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わからせと後始末
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ダンッ!!
「よっしゃー!!次は誰っ?」
ポーレットの街の冒険者ギルド
その酒場エリアで少女が甲高い声で雄叫びを上げた。
「ほらほら、お兄さん。
そこのおじさんも。
こんな少女に負けて良いの?
お姉さん達でも良いんだよ?」
「ちょっと、スコル!
そこは美少女って言っておきなよ。」
「何でだよ。
それじゃ、同じ顔のオレは自分の事を美少年って言ってるようなもんじゃないか。
そんな恥ずかしい事・・・嫌だよ。」
心底うんざりしたように顔を顰めたスコルにパティが剥れた。
「それじゃ、私が恥ずかしい人みたいじゃん。」
「だから、そう言ってる。」
「よしっ、スコル勝負だよ!表出ろっ!!」
「何でも勝負ってやめなよ。
今は、大人達から根こそぎ巻き上げる時だよ。」
「そうだった!!
次の挑戦者は誰っ?」
腕をブンブンと振り回すパティが椅子にふんぞり返って大人達を馬鹿にするように見回した。
その様子を見ていた冒険者達は気まずそうに目を合わせようとしない。
今、ここで何が起こっているのか時間を巻き戻してみよう。
ーーーーー
ギルマス・コジモの指示より、問題を起こしたクラウン達4人の若き冒険者は怒れる魔獣達の中に放り込まれ・・・る筈だった。
やったのなら、やられる覚悟もあるのか?
そうイオリから問われたクラウン達は何も言い返す事が出来ずに絶望した。
弱肉強食
明けない魔の森が、本当にそんな場所ならば蹂躙された魔獣達はクラウン達にとって弱者だったのだろう。
しかし、今度はクラウン達が強者に命運を掴まれた弱者の立場となった。
やられたら、やられる事もある。
それを彼等は覚悟していなかったのだ。
安全なシールドから放り出される直前になって泣いて詫びた。
「ゴベンナサイ・・・・ゴメンナサイ・・・。」
命乞いの懇願をしながら暴れ、駄々っ子の様にイヤイヤと首を横にふった。
彼等が自慢気に見せつけていた派手な防具も、この時は滑稽に見えた。
「嫌だと抵抗した魔獣や、その子供達をお前達は許したのか?」
「・・・ぅゔ。」
「ゴメンで済んだら、こんな大事になってねーんだよっ!」
激昂するギルマスを前に何も言えずにクラウンは怯えた。
シールドの外では、自分の子供を攫われた、そして家族を失った魔獣達が事件の発端のクラウン達が出てくるのを今か今かと待っている。
あまりの恐怖に、1人また1人とクラウンとその仲間達が気絶していった。
全てを見ていた冒険者達は呆れ果てるしかない。
しかし、犯人だろうと生贄の様に魔獣に放り投げるのも気分が良い筈もない。
さて、どうするのか
皆が互いに苦渋な顔を見合わた時だった。
再びイオリがシールドの外に出た行った。
「この人たちを預かって良いかな?」
まるで御近所さんに語りかける様に穏やかな声だった。
「この人達を今、君達に渡す事は簡単なんだ。
でも、この人達は情報を持っている。
この人達が君達の子供を売ったという事は、買った人がいるんだ。
その仲介をした人だっている。
子供の居場所が分かるかもしれない。」
魔獣相手に当たり前に交渉するイオリに冒険者達は驚きを隠す事が出来ない。
「全員は救えないかもしれない。
でも、俺は君達に出来るだけ多くの家族を返したい。」
その眼帯に覆われていない1つの黒い目は、真っ直ぐにトロールへ向けていた。
「よっしゃー!!次は誰っ?」
ポーレットの街の冒険者ギルド
その酒場エリアで少女が甲高い声で雄叫びを上げた。
「ほらほら、お兄さん。
そこのおじさんも。
こんな少女に負けて良いの?
お姉さん達でも良いんだよ?」
「ちょっと、スコル!
そこは美少女って言っておきなよ。」
「何でだよ。
それじゃ、同じ顔のオレは自分の事を美少年って言ってるようなもんじゃないか。
そんな恥ずかしい事・・・嫌だよ。」
心底うんざりしたように顔を顰めたスコルにパティが剥れた。
「それじゃ、私が恥ずかしい人みたいじゃん。」
「だから、そう言ってる。」
「よしっ、スコル勝負だよ!表出ろっ!!」
「何でも勝負ってやめなよ。
今は、大人達から根こそぎ巻き上げる時だよ。」
「そうだった!!
次の挑戦者は誰っ?」
腕をブンブンと振り回すパティが椅子にふんぞり返って大人達を馬鹿にするように見回した。
その様子を見ていた冒険者達は気まずそうに目を合わせようとしない。
今、ここで何が起こっているのか時間を巻き戻してみよう。
ーーーーー
ギルマス・コジモの指示より、問題を起こしたクラウン達4人の若き冒険者は怒れる魔獣達の中に放り込まれ・・・る筈だった。
やったのなら、やられる覚悟もあるのか?
そうイオリから問われたクラウン達は何も言い返す事が出来ずに絶望した。
弱肉強食
明けない魔の森が、本当にそんな場所ならば蹂躙された魔獣達はクラウン達にとって弱者だったのだろう。
しかし、今度はクラウン達が強者に命運を掴まれた弱者の立場となった。
やられたら、やられる事もある。
それを彼等は覚悟していなかったのだ。
安全なシールドから放り出される直前になって泣いて詫びた。
「ゴベンナサイ・・・・ゴメンナサイ・・・。」
命乞いの懇願をしながら暴れ、駄々っ子の様にイヤイヤと首を横にふった。
彼等が自慢気に見せつけていた派手な防具も、この時は滑稽に見えた。
「嫌だと抵抗した魔獣や、その子供達をお前達は許したのか?」
「・・・ぅゔ。」
「ゴメンで済んだら、こんな大事になってねーんだよっ!」
激昂するギルマスを前に何も言えずにクラウンは怯えた。
シールドの外では、自分の子供を攫われた、そして家族を失った魔獣達が事件の発端のクラウン達が出てくるのを今か今かと待っている。
あまりの恐怖に、1人また1人とクラウンとその仲間達が気絶していった。
全てを見ていた冒険者達は呆れ果てるしかない。
しかし、犯人だろうと生贄の様に魔獣に放り投げるのも気分が良い筈もない。
さて、どうするのか
皆が互いに苦渋な顔を見合わた時だった。
再びイオリがシールドの外に出た行った。
「この人たちを預かって良いかな?」
まるで御近所さんに語りかける様に穏やかな声だった。
「この人達を今、君達に渡す事は簡単なんだ。
でも、この人達は情報を持っている。
この人達が君達の子供を売ったという事は、買った人がいるんだ。
その仲介をした人だっている。
子供の居場所が分かるかもしれない。」
魔獣相手に当たり前に交渉するイオリに冒険者達は驚きを隠す事が出来ない。
「全員は救えないかもしれない。
でも、俺は君達に出来るだけ多くの家族を返したい。」
その眼帯に覆われていない1つの黒い目は、真っ直ぐにトロールへ向けていた。
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