異世界転移で残された僕の行き先

白くまきゅん

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プロローグ みんなが転移されました。(他・人・事)

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いつもと同じで朝起き
いつもと同じで学校行って
いつもと同じで…そんな生活を送っている

そんな日常生活が加山 時雨(かやま しぐれ)は平和でそれに対して何処かつまんなくも思ってしまう。
だが面倒な事はとても嫌なのでそんな非現実的な事が起こされても正直嫌だった。
嫌だったんだ…


この日はいつもと同じで学校に来ていた。
これも同じ事で僕は自分の机に座り小学からハマっているライトノベル(略称:ラノベ)を読んでた。
正直友達とか彼女とかそういうのはめんどくさいので御免だった。
今もだが自分は顔は良いみたいで昔は結構声をかけられたりした。だがこれもまぁめんどくさかったので無視し続けたらそういう事も無くなった。ありがたいことだ、

そんなこんなで本を読んでいたらチャイムがなり先生が入ってきた。でも先生が喋ろうとしたところで異常な事が起こった。

”はいは~いクラスのみんなぁ~こんにちはぁ~”

そんな声が脳内で響いた?周りを見てみるがみんなも同じなのかみんなざわめきたっている。それに対して僕は騒がしいとイラついているとまた声が響いて…その声は高く子どもみたいな声をしていた。

”ん~少しうるさいかな!だから『少し黙ろうか?』”

そう言われると周りが静寂に包まれた。
僕としてもとてもありがたかった。
誰だか知らんが子どもグッジョブ

(やること無いし…本でも読むか…)

そして小説を取り出して読もうとすると

”ありゃりゃ?誰も本を読むことを許したことは無いよ?ってかこの状況で本を読むって事が凄いと思うよ…でもこれから大事な話するんだから『こっち向いて』?”

そんな事を子どもが言うと僕の体がそれに答えるように動いた。
え?なんだこれ!?体が勝手に!?

時雨は無理やり本に体を向けようとするも全く体は動かなかった。

だがそこで時雨は閃いてそれを実行した。

(そうじゃんならもうやることないし…寝よう…)

朝から少し眠かったし丁度いいと思った。なのでそのまま寝ようとしたら

”いや!なんで本が読めなくなったからで寝るのかな!?すぐ終わるから話ぐらい『きちんと聞いて!』”

すると閉じかけた瞼が無理矢理こじ開けられる感じで開かされた。
いや…痛いんだけど…目が乾燥して辛くなるんだが?この現象を起こしてんのはなんか言ってる子どもの仕業か?僕の読書を邪魔するだけじゃなく睡眠まで……許すまじ…

”はぁ~…これでやっと話せるね?…ほんとにやっとだよ…コホン…じゃあまず話す前に自己紹介をしとこう僕はこっちの世界で言うザグレウスって言う神様だよ!気軽にザグって呼んでもいいからね?んでね?なんと僕は異世界の管理をしているんだよ!それも上司!社長なわけ!!”

なんだろう…ドヤりながら胸張ってる子どもが見えた気がする…それにこの現象を引き起こしている犯人はなんと神様でした。そんな神様もといザグレウスの言葉にクラス一同は唖然としていた?いや、黙らされているから実際はもっと騒がしいのかもしれないが、だが混乱してるのは確かだと思うかくいう自分も少し混乱している。

(はぁ…人が折角聞いてやってるのにこの神は何を言ってんだこのガキ)

そんなことを思った時雨はこの状況にある事を思った。

(なんかこれラノベっぽい展開っていうかまんまラノベに当たるのではないか?)

時雨はラノベが好きなのでこういう展開を夢に見た事は何度かあったしそれにほとんどの小説がラノベ作品だったりする。

”さて!みんなにはこれから異世界、つまり僕の世界に来てもらいます。あ、拒否権はないからね”

ザグレウスが言った事にクラスの皆は声を出すことが出来ないが口を大きく開けてたりガッツポーズして喜び?を表し…何やってんだアイツ…っとまぁそんな感じで色々と、しかも声は出せないので行動だけになっている…。
行動はうるさいのに周りは静寂って…何だこのカオス…

(なるほど…)

ラノベを知っている時雨はこういう事も考えなかった訳でもなくて容易く想像はできていたのでさほど驚きはしなかった。

"何このカオス…はぁ…『自分の席について僕の話を聞いて』”

そう言うとみんな各自自分の席に戻った。

『えっとね?僕の世界に突然変化で魔王が現れてしまったんだ!で、その魔王が他の種族を殺しまくっているんだ。しかもこのままほっとくとその世界が崩壊しちゃうの!だから君たちにその魔王の討伐を頼みたいんだよ!よ!!』

(なんともまぁテンプレ展開だな)

"それに勿論君たちには君たちにあったスキルをあげるよ!じゃないとなんの力もなく戦争や殺し合いとは無縁だった君たちはすぐ殺られるからね”

そうザグレウスが言うとパチンッと脳内に音が響いた。え?なにこれ怖い…

”ふふふ…これで君たちは自身にあったスキルが与えられたと思うよ!これなら僕の世界に来ても大抵の事はなんとかなるね!それじゃあ時間も推してるしさっさと君たちを異世界に招待するよ!”

