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第一章
召喚
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とにかく俺は王子との決闘に勝つ為、王子の誕生日である一週間後までにそのスキルを使い、強力な召喚獣を手に入れなくてはいけないのだ。
だが、いきなり召喚をするのも危険らしい。まずは魅了の力を自分自身できちんと認識をし、どんな召喚獣を召喚するのかを決める。
『召喚士が、自分の持つ力よりランクが上のモノを身の程知らずに召喚すれば、逃げられたり、最悪殺されたりしてしまう恐れがある。だからまずは小物から呼び出してレベルを測り、最終的にお前の力と相性の良い召喚獣が何かを見極めよう』
召喚士の力を多少持っている母さんが言うには、召喚士は魅了のスキルが無くてもなる事は可能らしい。
召喚されたモノは使役されるに足る相手かどうかを見極め、認めれば絶対服従する。だが、力が伴わないのに無理矢理使役すると、召喚獣は自分の力を存分に発揮出来ない。その為、召喚士の力が弱まった所で契約の印を断ち切り、下手をするとその召喚士を殺し、逃げてしまうのだそうだ。
だが、魅了のスキルを持つ者が召喚した召喚獣は、魅了の力で魂そのものを縛られている為、契約したらほぼ100パーセントの確率で裏切りは不可能との事。
それゆえ、魅了のスキルを持つ召喚士は非常に貴重とされているのだ。
ムカつく事に、あんな残念王子でも魅了スキルだけはピカイチ。しかも王族だから勅命なんて暴挙を許された訳だけど、本当は父さんに未だ懸想してる国王の思惑も絡んでるんじゃないかって、母さん言ってたな。
召喚師に俺が勝てる訳ないって確信してるだろうし、上手く事が運べばテオと息子が結ばれて父さんと繋がりが持てるって事だ……なんかめっちゃムカついてきた。息子共々ろくなもんじゃねーな、この国のロイヤル。
俺は目を瞑り、母が試しにと魔力を使って見せてくれた様々な魔方陣を思い出す。
単純な図式から複雑な幾何学模様まで、実に色々と。しかも何を召喚するかによっても、幾通りも術式が変わるそうだ。
召喚士が一般的に呼び出すのは、四代元素に属する魔獣達。更にランクが高くなると、ドラゴンやユニコーンなどといった幻獣クラス。更に上になると、悪魔や天使といった精霊クラスや神霊クラスが出て来るとの事。
最も、神霊クラスを使役できた者は、長い年月生きている母でも見た事が無いらしい。
ちなみに、長い年月ってどれぐらい生きてきたのと言ったら再度ぶっ飛ばされた。いい加減この質問止めないと、命の危険があるかもしれない。
「とにかく、今は少しでも強い召喚獣を召喚する事を目指そう。王子が召喚士なのは分かったが、彼がどのクラスの召喚獣を手に入れているのかは分からぬのだからな」
そう言い放った母に父達は心配そうにしていたが、実際問題そうしないと俺はあのバカ王子の下僕、弟のテオは伴侶にされてしまう。もう後には引けないのだ。
それに実際の所、不謹慎だけど少しワクワクしている。
ゲームをしていた時も、召喚士や魔術師をアバターに選択する事が多かったし、実は憧れの職業だったのだ。だって、竜だのユニコーンだのを使役できるなんて、なんだかカッコいいじゃないか。
俺はベッドの中、目を閉じながら一番基本だと言って見せられた魔法陣を脳裏に描いた。
「我が名において命ずる。我を守護するモノよ、我が召喚に応えよ」
なんつって。
以前やっていたゲーム内での台詞を引用してみる。うん、ちょっとカッコイイ。
「…ん?」
なんか眩しい気がして目を開けると、ランプが一つ点いてるだけのはずの薄暗い部屋の中、金色の粉がキラキラ光って舞っている。
「なんだ…これ?」
しかもその粉は段々と量を増し、呆然としている俺の目の前で光の円陣に姿を変えた。これは…。まさかと思うが、母に見せてもらった召喚の魔法陣…!?
