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その後のあれこれ
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ロンサンティエ帝国皇帝ファヴィリエ・ルカ、そして龍の姫巫女リリィの婚姻に帝国中ないしは世界中が祝福に包まれる中、そうも言えない者もいる事は確かである。
ファヴィリエ・ルカ・ロンサンティエ
彼には幼い弟妹の他にも兄弟がいた。
先帝の跡を継ぎ、皇帝になるはずであった皇太子ジャンヴィエ・リーン。
皇妃メッサリーナを母に持つ優秀な男だった。
彼は父である先帝ハイゴール・ウィリの愚行に痺れを切らしクーデターという強硬手段で帝位を手に入れようとした。
しかし、彼自身の欲塗れの心をリリィに見透かされて敗北した。
仲間達は重い処分を下される中、尊いロンサンティエの血筋を処刑するわけにはいかないと声が上がった事から“龍王島”へと送られた。
龍だけでなく、魔獣や未知の生物も生息する“龍王島”で彼が生き残る可能性は著しく低い。
その結果を知るもまた龍だけである。
同じ母を持つアブリエル・エマ
我が儘で人を人と思わずに生きてきた皇姫は、リリィも同じく謀ろうとして誰よりも早く龍の怒りを買った。
兄が齎したクーデターにより孤島の修道院におかれ、現実を受け止められず絶望から気が狂い始めたと風の噂が流れていたる。
事実上、正式に重い処分を受けた兄弟は、この2人だけだ。
残りの2人、マルト・ジョンとサツキ・ミーナの話をしよう。
バルカン公国の姫を母に持つマルト・ジョン、そしてイースタン国の姫を母に持つサツキ・ミーナは、クーデターの後、親子揃って公費の使い込みを指摘され、共に母の故郷へと送られた。
ロンサンティエ帝国から放出された理由として2人が成人していた事も関係していた。
皇帝の座には継承順位3位であるファヴィリエ・ルカがつく事が決まったが、問題が起こった。
ファヴィリエ・ルカが先帝ハイゴール・ウィリの子ではなく、皇弟ディミトリオ・ハクヤの子であると発覚した事だ。
であるならば、本来の順当でいえばマルト・ジョンが次期皇帝となるはずであったが、これは国内貴族の大反発にあったのだ。
帝国の金を詐取し、罪を犯した皇子が皇帝になど認めない。
龍に嫌われた罪人ハイゴール・ウィリの子が皇帝になるなどもっての外だ。
自分の権利を主張してもマルト・ジョンはロンサンティエ帝国に認められなかったのだ。
母と共にバルカン公国に向かう羽目になったマルト・ジョンは、彼の国で子爵位を貰い地方の領主に収まるが、身分不当だと納得がいかなかった。
本来では自分がロンサンティエ帝国の皇帝であるはずである。
その希望が彼の現在の立場を曇らせた。
ファヴィリエ・ルカは偽の皇帝だと騒ぎ、バルカン公国の国主である叔父の怒りも買い、彼の地でも自由が効かない。
そのうち、ファヴィリエ・ルカの名声が上がれば上がる程に焦りが増した。
此度の皇帝と龍の姫巫女との結婚式に招待された事でロンサンティエ帝国の地を踏む事が出来た。
絶好のチャンスであると息巻く男は知らなかった。
多くの冷めた目が彼を監視している事に。
ファヴィリエ・ルカ・ロンサンティエ
彼には幼い弟妹の他にも兄弟がいた。
先帝の跡を継ぎ、皇帝になるはずであった皇太子ジャンヴィエ・リーン。
皇妃メッサリーナを母に持つ優秀な男だった。
彼は父である先帝ハイゴール・ウィリの愚行に痺れを切らしクーデターという強硬手段で帝位を手に入れようとした。
しかし、彼自身の欲塗れの心をリリィに見透かされて敗北した。
仲間達は重い処分を下される中、尊いロンサンティエの血筋を処刑するわけにはいかないと声が上がった事から“龍王島”へと送られた。
龍だけでなく、魔獣や未知の生物も生息する“龍王島”で彼が生き残る可能性は著しく低い。
その結果を知るもまた龍だけである。
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我が儘で人を人と思わずに生きてきた皇姫は、リリィも同じく謀ろうとして誰よりも早く龍の怒りを買った。
兄が齎したクーデターにより孤島の修道院におかれ、現実を受け止められず絶望から気が狂い始めたと風の噂が流れていたる。
事実上、正式に重い処分を受けた兄弟は、この2人だけだ。
残りの2人、マルト・ジョンとサツキ・ミーナの話をしよう。
バルカン公国の姫を母に持つマルト・ジョン、そしてイースタン国の姫を母に持つサツキ・ミーナは、クーデターの後、親子揃って公費の使い込みを指摘され、共に母の故郷へと送られた。
ロンサンティエ帝国から放出された理由として2人が成人していた事も関係していた。
皇帝の座には継承順位3位であるファヴィリエ・ルカがつく事が決まったが、問題が起こった。
ファヴィリエ・ルカが先帝ハイゴール・ウィリの子ではなく、皇弟ディミトリオ・ハクヤの子であると発覚した事だ。
であるならば、本来の順当でいえばマルト・ジョンが次期皇帝となるはずであったが、これは国内貴族の大反発にあったのだ。
帝国の金を詐取し、罪を犯した皇子が皇帝になど認めない。
龍に嫌われた罪人ハイゴール・ウィリの子が皇帝になるなどもっての外だ。
自分の権利を主張してもマルト・ジョンはロンサンティエ帝国に認められなかったのだ。
母と共にバルカン公国に向かう羽目になったマルト・ジョンは、彼の国で子爵位を貰い地方の領主に収まるが、身分不当だと納得がいかなかった。
本来では自分がロンサンティエ帝国の皇帝であるはずである。
その希望が彼の現在の立場を曇らせた。
ファヴィリエ・ルカは偽の皇帝だと騒ぎ、バルカン公国の国主である叔父の怒りも買い、彼の地でも自由が効かない。
そのうち、ファヴィリエ・ルカの名声が上がれば上がる程に焦りが増した。
此度の皇帝と龍の姫巫女との結婚式に招待された事でロンサンティエ帝国の地を踏む事が出来た。
絶好のチャンスであると息巻く男は知らなかった。
多くの冷めた目が彼を監視している事に。
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