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新たな旅 ー王都ー
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「それじゃ、みんなはお留守番お願いね。
お土産は持ってこれるだけ貰ってくるわね。」
オルガ夫人は送りにきた子供達の頭を撫でた。
「うん。任せて!ここは僕達が守るから!」
「お土産は何かなー。」
「お庭に行こうよ!」
「ニナもお土産ー。」
子供達と離宮・シグマで留守番のアウラも鼻息を荒く頷いた。
「それじゃ、後をお願いします。」
「分かった。気をつけてな。」
流石に奴隷の身分のヒューゴを連れていけないと、茶会の護衛は従者達と騎士団長含め4人の騎士。
そしてゼンとソルを連れたイオリが行くことになった。
そうは言っても参加するわけではなく庭に立っていれば良いとの事であった。
ポーレット公爵夫婦は揃いの白地に仄かな菫色のグラデーションの礼装とドレスを纏い、テオルドの肩には小さなバンデが乗っていた。
ニコライは白と青を使った礼装、ヴァルトは白と緑と少しの赤を使った礼装とそれぞれの従魔の色を利用していた。
勿論、従魔達も腕に抱かれている。
従者達もそれぞれの礼服で身を整え、イオリに至っては上から下まで真っ黒のいつもの戦闘服であった。
「俺だけこんな格好でいいんですかね?」
不安気にノアに聞けば
「何を言う。黒はイオリの色だろう。しかも、アースガイルの名工カサドが作りし防具。
何よりも、ワイシャツにベストなどしっかりとした服装ではないか。
自信を持って行けばいい。
本日は国王陛下と話す事はないと思うが、視線は送られるだろうな。」
「ですよね・・・。」
だんだんと体が重くなったイオリは大きな溜息を吐いた。
________
茶会の会場であるエトワールには名前を呼ばれた貴族達がワラワラとテーブルを囲った。
慣れたベテラン貴族達は思い思いに寛いでいるが、若き貴族子息や令嬢は興奮していた。
もしかしたら、結婚相手が決まるかもしれないからである。
滅多に入ることの出来ない王城で、しかも名庭エトワールで出逢ったとあれば話題も尽きないだろう。
そんな中、ローブを被った男性に付き添われてミズガルドの第3王女ロザリンダが姿を現した。
それまで騒がしくしていた貴族達が一斉に静かになった。
ご自慢のピンク色のフワフワ髪を結い上げて、大きめな髪飾りをつけていた。
鮮やかな真っ赤なドレスが彼女のオーラをより引き立てていた。
ロザリンダが席に座ると同席の令嬢達が褒め叩いていた。
そんな時だった。
「ポーレット公爵!テオルド・ドゥ・ポーレット閣下ご入場!!
並びに奥方オルガ・ポーレット様。御子息ニコライ・ドゥ・ポーレット様。ヴァルト・ドゥ・ポーレット様ご入場!!」
先ほどまでの静けさが嘘のようにエトワールは華やいだ。
「お久しぶりにございます。ポーレット公爵閣下。」
「オルガ様。相変わらずお美しいですわ。」
「見て!ニコライ様とヴァルト様よ。
お二人ともまだ婚約者がいらっしゃらないのよね?
お声かけ頂きたいわー。」
「「「ステキねー!!」」」
声がかけられる中、ポーレット公爵一家は上座、つまり国王一家と同じテーブルについたのであった。
ポーレット公爵の登場により盛り上がりを見せた茶会の場が一気に鎮まった。
「国王陛下、王妃殿下、王太子殿下、ディビット殿下がご入場されます!!」
騎士の声に反応した貴族達が一斉に立ち上がり礼のポーズをとり国王陛下一家を迎え入れた。
同じく頭を下げながらもイオリは自分とは別世界の空間を静かに観察し続けた。
「面をあげよ。」
国王陛下の第一声により、茶会が初められようとしていた。
お土産は持ってこれるだけ貰ってくるわね。」
オルガ夫人は送りにきた子供達の頭を撫でた。
「うん。任せて!ここは僕達が守るから!」
「お土産は何かなー。」
「お庭に行こうよ!」
「ニナもお土産ー。」
子供達と離宮・シグマで留守番のアウラも鼻息を荒く頷いた。
「それじゃ、後をお願いします。」
「分かった。気をつけてな。」
流石に奴隷の身分のヒューゴを連れていけないと、茶会の護衛は従者達と騎士団長含め4人の騎士。
そしてゼンとソルを連れたイオリが行くことになった。
そうは言っても参加するわけではなく庭に立っていれば良いとの事であった。
ポーレット公爵夫婦は揃いの白地に仄かな菫色のグラデーションの礼装とドレスを纏い、テオルドの肩には小さなバンデが乗っていた。
ニコライは白と青を使った礼装、ヴァルトは白と緑と少しの赤を使った礼装とそれぞれの従魔の色を利用していた。
勿論、従魔達も腕に抱かれている。
従者達もそれぞれの礼服で身を整え、イオリに至っては上から下まで真っ黒のいつもの戦闘服であった。
「俺だけこんな格好でいいんですかね?」
不安気にノアに聞けば
「何を言う。黒はイオリの色だろう。しかも、アースガイルの名工カサドが作りし防具。
何よりも、ワイシャツにベストなどしっかりとした服装ではないか。
自信を持って行けばいい。
本日は国王陛下と話す事はないと思うが、視線は送られるだろうな。」
「ですよね・・・。」
だんだんと体が重くなったイオリは大きな溜息を吐いた。
________
茶会の会場であるエトワールには名前を呼ばれた貴族達がワラワラとテーブルを囲った。
慣れたベテラン貴族達は思い思いに寛いでいるが、若き貴族子息や令嬢は興奮していた。
もしかしたら、結婚相手が決まるかもしれないからである。
滅多に入ることの出来ない王城で、しかも名庭エトワールで出逢ったとあれば話題も尽きないだろう。
そんな中、ローブを被った男性に付き添われてミズガルドの第3王女ロザリンダが姿を現した。
それまで騒がしくしていた貴族達が一斉に静かになった。
ご自慢のピンク色のフワフワ髪を結い上げて、大きめな髪飾りをつけていた。
鮮やかな真っ赤なドレスが彼女のオーラをより引き立てていた。
ロザリンダが席に座ると同席の令嬢達が褒め叩いていた。
そんな時だった。
「ポーレット公爵!テオルド・ドゥ・ポーレット閣下ご入場!!
並びに奥方オルガ・ポーレット様。御子息ニコライ・ドゥ・ポーレット様。ヴァルト・ドゥ・ポーレット様ご入場!!」
先ほどまでの静けさが嘘のようにエトワールは華やいだ。
「お久しぶりにございます。ポーレット公爵閣下。」
「オルガ様。相変わらずお美しいですわ。」
「見て!ニコライ様とヴァルト様よ。
お二人ともまだ婚約者がいらっしゃらないのよね?
お声かけ頂きたいわー。」
「「「ステキねー!!」」」
声がかけられる中、ポーレット公爵一家は上座、つまり国王一家と同じテーブルについたのであった。
ポーレット公爵の登場により盛り上がりを見せた茶会の場が一気に鎮まった。
「国王陛下、王妃殿下、王太子殿下、ディビット殿下がご入場されます!!」
騎士の声に反応した貴族達が一斉に立ち上がり礼のポーズをとり国王陛下一家を迎え入れた。
同じく頭を下げながらもイオリは自分とは別世界の空間を静かに観察し続けた。
「面をあげよ。」
国王陛下の第一声により、茶会が初められようとしていた。
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