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龍の姫巫女のお出迎え
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「大丈夫なのに・・・。」
「もう、勘弁してくれ。」
不満そうなコテツの隣でディミトリオ・ハクヤは片手で口を覆い赤らめた顔を隠した。
前を歩くアリスの肩が揺れているのは笑いを堪えているのだろう。
最初に出会った時に比べて感情を見せるようになった2人にディミトリオ・ハクヤは嬉しく思いながらも、羞恥のままで自身の部下の元に向かわずに済んだ事に安堵していた。
「それで?
今は、どこに向かっているのだろうか?」
確実に笑っていた筈のアリスが真顔で振り向いて前を指差した。
「姫巫女様の所です。」
「巫女の?」
「はい。
恐らく皆さん揃って姫様に捕まったに違いありません。」
「・・・捕まった?」
眉を顰めるディミトリオ・ハクヤにアリスは肩を竦めて微笑んだ。
その答えは直ぐに分かった。
案内された森の中の家の庭に彼等はいた。
「主様っ!
ご無事ですか?!」
「あぁ・・・良かった。」
「大公様。お疲れ様でございました。」
久々に会った気がする侍従のクレイ、そして護衛のスサにセキエイは主人であるディミトリオ・ハクヤが無事に現れた事に安心したようだった。
「心配を掛けた。
・・・それで?
其方達は何を・・・いや、何故に食事を?」
そう。
彼等は庭先に用意されたテーブルに並べられた料理を堪能していたのだ。
「あっ・・・あの、これは。」
「何と言いますか。」
「・・・。」
「おもてなししてたのよ。」
口籠る3人の代わりに鈴の様な声が聞こえた。
それは少女だった。
両手で掴んだ鍋からは湯気が立ち上り美味しそうな匂いを届けている。
「貴方も座りなさいな。
食べ物は沢山あるから遠慮しないで。」
それは確かに、来る時に木の上にいた少女だった。
キラキラした真っ白な髪は先程と変わらないが、豊な表情からは神々しさではなく親しみやすさを感じる事が出来る。
「姫様。
客人の案内は私達がすると言っていたでしょうに。」
剥れるアリスに少女はニコッと笑った。
花をも照れさすような美しい笑顔だった。
「はいはい。
ごめんね。」
持っていた鍋をテーブルに置くと少女はディミトリオ・ハクヤに近づいた。
その瞬間にディミトリオ・ハクヤの体が自然と片膝を付き首を垂れた。
「お初に御目にかかります。
我が名はディミトリオ・ハクヤ・ロンサンティエ。
ロンサンティエ帝国より大公の位を預かる者で御座います。
我らが皇帝陛下ハイゴール・ウィリ・ロンサンティエの勅使として、初代が龍の使者フランコ・トワ・ロンサンティエの繋いだ縁に縋って此処まで参りました。
龍の姫巫女様におかれましては御尊顔拝しまして光栄に存じます。」
主人の行動に3人の部下が続けて頭を下げた。
「並びに部下が会食にて施しを得ました事に感謝致します。」
ディミトリオ・ハクヤの挨拶によって起こった一間の沈黙は少女の溜息によって破られた。
「顔を上げて下さい。」
そう言われ顔を上げたディミトリオ・ハクヤは困った様な少女の瞳と目が合った。
視界の向う側では、興味なさそうにコテツがテーブルに並べられた料理を摘み食いし、その隣ではアリスが肩を振るわせ顔を背けていた。
何事かとディミトリオ・ハクヤが疑問に思う間もなく、少女・・・龍の姫巫女が口を開いた。
「挨拶が長い。」
「もう、勘弁してくれ。」
不満そうなコテツの隣でディミトリオ・ハクヤは片手で口を覆い赤らめた顔を隠した。
前を歩くアリスの肩が揺れているのは笑いを堪えているのだろう。
最初に出会った時に比べて感情を見せるようになった2人にディミトリオ・ハクヤは嬉しく思いながらも、羞恥のままで自身の部下の元に向かわずに済んだ事に安堵していた。
「それで?
今は、どこに向かっているのだろうか?」
確実に笑っていた筈のアリスが真顔で振り向いて前を指差した。
「姫巫女様の所です。」
「巫女の?」
「はい。
恐らく皆さん揃って姫様に捕まったに違いありません。」
「・・・捕まった?」
眉を顰めるディミトリオ・ハクヤにアリスは肩を竦めて微笑んだ。
その答えは直ぐに分かった。
案内された森の中の家の庭に彼等はいた。
「主様っ!
ご無事ですか?!」
「あぁ・・・良かった。」
「大公様。お疲れ様でございました。」
久々に会った気がする侍従のクレイ、そして護衛のスサにセキエイは主人であるディミトリオ・ハクヤが無事に現れた事に安心したようだった。
「心配を掛けた。
・・・それで?
其方達は何を・・・いや、何故に食事を?」
そう。
彼等は庭先に用意されたテーブルに並べられた料理を堪能していたのだ。
「あっ・・・あの、これは。」
「何と言いますか。」
「・・・。」
「おもてなししてたのよ。」
口籠る3人の代わりに鈴の様な声が聞こえた。
それは少女だった。
両手で掴んだ鍋からは湯気が立ち上り美味しそうな匂いを届けている。
「貴方も座りなさいな。
食べ物は沢山あるから遠慮しないで。」
それは確かに、来る時に木の上にいた少女だった。
キラキラした真っ白な髪は先程と変わらないが、豊な表情からは神々しさではなく親しみやすさを感じる事が出来る。
「姫様。
客人の案内は私達がすると言っていたでしょうに。」
剥れるアリスに少女はニコッと笑った。
花をも照れさすような美しい笑顔だった。
「はいはい。
ごめんね。」
持っていた鍋をテーブルに置くと少女はディミトリオ・ハクヤに近づいた。
その瞬間にディミトリオ・ハクヤの体が自然と片膝を付き首を垂れた。
「お初に御目にかかります。
我が名はディミトリオ・ハクヤ・ロンサンティエ。
ロンサンティエ帝国より大公の位を預かる者で御座います。
我らが皇帝陛下ハイゴール・ウィリ・ロンサンティエの勅使として、初代が龍の使者フランコ・トワ・ロンサンティエの繋いだ縁に縋って此処まで参りました。
龍の姫巫女様におかれましては御尊顔拝しまして光栄に存じます。」
主人の行動に3人の部下が続けて頭を下げた。
「並びに部下が会食にて施しを得ました事に感謝致します。」
ディミトリオ・ハクヤの挨拶によって起こった一間の沈黙は少女の溜息によって破られた。
「顔を上げて下さい。」
そう言われ顔を上げたディミトリオ・ハクヤは困った様な少女の瞳と目が合った。
視界の向う側では、興味なさそうにコテツがテーブルに並べられた料理を摘み食いし、その隣ではアリスが肩を振るわせ顔を背けていた。
何事かとディミトリオ・ハクヤが疑問に思う間もなく、少女・・・龍の姫巫女が口を開いた。
「挨拶が長い。」
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