第2の人生は若返ってから

マユリ

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第3章 キシルの森

第42話 影と実戦

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ジルさん達がくる前にラジオ体操をやめておきました。アルさんのあの態度ですとザイルさん達も知らないと思います。アルさんみたいに見られても困りますから、いえ困ると言うか照れると言うのが本音ですかね。あれはジーっと見られてやるものではありません。皆でやっているのを見られるのは大丈夫なんですけど、……なんでしょう?アルさん達がラジオ体操しているのを想像してみましたが変な感じがしますね。多分日本人でしか見慣れてない影響なんでしょうか。

そういえば、この世界では転移も転生も今までなく私が初めてなんでしたよね?と言うことは、米は愚か味噌や醤油等もない可能性があるんですかね?
……でも、あの神様の話だと地球のゲームや漫画をモチーフにしていると聞きましたから、何処かにある可能性も捨てきれません。と言うかそうであって欲しいです。醤油や味噌は今後の為にも根付かせたいですし日本食にはなくてはならない物ですからね。

暫くするとザイルさん達が出てきました。さて、いよいよ実戦ですがどうするのでしょうか?…その前に昨日アルさんから試したい事があると言われた気がするんですが……。

「アルにマリさん待たせたわね。アル、実戦前に試したい事があるんでしょ?ザイルから聞いてるわ。」

「はい、マリさんは魔物に慣れてないとの事なので影で魔物を作り実戦前にどんな物か、ザイルさん達を見て経験してもらおうかと思います。」

「そうだったな。スライムすら見た事がなかったんだよな?」

「…忘れてたわ。普通幼い頃からスライムなら見慣れてるから、それでいこうと思っていたけど厳しいわね。」

アルさん達が話し合いをしています。すみません日本には魔物なんていないんですよ。それで最初スライム見た時は驚きましたね。今は誰が私に見本を見せるかで話をしていますがジルさんが不満そうな顔です。なになに、ジルさんが見本を見せたいらしいですけど、ザイルさん達から反対にあっているようですね。

「見本なら誰がやっても一緒なんだから、私でもいいはずよ!」

「ジル、お前のだと手本にならない可能性が高いだろ?」

「失礼ね。そんな事無いわよ。マリさん見ていてね♪アル準備お願い!」

そう言うと、私達から少し距離をとり武器を構えます。ザイルさんは諦めた顔でアルさんに合図をしました。するとアルさんの足元の影が伸びたかと思うと、先端が分離してそれが更に3つに分かれました。その3つが地面から離れスレスレの所で丸い円になったかと思ったら、今度はスライムの形に変わります。その3つのスライムのうち1つがジルさんに飛び掛かります。すると、……あれ?スライムがいない?

「アル!一匹なんてケチってないで他のも色々だしてよ。」

「おい、ジル!」

「なによザイル、邪魔しないで。」

「手本になるんじゃなかったのか?」

「あっ……。ついね♪あはははっ、……マリさんごめんなさい。」

ザイルさん曰くジルさんは、戦う事が好きらしく手本には向かない人らしいです。確かに見ていたらわかりました。その後ジルさんは大人しく後ろで椅子に座り私はザイルさんに教えて貰う事になりました。初歩的な物からで、基本は動きをよく見て相手側が攻撃してきたら避ける。その後相手側が体制を整える前に攻撃と言われましたが、避けることが難しいですよね。初めから本来のスピードは無理なので、ほんの少しだけ今はスピードを遅めにして貰って練習中です。その際出来れば相手の急所を狙うようにしなくてはいけません。
私の場合だと体力も力もないので、時間をかけたら相手側が捨て身の攻撃をする可能性が高くなり危険性が増し危ないからだそうです。

ちなみに今日は、アルさんと2人で練習をする事にしてザイルさん達には自分の事をしてもらう事にしました。待たせているのも悪いですしね。そう言うとザイルさんはジルさんに引っ張られて行きましたけど、大丈夫ですよね?……ザイルさんの目が少し諦めの目になっていたのは多分気のせいです。
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