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「篠原先輩、でもほんとに俺でいいの?」
抱きしめられながら、囁くような昌史の声が聞こえてきた。
「俺、男だよ?」
「辻村くんが女に見えたことは安心しろ、一度もない」
「もー。そういうのじゃなくて!」
「はは……。わかってる。それでもお前がいい」
「は、ぅ」
昌史から変な呼吸音が聞こえてきて、智也は思わず笑った。
「何だよいまの」
「心臓射られたんです」
「何それ。だいたい、辻村くんだって元々男が好きなんじゃないんだろ」
「そう、思います、けど」
「何だよ、歯切れ悪いな」
「俺、先輩が多分初恋なんです。先輩がそしてずっと好きで、だから先輩以外好きになった人もいなくて。だから正直、男が好きとか女が好きとかもわかんないです」
結構な告白を聞いた気がして、智也の顔が熱くなった。そして嬉しく思う。
「そっか。俺もさ、幼馴染が彼女だったりしたけど、もしかしたら今、辻村くんを好きになったのが初恋かもしんない。この年齢であり得ないかもだけど」
昌史が抱擁を解いてきた。見上げると昌史もじっと智也を見ている。そして相変わらず顔が赤い。
お互い顔をほころばせ合うと、またキスした。軽いキスがそしてだんだん深くなっていく。
「は、ぁ……好き。大好きです、先輩……もうほんと、すげー好き……」
「ん、俺も……。……なあ、今日はこのまま泊ってく?」
「うん……。……、……っえっ?」
とろんとした声で肯定してきた後、少しして昌史がますます真っ赤になりながら顔を離してきた。
「何」
「え、でも、だって……」
「何だよ。お互い好きなんだし、泊るくらい」
「あ……、そ、うですね。でも俺、先輩が気持ち受け入れてくれただけでなく返してくれて、だからその、お泊りなんかしちゃったらちょっと我慢できそうにないです」
「我慢?」
「その……」
「何で」
「え?」
「両思いだぞ。何で我慢する必要、あんの?」
「えっ? い、いやいやいや、だってそんなの! 今両思いになったばっかですよっ? そ、そんなの、いいんですか……っ?」
真面目かよと思いつつ、そのくせ少々体が前のめり気味な昌史を見て、智也は笑う。改めてかわいいと思った。
「……は、ぁ……、ちょ、っと待って……」
智也としてはどうしたいと明確に考えていたわけではない。正常な男として単に昌史と触れ合いたい、抱きしめ合いたい、気持ちいいことをし合いたいとは思ったが、具体的なことは何も考えていなかった。だから昌史に「俺が抱きたい、んですけど……いいですか」と消え入りそうな声で聞かれると「いいよ」としか言えそうになかった。
「せ、んぱいがそう、言うならはい……待ち、ます。けど、俺……わりかし、待、てそう、にないです」
中学の頃からずっと智也だけ好きだったという昌史だから当然というか、キスすら智也が初めてだったという。だからちゃんと上手くできるだろうかと智也は多少懸念した。だが取り越し苦労だったようだ。そういえば普段から昌史は何でもそつなくこなす。性格は少々不器用そうだが、基本的に器用なのだろう。
だから智也が「待て」と言ったのは怖いからでも痛いからでも気持ち悪いからでも何でもない。いや、「怖い」はわりとあるかもしれない。
ずっと辻村くんに解されて、そんだけで俺、二回も達したし途中気絶する勢いで寝落ちまでした。これ以上のことしたらどうなんだよ。体力ヤバいし何より最初から気持ちよすぎてヤバそうとかそれもう未知すぎて怖いだろが……。
泊ってもらうことにしたのはよかった。正直これほど何時間も時間をかけるなど予想すらしてなかった。間に休憩入れているから余計かもしれないが、智也としては少々どうにかしたら本番、くらいに思っていた。だが女と違ってそういう目的にできてはいないところに入れるなら、これくらいしなければならないのかもしれない。
