、年上だろうが何だろうが女性と話すことなど基本ないので律は少し緊張した。だが幸いその人は他の皆と違ってついていけないようなテンションではなかったので少し安心する。
「あはは、確かにそんな感じならジュースでもいいかもね。でもお酒もね、いいよー? 飲み過ぎるとかえって駄目だけどそこそこなら疲れとか色々癒してくれたりするの」
「そうですか」
頷きつつ、疲れは家に帰って利央を見たら今のところ十分癒されるなぁと内心思う。ずっと昔から利央が元気に「おかえり」って言ってくれるだけで嫌なことがあっても全部吹き飛んだ。そしてまたがんばろうって思えた。
「なあに、どうしたの? なんか急に嬉しそうな顔して?」
「え? すみません顔に出てました? 疲れ、俺はそういえば弟の顔見たら癒されるなぁって思ってて……」
「弟?」
ポカンとした相手に海が苦笑しながら口を挟んできた。
「そいつ、重度のブラコンだから。ほんと弟のこと大事にしててね。いいことなんだけどねー。でももっと色々経験して欲しいわけ、お兄さんとしては」
「あら、藤堂くんの弟? 似てなーい」
「弟みたいなヤツってことだよ」
海の言葉に対し別の女性に突っ込まれ、海はまたすぐそちらを向いた。
「お兄さんとか何言ってんだか。藤堂くんてね、黒宮くん」
律の隣に座り話しかけてくる人がまたニッコリ続けてきた。
「いっつもあんな風に飄々とした感じでね。藤堂くん狙ってる子多いんだけど中々みたい」
「あなたは違うんですか? えっと……」
「松田よ。松田望奈(みなみ)」
「ま、松田さん、は藤堂さんを狙わないんですか?」
楽しそうに話しかけてくる相手に律は聞いた。するとますます楽しそうに笑われる。
「大人しいのかと思えばわりとスパッと言ってくんのね」
「え? あっ、そ、その……すいません。俺綺麗で若い女性と話するの、慣れてなくて」
「綺麗でも若くもないわよー、でもありがとう。私は藤堂くん狙いじゃないなぁ。特にそういうのはなしかな、私はこのメンバーでは」
変なことを言ってしまったのかと焦る律に、望奈はニッコリ答える。
「そ、そうなんですね。重ね重ねすみませ……」
「黒宮くんこそ若いのに言葉使い面白いね」
いや、普段はわりと普通です。
律はそっと微妙な顔で思った。本当に慣れていないし落ち着かないのだ。早く家へ帰りたくなった。
「黒宮くんなら興味出るなー」
「ええっ?」
最早青い顔色すらしていたかもしれない。
「ええ、はひどい」
笑って言う望奈に、律は必死になって謝った。
望奈はその後、特に何かアピールしてくるわけでもなく、他の女性や海とも楽しげに喋っていた。結局挙動不審だと思われ、からかわれたのかもしれない。律は内心ホッとしつつ、何とかやり過ごした。
「二次会行く人ー!」
その後ようやく店を出て、お開きかと律がさらにホッとしているところへ誰かがそんなことを言っている。ムンクの「叫び」という絵がこれほど理解できたことはないかもしれないと律は思った。
「律、何て顔してんだ」
海がおかしそうに声をかけてくる。
「ご、ごめん」
「いや。まあ俺も二次会は出ないよ」
「そうなの? じゃあ俺も帰っていいかな……」
「ああ。……こういうのは苦手だった?」
頷いた後に海が気遣わしげにそっと聞いてきた。
「いやその初めてだったし……あと俺、少数人数の方が合うか、な……」
「そっか。じゃあ今度は亨と一緒に飲もうか」
首を降ってから律がおずおずと付け足すと、海はニッコリ笑って律の頭を撫でてきた。
「うん。ていうか藤堂さん、三つしか変わらない俺を子ども扱いするのやめてよ」
「してないよ?」
ますますニッコリ笑うと、海はじゃあなと手を上げてから歩き出した。そして「俺と律はそれ不参加ね」と先ほど二次会について言っていた男性に声をかけてくれた。
「そっか、残念だな。律くんまた今度なー!」
「またねー」
「気をつけて!」
誰もが無理強いすることなくにこやかに手を振ってくれた。
とてつもないノリの人たちだったけれども皆、いい人なんだな。
律は今さらながらに温かい気持ちになって頭を下げると、置いていた自転車に向かいロックを外してそのまま押そうとした。
「黒宮くん」
そして名前を呼ばれてギクリとする。
「……ま、つださん? どうしました」
「帰るんですってね。またこういった集まりで会えるかな?」
「えっと……さ、参加することあれば……」
