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「店長さん、アルバイトさん雇われたんですね」
「あーまぁ、というかちょっとした手伝い、というか……はは……」
常連の一人に言われ、柚斗は引きつりそうになる頬がバレないよう誤魔化しつつ笑みを浮かべた。
アルバイト、と思われたのは桜太郎だ。基本的には中の狭い厨房で下ごしらえをしているが、たまにちらりと顔を出してくる。今もそうだった。
「ちょっと。慣れるまではそこで仕事してて」
「あ? もう覚えたっスけど」
だから何故いちいち凄むのか。ちょくちょく発するその「あ」は何だ「あ」は! と内心思いつつ、柚斗はため息を吐いた。
「そのかき混ぜる作業はかなり重要だよ。適当にしちゃいけない作業。あと、慣れるまでってのはそういう意味だけじゃないから」
その態度のことを主に言ってるからねと暗に示す。最初にもそれはちゃんと口にして柚斗は言い聞かせている。
そんな口調や態度ではカウンターに出てもらう訳にはいかない、と。
ところで何故、桜太郎が柚斗の店で働いているのか。それは本人がとても頼んでいるとは思えない態度とはいえ頼んできたからだ。
「ここで働かせてもらえねっスか」
何その某アニメ映画の女の子が偉そうな不良に生まれ変わって言ってきたみたいな感じ。
とてつもなく微妙な気持ちで思いつつ、今人手は特に求めてないんだけどなと柚斗は桜太郎をじっと見て「何故」と聞いた。
「……あんたの……そば、……」
蕎麦?
「っち」
「え、何で舌打ち?」
「すんませんっス。カヌー? うまかったスから」
「カヌレな。そっか」
見た目などで判断してはいけないのはわかっているが、こんな口調でこんな風貌の人に「美味かった」と言われると改めて余計に嬉しく思えた。つい「じゃあ雇うよ」と言いたいところだったが、下の名前しかわからないような相手をさすがに即採用する訳にもいかない。しかも理由がどうあれ喧嘩した挙げ句ゴミ袋に包まれるようにして眠ってた相手だ。話していると口も態度も最悪ながら何となく悪いやつには思えないのだが、雇うとなると話は別だ。
「じゃあ明日にでも履歴書持って改めて来てくれる?」
「あ?」
何故凄む。とはいえ、この少しの時間にありがたくもないことだが桜太郎とのやり取りに柚斗はかなり慣れてきている自分を感じる。
「……履歴書」
「そう」
「書くことなんてほぼねぇっス」
「それでも書いて」
「……っち」
今のはわかってての舌打ちだよね、と柚斗は微妙な顔で桜太郎を見た。
「お前ねぇ」
「ゆーと、あんたってどこに……」
「さん」
「あぁ?」
「柚斗さん、だろ。どう見てもお前のほうがかなり年下だしその上俺は上司になるかもなんだよ」
「……ゆーとさん」
「そうそう」
偉いね、と言いそうになってハッとなる。いくら若いとはいえ子どもでもない相手に、しかも別に偉くも何ともないことで何を、と自分に呆れた。
「ゆーと、さん。あんたってどこ住んでんっスか」
「え、何で」
「あー……。とりま、改めて俺、五月 桜太郎っス。はたちっス。んで、隣町のあの小学校でて、そのまま近くの中学行って、んで高校はこの共学行ったっス。大学は行ってねぇ。兄貴いるってのに家の手伝いさせられてた。んで、逃げてきたっス」
「ええっ?」
「手伝い、したくなかったんで」
柚斗の脳内で皿を洗ったり運んだり洗濯ものをたたんだりしている桜太郎が浮かんで、いやいやそんな手伝いって小学生かよと自分に突っ込んだ。
青果店とか鮮魚店とか、そういう類いだろうか。それなら確かに似合わなさそうだ。
「俺の履歴なんてこんなもんっス。マジ書くほどもねぇ。まともに働いてもねぇ。頼む。こんなだけどあんたのとこで雇ってください」
