古の武器を強奪するため、他国へ潜入いたします〜やる気は、どこかに置いて来ました(笑)〜

いく

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午後の最初は、銃の命中率をあげるための射撃訓練が行われた。
各々がブースに分かれ、的に向けて銃弾を放っている。


「どうだった?」


赤塚がベンチに腰掛けて一服しているところに、1回目の結果を金村が尋ねてきた。


「四十六は当たりましたよ」


「四十六? 四発もミスってんじゃねぇか」


「まぁそういうことになりますけど、僕は金村と違って銃器を専門に扱っていませんからね。四十六も当たれば十分です」 


そもそも銃器は専門外に近い。どちらかと言えば赤塚は戦闘力よりも諜報力を買われているため、訓練時の結果はさほど評価の対象にはならないのだ。

けれど、金村は赤塚とは逆に戦闘力の塊のような人物なため、赤塚の結果に納得出来ないところがあるらしい。


「赤塚は何かこう、ふわーっとしてるからな。狙いは良いんだけどなー」


がしがしと金村は頭をかき、「こう、身体を安定させてー」と言いながら狙いを定める間もなく銃声を響かせる。

金村が撃った弾丸は、的の真ん中をきれいに射抜いていた。あの一瞬で狙いを定めるあたり、やはり金村の銃器の扱いは特出したものがある。


「いつ見てもきれいに中心を貫きますね。全中させたのは、いつも通り金村だけのようですよ」


「他の特任は?」


「今日は金村と田村と僕しかいませんよ。田村は確か四十二中だったと思いますけど」


自分より1つ階級が下の田村は、銃器の扱いは得意といえば得意なのだがその精度にはムラがある。
金村からすればその評価は「論外」であるらしい。

「そういや気になってたんだけどよ、お前って支給された銃器しか使ってねぇよなー?」


「僕は銃器を専門に扱ってるわけじゃありませんからね」


銃器は基本支給される。安い買い物でもないので、ほとんどの隊員は支給されている銃器を使っているのだ。
が、目の前の金村は自前の銃器を愛用する稀な存在だ。

「赤塚も自分用に、もうちょい小型の銃器を仕入れればいいんじゃねぇかなー。そしたら命中率とかも上がると思うんだけど」


そう言う金村の手にはゴツイ銃が握られている。もうずっとそれを使っているから、他の銃だと実力の八割程度しか出せないとちょくちょく言っていた。

事実支給品でやるときと愛銃でやるときとを比べたら嘘ではないことが分かる。
動きが2倍も3倍もすばやくなるし、キレもいい。命中率は100パーセントと言っても過言ではないほどに正確性を増すのだから。

まさに鬼に金棒という感じだ。

金村の愛銃を持たせてもらって初めて、見かけよりもすごく重量があることを知る。これを平然とぶっ放す金村はやはり普通ではないらしい。


「重いですね」


「そうか? 慣れちまったからわかんねえな」


「支給されるのでも重いのに、よくこんなものを振り回せますね」


「これでも軽くしてもらったんだぜ」


「そうですか」


これ程までに重い銃は初めてだ。試しに銃を構え、的を狙う。

ズドンッ! と普通よりもでかい音がして、的の中心より少し右下に命中した。

使い心地はいい感じだ。
けれど、重い。自分には扱えそうもない。

どうしてこれ程までに重い銃にしたのかを思案していると、金村はそれを察したらしかった。
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