第2の人生は若返ってから

マユリ

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第1章 新たな旅立ちですか?

第2話 ここは、どこですか

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肌に感じる暖かいそよ風、その風に乗って草の薫りを感じます。
背中には、明らかにベッドとは違う硬い感触に違和感を感じました。

…。
……。
………。
…ん?……あれ?

私は先程確かに自分の人生の終わりを感じました。
もしかしてあれは私の勘違いで、私はまだ生きていたという事なのでしょうか?でも、それなら室内にいたはずなのに暖かい風や草の香りはなんなんでしょう?
私は、クーラーの効いた部屋にいたはずなので驚いてしまいます。
……まっ、風は空気の入れ替えだとして、香りは庭で大切に育てていた草花だとしても、この背中に感じる違和感は何?
身体の痛みを訴えた私の為に、柔らかめのマットレスに買い換えたばかりです。

…硬いし。ベッドとは明らかに違いますね。

背中の違和感に戸惑いを感じつつ、私はゆっくりと瞳をあけます。
いつも見慣れた少し色の落ちてきている木目の天井『あの天井の色こだわったんですよね。』と思いつつ、その天井があるはずの場所に、……ん?

私の目がおかしくなったのでしょうか?そこには、天井ではなく木々が揺らめいていて、所々青空が覗いています。
どこからか鳥でしょうか?聞き慣れない鳴き声も聞こえてきています。
……夢?でも、この肌に感じる風に草花の薫りがそうではないことを、私に教えてくれています。
ではどうして?暫くその場で考えますが思い付きません。

『……わからないですね。でも、このまま寝ていても状況は変わらないでしょうね。』

そう思い、年老い動かしずらくなった身体を起こそうとすると違和感を感じます。
あれほど辛かった関節などの痛みがないのです?それに身体が軽く感じます。
ますます意味がわからなくなってしまいました。混乱し始めた頭を支えるように顔を両手でおおうと、

……新たに感じる違和感。
……肌の感触が違います。シワと乾燥でカサカサしていた肌に潤いと張りを感じるのです。
ゆっくりと、恐る恐る手を顔から離していくと、そこに見えたのはシワのある私の元の手とは、似ても似つかない張りのある若い女性の手でした。
ですが、私の身体から伸びるその手は私のもの以外あり得ないでしょうし。不思議に思いながらも、そっと顔に触れてみると顔にも張りを感じます。
自分の身体を見てみるといつの間に着たのでしょうか?白い膝したのワンピースを着ていました。そのワンピースから伸びる足も若い女性のものです。

「……落ち着きなさい、私。
……落ち着きなさい、私。
……って、落ち着ける訳ないでしょう‼」

どうなっているの?っねぇ、どういう事なの?誰でもいいから教えて下さい‼
……って、ここ森の中です。誰もいません‼

それからどれ程時間がたったのでしょうか?数時間?数十分?もしかしたら数分なのかもしれません。

とりあえず考えてもわからなし、誰も教えてくれない事だけは確かです。だって、さっきから人見かけません。というか、明らかに森の中ですよね?
それとは別にわかった事といえば、この状況は夢ではないみたいです。
そして、私は若くなっているのかしら?若返ってるみたいですね。
この夢のような現状が現実だとして、若返ったのはこの森の中の状況を考えると嬉しく思います。
流石に、歳をとった元の姿のままでの森の中は厳しいものがありますから。
それに正直に言うと、女性として若返ったのは嬉しいです。誰でもそう思う事でしょう。

ただ贅沢を言うなら、何もわからないこの状況、どうせ夢のような現状なら、孫達と見た漫画や小説などにでてくる魔法!

そう魔法が使えればよかったのに。

誰でも一度は夢みるはずです。魔法を使ってみたいと!(私もそうでした。)
それも、どうせなら自分が考えたものが魔法として使える。そんな贅沢な魔法があれば面白いのに。
そうしたら、今のこのような現状も『自分で考えた魔法で解決♪』
なんて、やってみたりできたりしたでしょう。

……って、落ち着きましょう。

何を考えていたんでしょう私。あまりの今の現状に一瞬?現実逃避してしまいましたね。
若返っただけでもあり得ないのに、魔法なんてもっとあり得ないでしょ(笑)

…とりあえず、このままではダメですね。
自分でも何故この場所にいるのかわからないのに、救助を期待して待つというのは無理というものです。
どうせこのままここにいても駄目ならせめて、人が通る道、そう出来れば車道でも見つければ人に出会うことができるかもしれません。
運が良いことに白いブーツも履いています。

「って、白いワンピースに白いブーツ、山の服装じゃないでしょ!」

思わず自分の服装に突っ込みをいれてしまいました。
だって、白って汚れ目立つんですよ。子供達が汚す度、何度洗濯で泣きそうになったことか…。それが山道なんて、恐ろしいです。

……って、それは置いといて。
今はまだ、服や靴を着ていただけでも良かったと考えて、とりあえず服装についてはスルーするとしましょう。 
とりあえず先ずは、行き先を考えなくてはいけません‼
ですが、次に行き先を考えようにもどこも同じように見えます。悩んだ末に私は、近くにある比較的真っ直ぐな木の棒を見つけると手に取りました。

「よし、まずは何にもわからないん事ですし運試しをしてみましょうかね。この棒の倒れる方に進んでみる事にしましょう♪」

早速試してみると、棒は自分からみて右側に倒れます。

「よし、とりあえず右に進みましょう♪」

その木の棒を拾うと、気合いを入れあるきだしました。



……
………彼女が望んだのは、このような力なのですね。

でも新しいこのスキル、そのままステイタスに反映させてもよいのでしょうか?彼女の為にも、ステイタスには、私の方から妨害の工夫もした方がいいのかも知れませんね。

この新しいスキルの為に争いに巻き込まれないように。
このスキルは、彼女だけしか使えないスキル
『創造化』彼女の思ったことが力になるのだから。







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