第2の人生は若返ってから

マユリ

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第5章 エルセバード再び

第71話 キャットル現れる

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今日は久し振りの外です。と言っても裏庭ですけどね。でも室内じゃないだけマシですね。日差しもいいですし、アルさんにいつもの執事セットを出してもらい勉強中です。本当は外なのでジュエルと遊ぼうと思ったのですが、遊ぼうにも最近少しだけ距離を感じる気がするんですけど気のせいですかね。

…寂しくないですよ。嘘です。少し寂しく感じます。あの頃肌触りに、あの瞳に鳴き声は魅力的でしたもの。わたしは本を片手にジュエルを思い浮かべました。って、今は勉強中でした!テーブルの本に向かって自身で作成したノート片手に頑張ります。いつか自分の本当の字で文字が書けるようになるためです。

暫くした頃でしょうか?アルさんが、室内のザイルさんの所に行くといって私から離れて直ぐに宿屋の敷地外の草が揺れたと思ったら、あの夜のキャットルが現れました。多分あの夜のキャットルで当たっていると思います。この辺りにはキャットルは殆どいないそうです。そもそも警戒心が強く街中それも人が住む場所に現れないそうで、現れるのは人里近い森の中だそうです。

でも、私あの夜キャットルみましたよ?その事にあの夜は不思議に思いましたし、その話を聞いた時は私がみ間違えたのかもと思ったのですが、アルさん達は私がキャットルをみたのを信じてくれました。
…信じて貰えるって嬉しいですね。

でも、今はそれどころではなく、実際に今私の目の前にキャットルが現れたと言う事は、キャットルの存在が証明出来るチャンスですよ!私は声を出してアルさん達を呼ぼうかと思いましたが、私の声に驚いて逃げてしまっては意味がないと思い捕まえてみる事にしました。

…ゆっくり、ゆっくりと近づいていきます。驚かさないように、慎重に手を伸ばしながら近づいていくと…。

「きゃっ!」

突然抱き締められるように後ろに引き戻されました。
…な、なに?何事なの?
思わず声をあげようとする私に。

「マリさん!」

「あ、あれ?もしかしてアルさんですか!」

私を後ろから抱き締めていたのはアルさんでした。思わずホッとしていると。

「マリさん、言った筈ですよ!この敷地には何者も入れないと。それなのに近づいて行くなんて危険な真似を……。」

「……ですが、キャットルはギリギリ敷地の外でしたよ?」

私の問いにアルさんは静かに首を横に振りました。聞いたら私は集中しすぎて気づいていませんでしたが、キャットルは敷地内に侵入していたそうです。それを私の所に戻ってきたアルさんが、お互いに寄っていく姿を見て驚き私をキャットルから引き離したのだそうで……。

「……すみませんでした。ついキャットルを発見したので、アルさん達に見せようかと思って迂闊でした…。」

反省と後悔で落ち込んでいる私にアルさんは頭を撫でてくれました。

「無事なら良いんです。でも、結界を張り直した筈なんですが侵入されるとは……。もう少し様子をみたほうが良いですね。とりあえずマリさんは中に戻りましょう。」

私はアルさんに促され室内に入りました。

……久し振りの外は、呆気なく早く終わりました…。

仕方のない事なんですけどね。なんか寂しいです。



~とあるヒトコマ~

契約獣の災難

「きゅっ、きゅっ~。」

だいすきなかのじょにちかづくとおもいっきりほおずりをします。

はじめてみたときから、かのじょのまわりをながれるあたかなくうきについていきたくてむりやり「けいやく」をおねがいしたわたしに、かのじょはうなずいてくれました。
それからは、もりとかのじょのもとにあそびにいくまいにちです。
そんなわたしの、かのじょとのゆっくりとしたじかんなんですが……。

さいきんそれがたいへんなものになりそうにあります。
それがいま、かのじょのうしろにいるそんざいです。なんといったらいいのかわかりませんが、かのじょとえそんでいるとこわいしせんをかんじます……。
かのじょにあそんでほしいのでまけたくないのですが、かてそうにありません。
しょうがないなので、まえになかよくなったりゅうのおじちゃんにそうだんをしにいったら

「つがいというもので、じゃまをしたらだめなんだぞ。」

といわれてしまいました。
……よくわかりませんが、あのおにいさんがいないときにあそんでもらえばいいんだとおもいます。

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