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英傑の記憶②〜帰還〜
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砦で働かせれているのは、周辺の小さな村々から攫われてきた人達だった。
多くの場合、自分と故郷で捕虜になっている家族の為に嫌々働いて者達ばかりだが、中には率先して盗賊達の為に働いている者もいるらしい。
フランコ・トワの目の前には、耐え難い苦難を乗り越えて盗賊達に争ってきた者達がいた。
彼等を前にフランコ・トワでさえも心惑わされた奴を許してやれとは言えなかった。
そんな時だった。
「旦那っ!旦那っ!
外が騒がしくなって来ましたよ。
どうやら、中央の奴らがおかしい事に気がついたのがいるみたいです。」
道案内をさせてきた盗賊の一味の1人が顔を出すと、フランコ・トワはコクンと頷いた。
「コイツも奴等の・・・。」
捕まっていた者の中には男が盗賊と知っていて険しい顔で胸ぐらを掴もうとしている。
「待った。
その人は、此処まで案内してくれたんだ。」
「だがっ!コイツは盗賊だ!!」
仲間達の怒りを理解しつつもフランコ・トワは優しく語りかけた。
「俺達の仲間が盗賊に寝返ったのと同じように、盗賊が俺達の方へ寝返っても変じゃないだろう。
せめて、事が全て終わるまで彼の処分は待ってくれ。」
牢から出してくれたのはフランコ・トワなのだ。
怒っていた仲間達は顔を顰めながらも彼の願いを叶えてくれた。
盗賊の男は怯えた様にフランコ・トワの背に隠れると、自分に向けられる厳しい目に身を縮こませた。
「で?
外が騒がしくなったって?」
険悪な雰囲気も何のその。
フランコ・トワは振り返ると盗賊の男に問い掛けた。
男は服をギュッと掴みながらもコクコクと何度も頷いた。
「へい。
中央の奴等、夢の中にいるかの様にフワフワと虚空を見ているだけで、反応を見せないってんで上層部まで出張ってきました。」
「フワフワと虚空を見ている?
何かの術か?」
盗賊の男の説明にジョルジュが首を捻りながらフランコ・トワを見た。
「旦那の不思議な粉ですよ。」
盗賊の男が何故か誇らしげに言う事に弟シンセロ・ニコが顔を顰めている。
フランコ・トワは懐から小さい巾着袋を出すと、皆に見せた。
「不思議な力でも何でもない。
これは野草から作った催眠剤だ。
配合を調節しているから、完全に眠っているのではなく微睡んでいる状態なのさ。」
「それじゃ、それがあれば奴等を眠らせる事も出来るって事か?」
希望を見出すジョルジュにフランコ・トワは首を横に振った。
「不意をつけば利点はあるが、警戒心が高くなっては作用の効き目が半減してしまう。
確実に決着つけるには用足らんな。
大丈夫・・・一瞬でカタをつける考えはある。」
フランコ・トワは作戦を伝えたのだった。
多くの場合、自分と故郷で捕虜になっている家族の為に嫌々働いて者達ばかりだが、中には率先して盗賊達の為に働いている者もいるらしい。
フランコ・トワの目の前には、耐え難い苦難を乗り越えて盗賊達に争ってきた者達がいた。
彼等を前にフランコ・トワでさえも心惑わされた奴を許してやれとは言えなかった。
そんな時だった。
「旦那っ!旦那っ!
外が騒がしくなって来ましたよ。
どうやら、中央の奴らがおかしい事に気がついたのがいるみたいです。」
道案内をさせてきた盗賊の一味の1人が顔を出すと、フランコ・トワはコクンと頷いた。
「コイツも奴等の・・・。」
捕まっていた者の中には男が盗賊と知っていて険しい顔で胸ぐらを掴もうとしている。
「待った。
その人は、此処まで案内してくれたんだ。」
「だがっ!コイツは盗賊だ!!」
仲間達の怒りを理解しつつもフランコ・トワは優しく語りかけた。
「俺達の仲間が盗賊に寝返ったのと同じように、盗賊が俺達の方へ寝返っても変じゃないだろう。
せめて、事が全て終わるまで彼の処分は待ってくれ。」
牢から出してくれたのはフランコ・トワなのだ。
怒っていた仲間達は顔を顰めながらも彼の願いを叶えてくれた。
盗賊の男は怯えた様にフランコ・トワの背に隠れると、自分に向けられる厳しい目に身を縮こませた。
「で?
外が騒がしくなったって?」
険悪な雰囲気も何のその。
フランコ・トワは振り返ると盗賊の男に問い掛けた。
男は服をギュッと掴みながらもコクコクと何度も頷いた。
「へい。
中央の奴等、夢の中にいるかの様にフワフワと虚空を見ているだけで、反応を見せないってんで上層部まで出張ってきました。」
「フワフワと虚空を見ている?
何かの術か?」
盗賊の男の説明にジョルジュが首を捻りながらフランコ・トワを見た。
「旦那の不思議な粉ですよ。」
盗賊の男が何故か誇らしげに言う事に弟シンセロ・ニコが顔を顰めている。
フランコ・トワは懐から小さい巾着袋を出すと、皆に見せた。
「不思議な力でも何でもない。
これは野草から作った催眠剤だ。
配合を調節しているから、完全に眠っているのではなく微睡んでいる状態なのさ。」
「それじゃ、それがあれば奴等を眠らせる事も出来るって事か?」
希望を見出すジョルジュにフランコ・トワは首を横に振った。
「不意をつけば利点はあるが、警戒心が高くなっては作用の効き目が半減してしまう。
確実に決着つけるには用足らんな。
大丈夫・・・一瞬でカタをつける考えはある。」
フランコ・トワは作戦を伝えたのだった。
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