ドラマのような恋を

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Infinity編

6話 ※

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 自分でも気づかないうちに、だらしなく口が緩んでいたのかもしれない。頭が回らなくなっているとでも言うのだろうか。そうじゃないと、あまりにも自然に貫士の舌が寛人の舌を絡め取っていた説明がつかない。
 それはゆっくり溶かされるように動いてくる。強引なはずなのに柔らかくゆっくりした感触や動きに、寛人は知らないうちにされるがまま蹂躙されていた。

「キスってのは、こーゆーのだろが」

 同じくいつの間にか唇は離れていた。ニヤリとまた小馬鹿にしたように笑う貫士に、寛人はようやくハッとなる。あまりにキスが気持ちよくて、抵抗どころか文句すら口にしていなかった。

「……て、め……何、しやがんだよ……!」

 情けなさもあり、顔が熱くなるのがわかる。それでも寛人は貫士を睨みつけた。

「そんな顔で睨まれても怖くもなんともねぇんだよ、バァカ」
「お前、ほんっ、っとうぜぇなっ?」
「あ? 照れ隠しかよ」
「んなわけねぇだろが……! ああ、うぜぇ……! マジ最悪なんだよ、もうお前な、いっぺん死んで生まれ直して来い」
「んなこと言われても俺は俺だからな。生まれ変わっても変わる気ねぇけど」
「ほんっとうぜぇ……!」
「は」

 イライラしているのに対し、貫士はまた軽く鼻で笑ってきた。舌打ちしているとまたニヤリと寛人を見てきた。

「んじゃ最後の質問な」
「まだ続けんのかよ……面白くも何ともねぇだろが」
「俺が楽しい」
「……っち」
「まぁ、最後の質問だし、答えは別にいらねーわ」
「は? 何だそれ」

 というか最後に限らず全体的にこう、質問が適当ではないだろうかと寛人は思う。甘いものが好きじゃないのか云々という質問以外、ただのセクハラでしかない。やはり寛人のヒットポイントをごりごり削るための、つまらない嫌がらせだろうか。

「今からお前に突っ込んでいい?」

 ボケた覚えはない。何を? と怪訝な顔を寛人が向けると、貫士はとてつもなく楽しそうにニヤリと笑っていた。

「何の、話だ」
「何のって、何を突っ込むっつーんだよ。俺のもん以外に。玩具のがいいとは言わせねぇからな。俺のがいいに決まってんだろが」
「だから何の話だよ……っ?」
「は」

 また鼻で笑われた。貫士は寛人に近づいてくる。そして固まったままの寛人に対しニヤリと笑いかけ、無理やり押し倒してくると服を乱し始めた。

「いっ、て……っ。ちょ、やめ、おま……っ、何考え、ああくそっ、ざけんな……っ」

 嫌がらせにしてもほどがある。ただ途中から本気で抵抗を始めたものの、びくともしない。寛人に力がないのではない。これでも体型維持のため日々鍛えている。ただ、それは貫士も同じだろう。その上マウントを取られれば敵うものも敵わない。
 本気で危機感を覚えた。

「お前何考えてんだよっ? 俺への嫌がらせでここまでするかっ?」
「はぁ? 何言ってんだ?」

 必死の寛人に対し、貫士はヘラリと笑いながら腕を押さえ込んでくる。

「さすがに嫌がらせでこんなことするかよ、めんどくさすぎんだろがバカか」

 嘲るように言う様子はまさに嫌がらせを楽しんでいるとしか思えない。
 中途半端に脱がされた状態で自分の萎えたものをつかまれ、寛人は「ひ?」っと思わず変な声が漏れた。

「萎えてんなー」
「当たり前だろが……っ」
「は」

 また小馬鹿にしたように笑うと、貫士は片手で寛人の腕を固定し、もう片方で寛人のものを持った状態でキスしてきた。
 完全に不味い状況だと再度抵抗を試みるが、やはりびくともしない。おまけにキスはまた寛人の中を蕩けさせてくる。いいようにされているというのに口の中を舌で貪られ、唇を唇で擦られていると変な声を漏らさないようにするだけで精一杯になる。

「勃ってきてんぞ」

 うるせぇクソ野郎……!

 そう言い返したいがままならなかった。じわじわ自分のものの先から濡れたものがにじみ出ているのがわかる。冗談じゃないとばかりに体を捩らせ逃げようとしてもやはり動けなかった。体重をかけられているわけでもないというのに全く逃げられない。

「馬鹿じゃね? 俺から逃げられるとでも思ってんの」

 唇が離れたので寛人も即座に言い返した。

「こんなくだらねぇことしてくるてめーが馬鹿だろ……っ。つか、体重かけてるわけでもねぇのに……」
「んなもん、体重かけ過ぎたら逆に重心がお前にかかってむしろ返されやすくなるだけだろが」
「は……?」
「わかんねぇの? 寝、わ、ざ」
「かわいく言おうとすんじゃねぇ……! きめぇんだよ! クソ、どうでもいいから退け!」

 寝技?

 柔道のことだろうかと思っているとまた唇をキスで塞がれた。
 寛人の下はいつの間にか相当反応しているようだ。嫌な水音を聞かせられながら手の動きを速められた。ただでさえ自分でもあまり抜かないだけに堪えようがなかった。

「ふ、……っく」

 びくりと体が震えた。男の、しかも忌々しいクソ野郎に抜かれた。
 射精した後の虚無感のようなものに襲われつつその事実も襲い掛かり、寛人が呆然としていると手のひらを近づけてこられた。

「おぃ、汚れただろ。お前舐めて綺麗にしろよ」

 手のひらに薄く濁った白がテラテラと光って見える。それが何かすぐわかり、寛人はカッとなった。

「クソ野郎……! ふっざけんなよ……っ? お前ほんっきで何しやがんだよ……!」
「あ? 何って、お前のちんこ扱いて抜いてやったんだろ」

 貫士はどうでもよさげに答えてきた後、何を考えてか自分の手のひらをじっと見、舐めた。

「おま……」
「うわ、まっず」
「っ死ねよ……!」
「やだね。何で俺が。つか、濡らすもんねぇじゃねーか。おい、お前ローションとか持ってねぇの」
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