だがそろそろ体力的にも精神的にも快楽的にも限界ではないだろうか。だというのにようやくとはいえ「そろそろ試してみていいですか」などと言われ、思わず「待て」と言ってしまった智也は仕方ないはずだ。ただ、「待ちます」と言ってくれた昌史がとてもきつそうすぎて、結局速攻で許可していた。
「やっぱ、い、いよ」
「せんぱ……い」
「いい。だってずっと俺気遣って解してくれてた、もんな……お前その間ずっときつかったろうに。……いい。入れて」
「うれ、しいです、けど入れてとか……煽んないで、先輩……」
嬉しそうというよりはかなりつらそうに眉間にしわ寄せながら昌史は思い切り息を吐いてきた。
「煽ってな……、っいっ?」
ない、と否定しているところで圧倒的な質量のものが自分の中に入ってくるのがわかった。あれほど解してもらったにも関わらずとてつもなく苦しい。
「っぁ……、っく」
「ごめん、ごめんね先輩。大好き。大好きです」
昌史は何度も何度もキスしてきた後「大好き」だと苦しそうに言葉にしてきた。嬉しいと思う。だがどうせなら笑顔で言って欲しい。苦しそうではなく、嬉しそうに言って欲しい。
「大丈夫、だから止まんなくて、いい、から」
「でも」
「大丈夫」
「せん、ぱ……」
少しの間の後、ぐっとそれが押し込まれてきた。体に一瞬寒気が走るくらいの痛みを感じたが、昌史がまたいったん止まり、少し待ってからもまた何度もキスしながらかなりゆるゆると動いてくれるおかげでだんだん馴染んではきた。
「先輩、大丈夫……?」
「あ、あ。馴染んできた。俺の中にお前のがあるの、何か感じ……、おい。でかくすんな。さすがに程度ってもんがあんだろ」
「ごめ、でも先輩がまた煽るから……!」
「だから煽ってないから! ん、ぁ」
「……は、ぁ……。先輩……篠原先輩……大好き」
智也の中で存在を大きくした後に、今度こそ昌史が甘い声で嬉しそうに笑いかけてきた。
抱きしめられながら、囁くような昌史の声が聞こえてきた。
「俺、男だよ?」
「辻村くんが女に見えたことは安心しろ、一度もない」
「もー。そういうのじゃなくて!」
「はは……。わかってる。それでもお前がいい」
「は、ぅ」
昌史から変な呼吸音が聞こえてきて、智也は思わず笑った。
「何だよいまの」
「心臓射られたんです」
「何それ。だいたい、辻村くんだって元々男が好きなんじゃないんだろ」
「そう、思います、けど」
「何だよ、歯切れ悪いな」
「俺、先輩が多分初恋なんです。先輩がそしてずっと好きで、だから先輩以外好きになった人もいなくて。だから正直、男が好きとか女が好きとかもわかんないです」
結構な告白を聞いた気がして、智也の顔が熱くなった。そして嬉しく思う。
「そっか。俺もさ、幼馴染が彼女だったりしたけど、もしかしたら今、辻村くんを好きになったのが初恋かもしんない。この年齢であり得ないかもだけど」
昌史が抱擁を解いてきた。見上げると昌史もじっと智也を見ている。そして相変わらず顔が赤い。
お互い顔をほころばせ合うと、またキスした。軽いキスがそしてだんだん深くなっていく。
「は、ぁ……好き。大好きです、先輩……もうほんと、すげー好き……」
「ん、俺も……。……なあ、今日はこのまま泊ってく?」
「うん……。……、……っえっ?」
とろんとした声で肯定してきた後、少しして昌史がますます真っ赤になりながら顔を離してきた。
「何」
「え、でも、だって……」
「何だよ。お互い好きなんだし、泊るくらい」
「あ……、そ、うですね。でも俺、先輩が気持ち受け入れてくれただけでなく返してくれて、だからその、お泊りなんかしちゃったらちょっと我慢できそうにないです」
「我慢?」
「その……」
「何で」
「え?」
「両思いだぞ。何で我慢する必要、あんの?」
「えっ? い、いやいやいや、だってそんなの! 今両思いになったばっかですよっ? そ、そんなの、いいんですか……っ?」