「……。そうね」
律の返事を聞いた望奈は一瞬の間の後にニッコリした。そして律に近づく。
「またね」
自転車のハンドルを持っている律の首元の服をぐいっとひっぱると、望奈はポカンとしている律の唇にキスしてきた。
告白されたことは中学の時ならあるが、その時は恥ずかしさと気遅れもあって断るしかできなかった。後で翔に「告白された」とおずおず報告をしたら心の底から羨ましがられ、断ったと知ると地球外生物でも見たような顔をされたものだ。
そして卒業する前に親を亡くし、律は利央を守るため、そして自分のためでもあり就職を選んだ。それまでの世界と一変したのもあり、律はただひたすらがむしゃらに働き、家では利央と一緒に家事をした。
だから当然出会いなんてものはなかったし、多分あっても律自身に余裕なかっただろうと思われる。ようやく利央が無事高校に進学してくれた時は一気に力が抜けて熱まで出したくらいだ。
最近はその利央がありがたいことに食事など主な家事を担ってくれているのもあり、律は随分生活だけでなく心にもゆとりが出てきた。とはいえ利央には是非大学へ行って欲しいと思っているので、まだまだ気は抜けない。学費など、親戚たちの助けもあって今のところ何とかなっているが、大学は高校の倍以上の学費がかかる。国公立に行けるならそれに越したことはないが私大となるとさらにかかる。
高校くらいまでなら親戚の助力はありがたいと思うが、大学ともなるとやはり甘えてもいられないと律は思っていた。とはいえ利央にそんな心配などできる限りして欲しくない。だから日々真面目に働き、残業できるならしてこつこつ貯めたいと考えていた。
そんな自分だから誰かと付き合うなど、まだまだなさそうだと律は思っている。
「えー、カッコいい」
「君らんとこ、まだこんなイケメン隠してたの?」
「もったいぶってたんだよ」
「大事な箱入り社員だからお手柔らかにね」
律は思っているけれども、海にしてみればもっと色々楽しんでみろと思っているようで、今日はとうとうたまに一緒に飲み会をするらしい、よくわからない集まりに参加させられた。
律たち職場の二、三十代という少しの社員と、どこかの会社なのかそれとも会社は関係ないのか、同じような年頃の男女の、それなりの人数である。地元の何らかの集まりなのだろうかとほんのり思いつつ、律は少々圧倒されていた。
元々飲酒自体まだ慣れていないのもあり、本当にたまに参加するのも職場だけの飲み会だった。それは年配の人も多く、ある程度賑やかになりはすれど今のような騒がしさはない。ましてや若い女性は本当にいない。
今日は職場からも近い、よく利用しているらしい小さな居酒屋の二階を貸し切っていたため、ある程度騒いでも大丈夫らしい。だがとてもそんなノリについていけるわけもなく、律はそれなりに一応雰囲気を楽しみつつ、海のそばでウーロン茶を飲んでいた。ビールは未だに美味しいと思えないし焼酎や日本酒は到底飲める気がしない。最初の一杯は付き合いとしてチュウハイを飲んだが、次からはちびちびとウーロン茶を飲みながら食べることに専念していた。
周りは皆年上ばかりだがさすがは大人、最初は「飲め飲め」と絡んできたが強要してくる人はいなかった。
「律、俺のそばばっかいないで他の人と話したら?」
ひたすら海のそばで大人しく食べていたからか、とうとう海が苦笑しながら言ってきた。
「でも俺こういうの慣れてないし……見てるだけでも楽しいから大丈夫だよ。あ、でも藤堂さんが移動したいならしてくれていいよ」
「いや別に俺は……」
「藤堂くん、私たちも混ぜてよ」
海が言いかけていると女性ばかり数人がそばにやってきた。
「おー」
「黒宮くんて大人しいんだね」
その内の一人が律にニッコリ笑いかけてきた。
「はあ、すみません。俺こういうの慣れてないもので」
困ったように律が何とか笑顔で言うと、相手もまたニッコリ笑い返してきた。
「お酒も苦手?」
「あまり強くはないみたいです。苦いのが駄目でビールとか美味しいと思えなくて。甘いお酒ならまだ多少美味しいと思えるんですけど、ジュースでもいいような気がします」
若いとはいっても、年上だろうが何だろうが女性と話すことなど基本ないので律は少し緊張した。だが幸いその人は他の皆と違ってついていけないようなテンションではなかったので少し安心する。