最後にちゃんと敬語を使えていることに妙な感動を覚えた。真摯な気持ちが伝わる。気づけば柚斗は「わかった」と口にしていた。
「マジっスか。ありがてぇ」
「あ……。……はぁ。仕方ないなぁ……じゃあとりあえず代わりに身分証見せて。免許証くらいあるだろ」
「コピるっスか?」
「何て言ったの?」
「コピー」
「ああ、そうだね、ひとまず履歴書の代わりにさせてもらう」
「……」
「それすら嫌なら諦めて」
「わかったっス」
渋々出してきた免許証を見て、二十歳というのが本当だと確認した。見方によってはそれより上にも下にも見えていた。ついでに免許証の証明写真ですら桜太郎は整った顔で写っていた。羨ましいと同時に、つくづく中身も伴っていればよかったのにねえと他人事ながら同情する。
テーブルから立ち上がって移動した柚斗は、ファックス機能の付いた電話機からスキャナーを外し、免許証をスキャンさせた。住所もきちんと写っていることを確認してから免許証を桜太郎に返す。
「はい、ありがとう。で、細かいことはおいおい確認するとして、いつから働く?」
「今から」
「いや、もう店終わってるからね?」
「片付けとかは」
「それは多少残ってるけど……」
「じゃあそれ、やるっス」
「いやいや、いいから。明日からじゃあ来てくれる? 時間は……」
「金はいっスから今からさせてくださいっス。んで、あんた家帰ってもいーんでここで寝泊まりさせてもらえねーっスか。その辺転がって寝るんで」
「は?」
「すんません、お願いっス」
「え、だって家は……」
「出てきたから……」
これは本当にやっかいなことになった。いや、拾った時点でやっかいだった。今さらだ。
こうなったらもうなるようになれだ。
見た目は純日本人だが、柚斗の性質はわりとフランス人の血が出ているかもしれない。嫌だと微妙だと思うことは顔に出てしまうし自分の主張は曲げない分、請け負うと思ったならとことん請け負う。
「いいよ、わかった」
「マジで?」
「ああ。どのみち俺もここに住んでるしね。部屋もある」
「……マジかよ一緒かよ……ついてんな……」
「は?」
「えっと、ありがてぇっス」
「……俺に迷惑かけるならすぐに出てってもらうし辞めてもらうからね」
「……」
「ちょっと、何で黙ってんの、不安になるだろ。返事は?」
「……りょっス」
「あとその口調と態度どうにかしない限りカウンターには一切出さないからな」
「あーまぁ、というかちょっとした手伝い、というか……はは……」
常連の一人に言われ、柚斗は引きつりそうになる頬がバレないよう誤魔化しつつ笑みを浮かべた。
アルバイト、と思われたのは桜太郎だ。基本的には中の狭い厨房で下ごしらえをしているが、たまにちらりと顔を出してくる。今もそうだった。
「ちょっと。慣れるまではそこで仕事してて」
「あ? もう覚えたっスけど」
だから何故いちいち凄むのか。ちょくちょく発するその「あ」は何だ「あ」は! と内心思いつつ、柚斗はため息を吐いた。
「そのかき混ぜる作業はかなり重要だよ。適当にしちゃいけない作業。あと、慣れるまでってのはそういう意味だけじゃないから」
その態度のことを主に言ってるからねと暗に示す。最初にもそれはちゃんと口にして柚斗は言い聞かせている。
そんな口調や態度ではカウンターに出てもらう訳にはいかない、と。
ところで何故、桜太郎が柚斗の店で働いているのか。それは本人がとても頼んでいるとは思えない態度とはいえ頼んできたからだ。
「ここで働かせてもらえねっスか」
何その某アニメ映画の女の子が偉そうな不良に生まれ変わって言ってきたみたいな感じ。
とてつもなく微妙な気持ちで思いつつ、今人手は特に求めてないんだけどなと柚斗は桜太郎をじっと見て「何故」と聞いた。
「……あんたの……そば、……」
蕎麦?
