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第8章 日常と非日常
第97話 違和感
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ジルの手前支えられながらも家には入れたが…。かなりキツいな。気を抜くと意識が飛びそうだ。アルの奴、目が覚めたら覚えとけよ!
……でも、実際に俺だって目の前でジルがあの状態だったら冷静でいられる自信がないな…。
そう思ったらアルを叱れないな…。
一番近い部屋にマリを寝かせると、アルは同じ部屋でジルがボックスから出した簡易のベッドに寝かせた。今はマリから目を離せないからな…。それにアルからもな。
最近人らしく笑うようになったのに、今マリを失ったらコイツはどうなってしまうんだ…。
俺はアルを見た後にマリを見る。…見た目はただ寝ているようなのになぁ。
そして俺は消えかけている指先を見て違和感に気がつく。
……進行していない?
どういう事だ?普通消えて亡くなる人はゆっくりだが確実に消えかけている部分が増えていき、最終的に消えてしまう。だが、マリの指先の状態が少しも進行したようには見えない……。
現実を受け止められない俺の気のせいなのか?
「…おい、ジル。これを見てくれないか?」
「………。……何を?…もう、見たくない!」
「いいから来てくれ!」
消えかけているマリを見たくないのだろう。でも俺に呼ばれたのでジルは近づいてきた。
「マリの指先、進行が止まっていないか?」
俺の言葉にジルはやっとマリの指先を見つめる。
「……本当だわ。私が最初に見た時と変わらない。……なんで?…どういう事なのザイル?」
「……わからない。だが考えてみてくれ、進行が止まっていて時間がある。ならば何かしらマリを助ける手が見つけられる筈だ!」
「本当ですか!」
俺の言葉に反応したのはジルではなくアルだった。
「アル目が覚めたのか。」
「はい。今先程ザイルさんの声で起きたばかりです。ザイルさん、本当にマリさんを助けられる事が出来るのですか。」
「わからないが可能性はある。アルにも手伝って貰いたい。だからさっきみたいに自分を見失うなよ。マリを救うのは俺達にしか出来ないんだからな。」
「…はい。先程はすみませんでした。」
そう言ってアルは然り気無く俺を回復させてくれた。これでさっきより頭が回る筈だ。俺は、ジルに話したようにマリの指先をアルにも見せる。
「……確かに進行が止まっています。」
「理由はわからないが、…アル。俺達で助けるんだ。」
「はい。」
「俺は、ジルの実家の本に何かしら書かれていないか調べてくる。ジルとアルはマリの側に居てくれ。」
「それなら私が行った方が…」
「ジル、本読むの苦手だろ。俺に任せとけ。アルはマリの容態を見ていて欲しい。それで何かあれば知らせてくれ。ジルはマリの廻りの世話をお願いしたい。こればかりは同じ女性にしかお願いできんからな。」
「わかったわ。」
「任せて下さい。」
俺の言葉に納得した二人はマリの方を見つめた。
さて、俺は調べものでもしてくるか。ジルの実家では鍛練や戦闘、武器や武術等それに関する本が沢山ある。そしてそれに伴う怪我やそれに対応する処置、薬草の事等、鍛練等に関する物ならば何でも揃える。そう何でもだ。
……何かしら突破口が見つかる本が見つかるかもしれない。…いや、見つかってくれ!
そんな祈りを込めながら俺はジルの実家に向かい、アリアさんと連絡を取ると本を収納している場所に案内された。
「何か大変な事が起きているみたいね。…貴方の探したい本が見つかると良いのですが…。」
「ありがとうございます。落ち着いたら説明させて頂きます。」
「ふふっ。貴方、顔色が悪いわよ。無理はしたら駄目よ。それから、ここには誰も近づかせないから安心感してね。」
アリアさん側の去った後、俺は本を探すことに集中力するのだった。
……でも、実際に俺だって目の前でジルがあの状態だったら冷静でいられる自信がないな…。
そう思ったらアルを叱れないな…。
一番近い部屋にマリを寝かせると、アルは同じ部屋でジルがボックスから出した簡易のベッドに寝かせた。今はマリから目を離せないからな…。それにアルからもな。
最近人らしく笑うようになったのに、今マリを失ったらコイツはどうなってしまうんだ…。
俺はアルを見た後にマリを見る。…見た目はただ寝ているようなのになぁ。
そして俺は消えかけている指先を見て違和感に気がつく。
……進行していない?
どういう事だ?普通消えて亡くなる人はゆっくりだが確実に消えかけている部分が増えていき、最終的に消えてしまう。だが、マリの指先の状態が少しも進行したようには見えない……。
現実を受け止められない俺の気のせいなのか?
「…おい、ジル。これを見てくれないか?」
「………。……何を?…もう、見たくない!」
「いいから来てくれ!」
消えかけているマリを見たくないのだろう。でも俺に呼ばれたのでジルは近づいてきた。
「マリの指先、進行が止まっていないか?」
俺の言葉にジルはやっとマリの指先を見つめる。
「……本当だわ。私が最初に見た時と変わらない。……なんで?…どういう事なのザイル?」
「……わからない。だが考えてみてくれ、進行が止まっていて時間がある。ならば何かしらマリを助ける手が見つけられる筈だ!」
「本当ですか!」
俺の言葉に反応したのはジルではなくアルだった。
「アル目が覚めたのか。」
「はい。今先程ザイルさんの声で起きたばかりです。ザイルさん、本当にマリさんを助けられる事が出来るのですか。」
「わからないが可能性はある。アルにも手伝って貰いたい。だからさっきみたいに自分を見失うなよ。マリを救うのは俺達にしか出来ないんだからな。」
「…はい。先程はすみませんでした。」
そう言ってアルは然り気無く俺を回復させてくれた。これでさっきより頭が回る筈だ。俺は、ジルに話したようにマリの指先をアルにも見せる。
「……確かに進行が止まっています。」
「理由はわからないが、…アル。俺達で助けるんだ。」
「はい。」
「俺は、ジルの実家の本に何かしら書かれていないか調べてくる。ジルとアルはマリの側に居てくれ。」
「それなら私が行った方が…」
「ジル、本読むの苦手だろ。俺に任せとけ。アルはマリの容態を見ていて欲しい。それで何かあれば知らせてくれ。ジルはマリの廻りの世話をお願いしたい。こればかりは同じ女性にしかお願いできんからな。」
「わかったわ。」
「任せて下さい。」
俺の言葉に納得した二人はマリの方を見つめた。
さて、俺は調べものでもしてくるか。ジルの実家では鍛練や戦闘、武器や武術等それに関する本が沢山ある。そしてそれに伴う怪我やそれに対応する処置、薬草の事等、鍛練等に関する物ならば何でも揃える。そう何でもだ。
……何かしら突破口が見つかる本が見つかるかもしれない。…いや、見つかってくれ!
そんな祈りを込めながら俺はジルの実家に向かい、アリアさんと連絡を取ると本を収納している場所に案内された。
「何か大変な事が起きているみたいね。…貴方の探したい本が見つかると良いのですが…。」
「ありがとうございます。落ち着いたら説明させて頂きます。」
「ふふっ。貴方、顔色が悪いわよ。無理はしたら駄目よ。それから、ここには誰も近づかせないから安心感してね。」
アリアさん側の去った後、俺は本を探すことに集中力するのだった。
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