古の武器を強奪するため、他国へ潜入いたします〜やる気は、どこかに置いて来ました(笑)〜

いく

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三番隊の低レベルな訓練に付き合ったせいで、赤塚は予想以上に疲れていた。
集団行動は性に合わないと実感しつつ、何とか訓練を終えた。

隊長の号令で一斉射撃やら突撃やら、5、6人でチームを組んで訓練プログラムをこなすやら、「超」が付くほど簡単なことを淡々とこなすのだ。
基礎が大事なのは分かるが、義理で参加している身としてはただただ苦痛でしかない。

特任隊員は一応どこかの隊に属してはいるが、そこで任務をこなすことはほとんどない。
たいてい単独でやたら面倒な任務に就かされる。そのためそれ相応の訓練を独自で行っているのだ。

だからたまにある合同訓練なんかは面倒以外の何ものでもなく、ただ疲れるだけのものとして特任隊員たちは認識している。

 で、その面倒な訓練を終わらせて疲れているときに限って、金村の機嫌が悪いとさらなる疲労感に襲われるのはなぜなのだろう?


「赤塚遅い」


訓練を終えて食堂にたどり着くと、むすっとした表情の金村に出迎えられた。


「何言ってるんですか、これでも終わってすぐに直行してきたんですよ?」


「遅いもんは遅いんだよ」

「はいはい。ところで昼食はとりましたか?」

不機嫌を隠そうともしない金村をとりあえずいなそうとするが、どうやら逃がしてはくれないらしい。


「まだ。赤塚がこんなに遅いとは思わなくてな」


とげとげしい発言が金村から飛んでくるが、正直そんなものには慣れきっている。なので、気にしないのが一番だ。

「何か軽く食べましょうか。午後はかなり動きますし」


そう提案を持ちかければ、キラリと金村の目が光る。

さっきまでの不機嫌そうな表情が嘘のように消え、何を食べるかを考えるために数秒黙り込んだ。


「俺カツカレーでも食べようかな、久しぶりに。
たくさん食っとかないと実力発揮できないしなー」


金村自身は大真面目にそうこぼしているが、今の時刻は12時を少し回ったところ。

朝食を食べてからまだ2時間ほどしか経っていない。
毎回思うのだが、燃費が良いのか悪いのか……よくもまぁ毎回訓練前にがっつり食べられるものだと感心してしまう。

 
「体が重くなって、動きが鈍くなりますよ?」


「大丈夫だって、実践訓練は最後だからさ。ウォーミングアップは付き合えよ」


「わかってますよ」


「さすが赤塚。話が分かるね」


「あ、僕はA定食の小盛りでお願いします。今日は鯖の味噌煮なんです」


「俺に奢らせる気か?」


「ただでウォーミングアップにつき合わせる気ですか?」


「いいじゃねえか別に。どうせついでだろ?」


「ついでのレベルを超えてますよ」

付き合うこっちの身にもなってほしいものだ。そうため息をつきながら主張すれば、あっさりと「ったく、仕方ねぇなぁ」と、金村は折れてくれたのだった。

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