「あはは、確かにそんな感じならジュースでもいいかもね。でもお酒もね、いいよー? 飲み過ぎるとかえって駄目だけどそこそこなら疲れとか色々癒してくれたりするの」
「そうですか」
頷きつつ、疲れは家に帰って利央を見たら今のところ十分癒されるなぁと内心思う。ずっと昔から利央が元気に「おかえり」って言ってくれるだけで嫌なことがあっても全部吹き飛んだ。そしてまたがんばろうって思えた。
「なあに、どうしたの? なんか急に嬉しそうな顔して?」
「え? すみません顔に出てました? 疲れ、俺はそういえば弟の顔見たら癒されるなぁって思ってて……」
「弟?」
ポカンとした相手に海が苦笑しながら口を挟んできた。
「そいつ、重度のブラコンだから。ほんと弟のこと大事にしててね。いいことなんだけどねー。でももっと色々経験して欲しいわけ、お兄さんとしては」
「あら、藤堂くんの弟? 似てなーい」
「弟みたいなヤツってことだよ」
海の言葉に対し別の女性に突っ込まれ、海はまたすぐそちらを向いた。
「お兄さんとか何言ってんだか。藤堂くんてね、黒宮くん」
律の隣に座り話しかけてくる人がまたニッコリ続けてきた。
「いっつもあんな風に飄々とした感じでね。藤堂くん狙ってる子多いんだけど中々みたい」
「あなたは違うんですか? えっと……」
「松田よ。松田望奈(みなみ)」
「ま、松田さん、は藤堂さんを狙わないんですか?」
楽しそうに話しかけてくる相手に律は聞いた。するとますます楽しそうに笑われる。
「大人しいのかと思えばわりとスパッと言ってくんのね」
「え? あっ、そ、その……すいません。俺綺麗で若い女性と話するの、慣れてなくて」
「綺麗でも若くもないわよー、でもありがとう。私は藤堂くん狙いじゃないなぁ。特にそういうのはなしかな、私はこのメンバーでは」
変なことを言ってしまったのかと焦る律に、望奈はニッコリ答える。
「そ、そうなんですね。重ね重ねすみませ……」
「黒宮くんこそ若いのに言葉使い面白いね」
いや、普段はわりと普通です。
律はそっと微妙な顔で思った。本当に慣れていないし落ち着かないのだ。早く家へ帰りたくなった。
「黒宮くんなら興味出るなー」
「ええっ?」
最早青い顔色すらしていたかもしれない。
「ええ、はひどい」
笑って言う望奈に、律は必死になって謝った。
望奈はその後、特に何かアピールしてくるわけでもなく、他の女性や海とも楽しげに喋っていた。結局挙動不審だと思われ、からかわれたのかもしれない。律は内心ホッとしつつ、何とかやり過ごした。
「二次会行く人ー!」
その後ようやく店を出て、お開きかと律がさらにホッとしているところへ誰かがそんなことを言っている。ムンクの「叫び」という絵がこれほど理解できたことはないかもしれないと律は思った。
「律、何て顔してんだ」
海がおかしそうに声をかけてくる。
「ご、ごめん」
「いや。まあ俺も二次会は出ないよ」
「そうなの? じゃあ俺も帰っていいかな……」
「ああ。……こういうのは苦手だった?」
頷いた後に海が気遣わしげにそっと聞いてきた。
「いやその初めてだったし……あと俺、少数人数の方が合うか、な……」
「そっか。じゃあ今度は亨と一緒に飲もうか」
首を降ってから律がおずおずと付け足すと、海はニッコリ笑って律の頭を撫でてきた。
「うん。ていうか藤堂さん、三つしか変わらない俺を子ども扱いするのやめてよ」
「してないよ?」
ますますニッコリ笑うと、海はじゃあなと手を上げてから歩き出した。そして「俺と律はそれ不参加ね」と先ほど二次会について言っていた男性に声をかけてくれた。
「そっか、残念だな。律くんまた今度なー!」
「またねー」
「気をつけて!」
誰もが無理強いすることなくにこやかに手を振ってくれた。
とてつもないノリの人たちだったけれども皆、いい人なんだな。
律は今さらながらに温かい気持ちになって頭を下げると、置いていた自転車に向かいロックを外してそのまま押そうとした。
「黒宮くん」
そして名前を呼ばれてギクリとする。
「……ま、つださん? どうしました」
「帰るんですってね。またこういった集まりで会えるかな?」
「えっと……さ、参加することあれば……」
「……。そうね」
律の返事を聞いた望奈は一瞬の間の後にニッコリした。そして律に近づく。
「またね」
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