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得たものこそ宝なり
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「一体、何をされるおつもりなのでしょう?」
若き伯爵。ライリー・ナイトメアが皇帝に問いかけた。
国の防衛なら騎士の分野だ。
よもや、文官の自分に荒事をやらせようなどと思っていないだろうが、今いち話が見えてこない。
「それについては大公の話を聞いてもらおう。
大公。」
皇帝ファヴィリエ・ルカに促されるとディミトリオ・ハクヤは小さく微笑むと頷いた。
「私が“龍王島”に行った事は、皆が知っているだろう。
私は、その地で得難い存在に出会った。」
《龍の姫巫女様の事だな・・・。》
ナイトメア伯爵は静かに頷いた。
それをディミトリオ・ハクヤが手で制した。
「いやいや。
リリィの事は言うまでもないが、他の存在の事だ。」
すると、ディミトリオ・ハクヤが掌を広げると真っ白な蝶々が姿を現し、フワフワと飛び始めた。
幻想的な光景に蝶々を目で追う一同であったが、今度は何処からともなく子供の笑い声が聞こえた。
訝しげに当たりを見渡せば、手を繋いだ2人の男の子が部屋中を走り回り、最後にはディミトリオ・ハクヤに抱きついたのだ。
2人の男の子の頭を撫でると、ディミトリオ・ハクヤは状況が読めず唖然とする一同を見渡した。
「彼等は妖精だ。
私に力を貸してくれる大切な存在だ。」
戸惑う一同に今度は真剣な顔で告げた。
「私は、“龍王島”で学んだ事がある。
龍が人に力をくれるのではない。
龍は世界中に龍気を満たし大地や森や海などの自然界にエネルギーを与えてくれる。
その龍気に引き寄せられた精霊が我ら人間に力を貸してくれるのだ。
それが我々が魔法やスキルと呼ぶものだ。」
「何とっ!」
驚く一同であったが、その中でもダニー・グランブル侯爵は思わず立ち上がっていた。
その様子にディミトリオ・ハクヤは頷いた。
「我らの認識が根底から間違っていたのだ。
龍の奪い合いなど無意味だ。
彼等は自然そのものであり、自由だ。
人が使役するなど出来るはずもない。
我らが先人達はいつの間にか、その常識すら捨て去ってしまったようだ・・・。」
悲しそうに眉を下げるディミトリオ・ハクヤにファヴィリエ・ルカも顔を顰めた。
「リリィは龍を戦の道具として使われる事。
そして、妖精を酷使される危険性を心配している。
過去の歴史を見れば、彼女の心配も最もだ。
だから、私はリリィと龍との付き合い方、そして妖精との過ごし方を人々に認知させると約束したのだ。」
この話の行先を察している者は既に真剣な顔でディミトリオ・ハクヤの言葉を聞いた。
「これから貴殿らには妖精と契約してもらう。
そして、それを周囲の者達に広めてほしい。
このロンサンティエ帝国を妖精が住みやすく、彼等が沢山溢れる国に変えていきたいのだ。」
不運だった皇弟ディミトリオ・ハクヤ・・・。
彼が、この帝国において今以上に重要な存在となった瞬間だった。
若き伯爵。ライリー・ナイトメアが皇帝に問いかけた。
国の防衛なら騎士の分野だ。
よもや、文官の自分に荒事をやらせようなどと思っていないだろうが、今いち話が見えてこない。
「それについては大公の話を聞いてもらおう。
大公。」
皇帝ファヴィリエ・ルカに促されるとディミトリオ・ハクヤは小さく微笑むと頷いた。
「私が“龍王島”に行った事は、皆が知っているだろう。
私は、その地で得難い存在に出会った。」
《龍の姫巫女様の事だな・・・。》
ナイトメア伯爵は静かに頷いた。
それをディミトリオ・ハクヤが手で制した。
「いやいや。
リリィの事は言うまでもないが、他の存在の事だ。」
すると、ディミトリオ・ハクヤが掌を広げると真っ白な蝶々が姿を現し、フワフワと飛び始めた。
幻想的な光景に蝶々を目で追う一同であったが、今度は何処からともなく子供の笑い声が聞こえた。
訝しげに当たりを見渡せば、手を繋いだ2人の男の子が部屋中を走り回り、最後にはディミトリオ・ハクヤに抱きついたのだ。
2人の男の子の頭を撫でると、ディミトリオ・ハクヤは状況が読めず唖然とする一同を見渡した。
「彼等は妖精だ。
私に力を貸してくれる大切な存在だ。」
戸惑う一同に今度は真剣な顔で告げた。
「私は、“龍王島”で学んだ事がある。
龍が人に力をくれるのではない。
龍は世界中に龍気を満たし大地や森や海などの自然界にエネルギーを与えてくれる。
その龍気に引き寄せられた精霊が我ら人間に力を貸してくれるのだ。
それが我々が魔法やスキルと呼ぶものだ。」
「何とっ!」
驚く一同であったが、その中でもダニー・グランブル侯爵は思わず立ち上がっていた。
その様子にディミトリオ・ハクヤは頷いた。
「我らの認識が根底から間違っていたのだ。
龍の奪い合いなど無意味だ。
彼等は自然そのものであり、自由だ。
人が使役するなど出来るはずもない。
我らが先人達はいつの間にか、その常識すら捨て去ってしまったようだ・・・。」
悲しそうに眉を下げるディミトリオ・ハクヤにファヴィリエ・ルカも顔を顰めた。
「リリィは龍を戦の道具として使われる事。
そして、妖精を酷使される危険性を心配している。
過去の歴史を見れば、彼女の心配も最もだ。
だから、私はリリィと龍との付き合い方、そして妖精との過ごし方を人々に認知させると約束したのだ。」
この話の行先を察している者は既に真剣な顔でディミトリオ・ハクヤの言葉を聞いた。
「これから貴殿らには妖精と契約してもらう。
そして、それを周囲の者達に広めてほしい。
このロンサンティエ帝国を妖精が住みやすく、彼等が沢山溢れる国に変えていきたいのだ。」
不運だった皇弟ディミトリオ・ハクヤ・・・。
彼が、この帝国において今以上に重要な存在となった瞬間だった。
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