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舞踏会と言う名の
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「私の監督不行きが招いた事で御座います。
爵位を返上し、領地の全てを帝国にお返し致します。」
言い訳の1つもしない男にファヴィリエ・ルカは瞠目した。
それは宰相フィリックス・ガルシアも同じだった。
皇帝の采配を待たずに、目の前の男に問いかけた。
「まだ、詳細を話していませんし、貴方の弁明も聞いていませんよ?」
するとヤコボ・オレゴ伯爵は静かに首を横に振った。
「無断で離宮に侵入した時点で、大罪です。
かつての罪を1度許していただいた身で、再びの大罪を犯すなど言語道断。
何よりも、“芍薬の宮”と聞いて、事態の予想もつきます。」
ヤコボ・オレゴの覚悟に皇帝ファヴィリエ・ルカは扉の前に立つ護衛騎士セオドア・ローリングに頷いた。
セオドアは扉を小さく開くと外の立つ騎士に声を掛ける。
「そう、気を早めるなオレゴ伯爵。
我々には何が起こったのか正確に知る責務がある。
侵入者達は捕縛してある。
其方からも話を聞かせてもらう。」
「承知致しました。」
ヤコボ・オレゴが神妙に頭を下げる中、ノックと共に扉が開くと指示を受けた騎士達が後手に縛り上げた者達を連れて現れた。
「ご苦労でした。
下がって良いですよ。」
フィリックスの言葉に一度礼をして部屋を出て行った騎士の代わりにセオドアが転がる男達を無理やり跪かせる。
ボロボロな男達に視線を向けたファヴィリエ・ルカはヤコボ・オレゴに問いかけた。
「何者か分かるか?」
縋るような目で見上げる男達を一瞥するとヤコボ・オレゴは頷いた。
「当家に勤める騎士で間違い御座いません。
妹・ダリアが戻ってきた際に仕える事を命じました。
元々、ダリアに仕えていた者達と、その息子達です。
中には、ダリアの輿入れの折にオンブロー伯爵家に共に向かい、離婚と共に一緒に戻ってきた者もおりますね。」
ヤコボ・オレゴの冷たい目に見下ろされオレゴ伯爵家の騎士達は気まずそうに目を逸らした。
「自分達の置かれた立場が分かっていますか?
無断で後宮に、ましてや離宮に忍びこもうと企み、皇子殿下や皇姫殿下達を危険に晒したのですよ。
不敬罪どころではなく、暗殺を企てた疑いもかけられているのです。
そして、こうして自分達が仕える家の当主に迷惑をかけています。」
宰相フィリックスの叱責にオレゴ伯爵家の騎士達はブルブルと首を横に振って身を捩った。
「暗殺などっ!
そんなつもりなど微塵も御座いません。
我々はただ、ダリア様からの手紙をユニエ・アミ様とテムズ・ダン様にお届けしようとしただけです!!
御当主様にご迷惑をかけるつもりなど御座いません!」
1番の年配の男が叫ぶとオレゴ伯爵家の騎士達は同調するように叫び出した。
「黙れっ!!
お前達のした事は王宮内での安全を脅かした大罪だ!
当主に迷惑をかけるつもりがないとは片腹痛い。
現に、ヤコブ・オレゴ伯爵は爵位の返上を申し出されている。
お前達の行いでオレゴ伯爵家が消滅するのだ!
その自覚をしろっ!!」
宰相フィリックスの激昂にオレゴ伯爵家の貴族達は顔を青ざめたのだった。
爵位を返上し、領地の全てを帝国にお返し致します。」
言い訳の1つもしない男にファヴィリエ・ルカは瞠目した。
それは宰相フィリックス・ガルシアも同じだった。
皇帝の采配を待たずに、目の前の男に問いかけた。
「まだ、詳細を話していませんし、貴方の弁明も聞いていませんよ?」
するとヤコボ・オレゴ伯爵は静かに首を横に振った。
「無断で離宮に侵入した時点で、大罪です。
かつての罪を1度許していただいた身で、再びの大罪を犯すなど言語道断。
何よりも、“芍薬の宮”と聞いて、事態の予想もつきます。」
ヤコボ・オレゴの覚悟に皇帝ファヴィリエ・ルカは扉の前に立つ護衛騎士セオドア・ローリングに頷いた。
セオドアは扉を小さく開くと外の立つ騎士に声を掛ける。
「そう、気を早めるなオレゴ伯爵。
我々には何が起こったのか正確に知る責務がある。
侵入者達は捕縛してある。
其方からも話を聞かせてもらう。」
「承知致しました。」
ヤコボ・オレゴが神妙に頭を下げる中、ノックと共に扉が開くと指示を受けた騎士達が後手に縛り上げた者達を連れて現れた。
「ご苦労でした。
下がって良いですよ。」
フィリックスの言葉に一度礼をして部屋を出て行った騎士の代わりにセオドアが転がる男達を無理やり跪かせる。
ボロボロな男達に視線を向けたファヴィリエ・ルカはヤコボ・オレゴに問いかけた。
「何者か分かるか?」
縋るような目で見上げる男達を一瞥するとヤコボ・オレゴは頷いた。
「当家に勤める騎士で間違い御座いません。
妹・ダリアが戻ってきた際に仕える事を命じました。
元々、ダリアに仕えていた者達と、その息子達です。
中には、ダリアの輿入れの折にオンブロー伯爵家に共に向かい、離婚と共に一緒に戻ってきた者もおりますね。」
ヤコボ・オレゴの冷たい目に見下ろされオレゴ伯爵家の騎士達は気まずそうに目を逸らした。
「自分達の置かれた立場が分かっていますか?
無断で後宮に、ましてや離宮に忍びこもうと企み、皇子殿下や皇姫殿下達を危険に晒したのですよ。
不敬罪どころではなく、暗殺を企てた疑いもかけられているのです。
そして、こうして自分達が仕える家の当主に迷惑をかけています。」
宰相フィリックスの叱責にオレゴ伯爵家の騎士達はブルブルと首を横に振って身を捩った。
「暗殺などっ!
そんなつもりなど微塵も御座いません。
我々はただ、ダリア様からの手紙をユニエ・アミ様とテムズ・ダン様にお届けしようとしただけです!!
御当主様にご迷惑をかけるつもりなど御座いません!」
1番の年配の男が叫ぶとオレゴ伯爵家の騎士達は同調するように叫び出した。
「黙れっ!!
お前達のした事は王宮内での安全を脅かした大罪だ!
当主に迷惑をかけるつもりがないとは片腹痛い。
現に、ヤコブ・オレゴ伯爵は爵位の返上を申し出されている。
お前達の行いでオレゴ伯爵家が消滅するのだ!
その自覚をしろっ!!」
宰相フィリックスの激昂にオレゴ伯爵家の貴族達は顔を青ざめたのだった。
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