「っち」
「え、何で舌打ち?」
「すんませんっス。カヌー? うまかったスから」
「カヌレな。そっか」
見た目などで判断してはいけないのはわかっているが、こんな口調でこんな風貌の人に「美味かった」と言われると改めて余計に嬉しく思えた。つい「じゃあ雇うよ」と言いたいところだったが、下の名前しかわからないような相手をさすがに即採用する訳にもいかない。しかも理由がどうあれ喧嘩した挙げ句ゴミ袋に包まれるようにして眠ってた相手だ。話していると口も態度も最悪ながら何となく悪いやつには思えないのだが、雇うとなると話は別だ。
「じゃあ明日にでも履歴書持って改めて来てくれる?」
「あ?」
何故凄む。とはいえ、この少しの時間にありがたくもないことだが桜太郎とのやり取りに柚斗はかなり慣れてきている自分を感じる。
「……履歴書」
「そう」
「書くことなんてほぼねぇっス」
「それでも書いて」
「……っち」
今のはわかってての舌打ちだよね、と柚斗は微妙な顔で桜太郎を見た。
「お前ねぇ」
「ゆーと、あんたってどこに……」
「さん」
「あぁ?」
「柚斗さん、だろ。どう見てもお前のほうがかなり年下だしその上俺は上司になるかもなんだよ」
「……ゆーとさん」
「そうそう」
偉いね、と言いそうになってハッとなる。いくら若いとはいえ子どもでもない相手に、しかも別に偉くも何ともないことで何を、と自分に呆れた。
「ゆーと、さん。あんたってどこ住んでんっスか」
「え、何で」
「あー……。とりま、改めて俺、五月 桜太郎っス。はたちっス。んで、隣町のあの小学校でて、そのまま近くの中学行って、んで高校はこの共学行ったっス。大学は行ってねぇ。兄貴いるってのに家の手伝いさせられてた。んで、逃げてきたっス」
「ええっ?」
「手伝い、したくなかったんで」
柚斗の脳内で皿を洗ったり運んだり洗濯ものをたたんだりしている桜太郎が浮かんで、いやいやそんな手伝いって小学生かよと自分に突っ込んだ。
青果店とか鮮魚店とか、そういう類いだろうか。それなら確かに似合わなさそうだ。
「俺の履歴なんてこんなもんっス。マジ書くほどもねぇ。まともに働いてもねぇ。頼む。こんなだけどあんたのとこで雇ってください」
最後にちゃんと敬語を使えていることに妙な感動を覚えた。真摯な気持ちが伝わる。気づけば柚斗は「わかった」と口にしていた。
「マジっスか。ありがてぇ」
「あ……。……はぁ。仕方ないなぁ……じゃあとりあえず代わりに身分証見せて。免許証くらいあるだろ」
「コピるっスか?」
「何て言ったの?」
「コピー」
「ああ、そうだね、ひとまず履歴書の代わりにさせてもらう」
「……」
「それすら嫌なら諦めて」
「わかったっス」
渋々出してきた免許証を見て、二十歳というのが本当だと確認した。見方によってはそれより上にも下にも見えていた。ついでに免許証の証明写真ですら桜太郎は整った顔で写っていた。羨ましいと同時に、つくづく中身も伴っていればよかったのにねえと他人事ながら同情する。
テーブルから立ち上がって移動した柚斗は、ファックス機能の付いた電話機からスキャナーを外し、免許証をスキャンさせた。住所もきちんと写っていることを確認してから免許証を桜太郎に返す。
「はい、ありがとう。で、細かいことはおいおい確認するとして、いつから働く?」
「今から」
「いや、もう店終わってるからね?」
「片付けとかは」
「それは多少残ってるけど……」
「じゃあそれ、やるっス」
「いやいや、いいから。明日からじゃあ来てくれる? 時間は……」
「金はいっスから今からさせてくださいっス。んで、あんた家帰ってもいーんでここで寝泊まりさせてもらえねーっスか。その辺転がって寝るんで」
「は?」
「すんません、お願いっス」
「え、だって家は……」
「出てきたから……」
これは本当にやっかいなことになった。いや、拾った時点でやっかいだった。今さらだ。
こうなったらもうなるようになれだ。
見た目は純日本人だが、柚斗の性質はわりとフランス人の血が出ているかもしれない。嫌だと微妙だと思うことは顔に出てしまうし自分の主張は曲げない分、請け負うと思ったならとことん請け負う。
「いいよ、わかった」
「マジで?」
「ああ。どのみち俺もここに住んでるしね。部屋もある」
「……マジかよ一緒かよ……ついてんな……」
「は?」
「えっと、ありがてぇっス」
「……俺に迷惑かけるならすぐに出てってもらうし辞めてもらうからね」
「……」
「ちょっと、何で黙ってんの、不安になるだろ。返事は?」
「……りょっス」
「あとその口調と態度どうにかしない限りカウンターには一切出さないからな」
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