「え!?ち、ちょっ…なに?!うそ!冗談で言っただけなのに!!」
慌てて「待って!今の無し!ナシだから!!」と叫べど、様々な模様の魔法陣が現れては崩れ、また現れるが止まらない。
そして、見た事も無い程の複雑な幾何学模様の超巨大な魔法陣が現れる。そして、その魔法陣は空間を巻き込むようにぐにゃりと歪み、俺の部屋だった場所は一変した。
周囲には何も無い空間が広がり、その中心には闇よりも暗い、まるでブラックホールのような穴が出現した。
だが、いきなり召喚をするのも危険らしい。まずは魅了の力を自分自身できちんと認識をし、どんな召喚獣を召喚するのかを決める。
『召喚士が、自分の持つ力よりランクが上のモノを身の程知らずに召喚すれば、逃げられたり、最悪殺されたりしてしまう恐れがある。だからまずは小物から呼び出してレベルを測り、最終的にお前の力と相性の良い召喚獣が何かを見極めよう』
召喚士の力を多少持っている母さんが言うには、召喚士は魅了のスキルが無くてもなる事は可能らしい。
召喚されたモノは使役されるに足る相手かどうかを見極め、認めれば絶対服従する。だが、力が伴わないのに無理矢理使役すると、召喚獣は自分の力を存分に発揮出来ない。その為、召喚士の力が弱まった所で契約の印を断ち切り、下手をするとその召喚士を殺し、逃げてしまうのだそうだ。
だが、魅了のスキルを持つ者が召喚した召喚獣は、魅了の力で魂そのものを縛られている為、契約したらほぼ100パーセントの確率で裏切りは不可能との事。
それゆえ、魅了のスキルを持つ召喚士は非常に貴重とされているのだ。
ムカつく事に、あんな残念王子でも魅了スキルだけはピカイチ。しかも王族だから勅命なんて暴挙を許された訳だけど、本当は父さんに未だ懸想してる国王の思惑も絡んでるんじゃないかって、母さん言ってたな。
召喚師に俺が勝てる訳ないって確信してるだろうし、上手く事が運べばテオと息子が結ばれて父さんと繋がりが持てるって事だ……なんかめっちゃムカついてきた。息子共々ろくなもんじゃねーな、この国のロイヤル。
俺は目を瞑り、母が試しにと魔力を使って見せてくれた様々な魔方陣を思い出す。
単純な図式から複雑な幾何学模様まで、実に色々と。しかも何を召喚するかによっても、幾通りも術式が変わるそうだ。
召喚士が一般的に呼び出すのは、四代元素に属する魔獣達。更にランクが高くなると、ドラゴンやユニコーンなどといった幻獣クラス。更に上になると、悪魔や天使といった精霊クラスや神霊クラスが出て来るとの事。
最も、神霊クラスを使役できた者は、長い年月生きている母でも見た事が無いらしい。
ちなみに、長い年月ってどれぐらい生きてきたのと言ったら再度ぶっ飛ばされた。いい加減この質問止めないと、命の危険があるかもしれない。
「とにかく、今は少しでも強い召喚獣を召喚する事を目指そう。王子が召喚士なのは分かったが、彼がどのクラスの召喚獣を手に入れているのかは分からぬのだからな」
そう言い放った母に父達は心配そうにしていたが、実際問題そうしないと俺はあのバカ王子の下僕、弟のテオは伴侶にされてしまう。もう後には引けないのだ。
それに実際の所、不謹慎だけど少しワクワクしている。
ゲームをしていた時も、召喚士や魔術師をアバターに選択する事が多かったし、実は憧れの職業だったのだ。だって、竜だのユニコーンだのを使役できるなんて、なんだかカッコいいじゃないか。
俺はベッドの中、目を閉じながら一番基本だと言って見せられた魔法陣を脳裏に描いた。
「我が名において命ずる。我を守護するモノよ、我が召喚に応えよ」
なんつって。
以前やっていたゲーム内での台詞を引用してみる。うん、ちょっとカッコイイ。
「…ん?」
なんか眩しい気がして目を開けると、ランプが一つ点いてるだけのはずの薄暗い部屋の中、金色の粉がキラキラ光って舞っている。
「なんだ…これ?」
しかもその粉は段々と量を増し、呆然としている俺の目の前で光の円陣に姿を変えた。これは…。まさかと思うが、母に見せてもらった召喚の魔法陣…!?
「え!?ち、ちょっ…なに?!うそ!冗談で言っただけなのに!!」
慌てて「待って!今の無し!ナシだから!!」と叫べど、様々な模様の魔法陣が現れては崩れ、また現れるが止まらない。
そして、見た事も無い程の複雑な幾何学模様の超巨大な魔法陣が現れる。そして、その魔法陣は空間を巻き込むようにぐにゃりと歪み、俺の部屋だった場所は一変した。
周囲には何も無い空間が広がり、その中心には闇よりも暗い、まるでブラックホールのような穴が出現した。
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