真面目かよと思いつつ、そのくせ少々体が前のめり気味な昌史を見て、智也は笑う。改めてかわいいと思った。
「……は、ぁ……、ちょ、っと待って……」
智也としてはどうしたいと明確に考えていたわけではない。正常な男として単に昌史と触れ合いたい、抱きしめ合いたい、気持ちいいことをし合いたいとは思ったが、具体的なことは何も考えていなかった。だから昌史に「俺が抱きたい、んですけど……いいですか」と消え入りそうな声で聞かれると「いいよ」としか言えそうになかった。
「せ、んぱいがそう、言うならはい……待ち、ます。けど、俺……わりかし、待、てそう、にないです」
中学の頃からずっと智也だけ好きだったという昌史だから当然というか、キスすら智也が初めてだったという。だからちゃんと上手くできるだろうかと智也は多少懸念した。だが取り越し苦労だったようだ。そういえば普段から昌史は何でもそつなくこなす。性格は少々不器用そうだが、基本的に器用なのだろう。
だから智也が「待て」と言ったのは怖いからでも痛いからでも気持ち悪いからでも何でもない。いや、「怖い」はわりとあるかもしれない。
ずっと辻村くんに解されて、そんだけで俺、二回も達したし途中気絶する勢いで寝落ちまでした。これ以上のことしたらどうなんだよ。体力ヤバいし何より最初から気持ちよすぎてヤバそうとかそれもう未知すぎて怖いだろが……。
泊ってもらうことにしたのはよかった。正直これほど何時間も時間をかけるなど予想すらしてなかった。間に休憩入れているから余計かもしれないが、智也としては少々どうにかしたら本番、くらいに思っていた。だが女と違ってそういう目的にできてはいないところに入れるなら、これくらいしなければならないのかもしれない。
だがそろそろ体力的にも精神的にも快楽的にも限界ではないだろうか。だというのにようやくとはいえ「そろそろ試してみていいですか」などと言われ、思わず「待て」と言ってしまった智也は仕方ないはずだ。ただ、「待ちます」と言ってくれた昌史がとてもきつそうすぎて、結局速攻で許可していた。
「やっぱ、い、いよ」
「せんぱ……い」
「いい。だってずっと俺気遣って解してくれてた、もんな……お前その間ずっときつかったろうに。……いい。入れて」
「うれ、しいです、けど入れてとか……煽んないで、先輩……」
嬉しそうというよりはかなりつらそうに眉間にしわ寄せながら昌史は思い切り息を吐いてきた。
「煽ってな……、っいっ?」
ない、と否定しているところで圧倒的な質量のものが自分の中に入ってくるのがわかった。あれほど解してもらったにも関わらずとてつもなく苦しい。
「っぁ……、っく」
「ごめん、ごめんね先輩。大好き。大好きです」
昌史は何度も何度もキスしてきた後「大好き」だと苦しそうに言葉にしてきた。嬉しいと思う。だがどうせなら笑顔で言って欲しい。苦しそうではなく、嬉しそうに言って欲しい。
「大丈夫、だから止まんなくて、いい、から」
「でも」
「大丈夫」
「せん、ぱ……」
少しの間の後、ぐっとそれが押し込まれてきた。体に一瞬寒気が走るくらいの痛みを感じたが、昌史がまたいったん止まり、少し待ってからもまた何度もキスしながらかなりゆるゆると動いてくれるおかげでだんだん馴染んではきた。
「先輩、大丈夫……?」
「あ、あ。馴染んできた。俺の中にお前のがあるの、何か感じ……、おい。でかくすんな。さすがに程度ってもんがあんだろ」
「ごめ、でも先輩がまた煽るから……!」
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智也の中で存在を大きくした後に、今度こそ昌史が甘い声で嬉しそうに笑いかけてきた。
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