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何事も準備こそが楽しい
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シーナに連れられイオリは王都に持っていく品が積み上げられている倉庫へやってきた。
所狭しと置かれた積荷にイオリは唖然とする。
「こんなに?」
「えぇ、そうなんです。
管理している者は大忙しです。」
倉庫で指示を出す筆頭執事のクリストフを指差すとシーナはクスクスと笑った。
「王子様の結婚式は国にとって最大の慶事です。
しかも、今回は御二人揃ってですからね。
祝いの品も御二人分です。
実は、もう2弾ほど先に王都へ向かっているんですよ。」
「ひゃぁ~。それはそれは・・・。」
イオリは御近所のお兄さんの様に仲良くしていたギルバートとディビットが一国の王子であった事を思い出しだ。
「えっ?
俺、王子様にあげるの石鹸とかで良いんですかね?」
唐突に不安がるイオリにシーナは何を今更とばかりに笑う。
「大丈夫ですよ。
何しろ誰もが注目するポーレットの新作商品ですよ。
しかも、通常売られているよりも高級なロックビーの蜜蝋が混ぜ込まれた贅沢品です。
これから新婚生活を送られる王太子妃殿下と第二王子妃殿下が喜ばれる事間違いなしです!
どこの領だとて、こんな品用意出来ませんよ。」
そう良いガッツポーズを決めるシーナに「そうですか・・・。」とイオリは押され気味だ。
ロックビーの蜜蝋はイオリが明けない魔の森で見つけてきた。
ロックビーとは岩にしか巣を作らない蜂の魔獣の事だ。
お尻の針で硬い岩を穿ち、中に空洞を作って巣を形成する。
漏れ出たハチミツの甘い香りはワイルドベアや蛇型の魔獣に人気だが、鋭い針には毒があり、大きな敵をも構わず攻撃する気性の荒さがある。
イオリが砂糖という概念を持ち込む以前はハチミツが甘味として貴族の嗜好品であったが、中でも採取の難しいロックビーは最上級に高級品であった。
今回、王太子と第二王子の結婚の祝いに特別に用意したロックビーの蜜蝋を混ぜた石鹸からは芳醇な甘い香りが楽しめた。
シーナが目を煌めかせるのも無理ないという事だ。
「ロックビーに限らず蜂の巣は貴重ですからね。
流石に市井に流通しないでしょうし、私も拝めるのは今だけです。」
ニッコリと微笑むシーナにイオリは顎に手を当てた。
「フム・・・。
まぁ、ロックビーは確かに難しいか・・・。
でも、普通の蜂なら養蜂っていう手がある?」
ブツブツと考え込むイオリをシーナが目を見開いて見つめた。
「えっ?養蜂・・・?
養蜂って何ですか?
まさか蜂って飼えるんですか?」
「ん?
飼えるっていうか共存?
蜂に安全な住処を提供してハチミツとか蜜蝋を分けて貰おう・・・って。
えっ??
シーナさん、大丈夫ですか!?」
イオリは突如ワナワナと震えるシーナを心配した。
「クっ・・・。」
「く?」
「クリストフさーーーーん!!」
シーナの金切り声が倉庫に響き渡るのだった。
所狭しと置かれた積荷にイオリは唖然とする。
「こんなに?」
「えぇ、そうなんです。
管理している者は大忙しです。」
倉庫で指示を出す筆頭執事のクリストフを指差すとシーナはクスクスと笑った。
「王子様の結婚式は国にとって最大の慶事です。
しかも、今回は御二人揃ってですからね。
祝いの品も御二人分です。
実は、もう2弾ほど先に王都へ向かっているんですよ。」
「ひゃぁ~。それはそれは・・・。」
イオリは御近所のお兄さんの様に仲良くしていたギルバートとディビットが一国の王子であった事を思い出しだ。
「えっ?
俺、王子様にあげるの石鹸とかで良いんですかね?」
唐突に不安がるイオリにシーナは何を今更とばかりに笑う。
「大丈夫ですよ。
何しろ誰もが注目するポーレットの新作商品ですよ。
しかも、通常売られているよりも高級なロックビーの蜜蝋が混ぜ込まれた贅沢品です。
これから新婚生活を送られる王太子妃殿下と第二王子妃殿下が喜ばれる事間違いなしです!
どこの領だとて、こんな品用意出来ませんよ。」
そう良いガッツポーズを決めるシーナに「そうですか・・・。」とイオリは押され気味だ。
ロックビーの蜜蝋はイオリが明けない魔の森で見つけてきた。
ロックビーとは岩にしか巣を作らない蜂の魔獣の事だ。
お尻の針で硬い岩を穿ち、中に空洞を作って巣を形成する。
漏れ出たハチミツの甘い香りはワイルドベアや蛇型の魔獣に人気だが、鋭い針には毒があり、大きな敵をも構わず攻撃する気性の荒さがある。
イオリが砂糖という概念を持ち込む以前はハチミツが甘味として貴族の嗜好品であったが、中でも採取の難しいロックビーは最上級に高級品であった。
今回、王太子と第二王子の結婚の祝いに特別に用意したロックビーの蜜蝋を混ぜた石鹸からは芳醇な甘い香りが楽しめた。
シーナが目を煌めかせるのも無理ないという事だ。
「ロックビーに限らず蜂の巣は貴重ですからね。
流石に市井に流通しないでしょうし、私も拝めるのは今だけです。」
ニッコリと微笑むシーナにイオリは顎に手を当てた。
「フム・・・。
まぁ、ロックビーは確かに難しいか・・・。
でも、普通の蜂なら養蜂っていう手がある?」
ブツブツと考え込むイオリをシーナが目を見開いて見つめた。
「えっ?養蜂・・・?
養蜂って何ですか?
まさか蜂って飼えるんですか?」
「ん?
飼えるっていうか共存?
蜂に安全な住処を提供してハチミツとか蜜蝋を分けて貰おう・・・って。
えっ??
シーナさん、大丈夫ですか!?」
イオリは突如ワナワナと震えるシーナを心配した。
「クっ・・・。」
「く?」
「クリストフさーーーーん!!」
シーナの金切り声が倉庫に響き渡るのだった。
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