するも床に大きな魔法陣らしいものが現れた。いや…魔法陣らしいって言うか絶対魔法陣だろうけど
魔法陣は淡い空色に光ながらその光の力を増していく。
魔法陣が最初現れた時からみんなこぞってびっくりしている中、自分はある事に気づいた。

(あれ?これ…俺入ってるって事になってるのか?)

時雨は窓側の端で前から3番目の席だった。
そして僕の席には魔法陣と魔法陣が届いてないところの境界線?に立っていた。入ろうとしても(いや、面倒事になりそうだし嫌だけど)体が動かないのでそれも叶わない。
魔法陣が光を増している中、僕はそんなことを思っていた。

”あ、そうだった向こうには君たちは勇者として招かれる予定だから。向こうの世界で分からないことがあったら向こうの世界の人達に聞いてね!それに魔王を倒してくれたらきちんと元の世界つまり此処だね!にかいしてあげるからそこは安心して良いよ!それじゃ!良い異世界生活を送ってね勇者諸君?”

そうザグレウスが言い終わると魔法陣は僕を含めて?異世界へ消えていった。

僕を残して…

いや…魔法陣が思いっきり光ったと思ったらなんかバチッって来て僕だけ外にはね飛ばされたんだけど……

「まじか……あ、声…戻ってんな…体も…」

時雨はパンパンッと転んだしょうしに汚れた制服を叩いて綺麗にすると椅子に座る。
時雨はん~~っと伸ばした。…さてさて、まず状況を把握しよう。まず、僕は何故か魔法陣から外されたのだが…

「あの神がきちんと僕を魔法陣に入れてなかったのが悪いんだと僕は解釈しよう。」

正直今はそれくらいだと僕は思った。逆にそれしか今は考えられない。それから後のことは…まぁ考えたって疲れるだけだし良いか。

「とりま…色々ありすぎて疲れたし…寝るか…」

こうした時は寝て色々をリセットするに限る。
そうして時雨は机の上に両腕を組みそこに顔を埋めて寝ようとする…が、なんでか眠気が来ない。
絶対これあの神の仕業だろと僕は思い今度あったら1発殴ってやるとあのガキに向けて怒りを込める。

しかしそしたら何をするか、やる事がなくまた、寝る事も出来ない…暇だ…とても暇だ…そう時雨は思っているとある事を思い出した。
そういえばあの神、僕らにスキルを与えたって言ってたな。
時雨はザグレウスの思い出した。

(スキルを見るにはどうしたら良いんだ?ま、そこは案外ラノベと同じかもしれないな)

そう思い頭の中でステータスと、唱えてみた。
すると目の前に半透明の画面が出てくる。

加山 時雨   15歳  男  種族:人族

LV:1
HP:20

STR:400/400
WIS:200/200
LUK:100

スキル
加速・魔法建築・鑑定

「うわ、ほんとに出たよ」

時雨は唱えたら出てきたステータスに驚いていると不意にスキルが気になったので少しそれに触れてみた。
そしたらステータスがそれに反応してそのスキルの詳細が現れた。

スキル

加速
=色々を加速されることが出来る。ただし加速できるのはステータス内だけに限られる。

なるほど…つまりはこのスキルを使うとステータスを強化できるんだな!なんともチート級?なのか?他はどうなのだろうか

魔法建築
=魔法を作り出すことができる。だがどんな魔法かによって魔力の消費量が変わる。(スキルも可)

まさにチート級だなこれは魔力を大量に消費するかもしれないのも出てくるかもだがそれでも凄いスキルと思う。

鑑定
=知りたいモノの詳細を知る事ができる。ただし鑑定出来るのは自分より弱いかそれ同等のモノとする。

鑑定に対してはある程度予想はしていたがこの世界の鑑定はこういうやつなのか。中にはそういう上とか下とか同等とかなく鑑定できたりするからな。

「あ、そうだ地道にレベル上げとかそういう面倒臭いから放置でできるスキルとか作れるかな?」

そう思い頭の中でそういう設定を建築してスキルを使う。

(魔法建築)

するとポーンっという音がなっている目の前のステータスに変化が現れる。それは

スキル【放置強化魔法】を獲得しました。

そんなアナウンスと共にスキルが追加された。
ほんとにできちゃったよ。以外になんでもありやのかな?
そう時雨が思うと視界がいきなり歪み出した。時雨はいきなりの事に困惑する。

(う…何が起きた…?)

視界がおぼつかなくなりだんだんと視界が薄れゆく中時雨はある事を思い出した。

(そういや魔法建築の詳細にどんな魔法かによって魔力量が変わるって記されていたな…)

その時は時雨はこの事態がなぜ起きたのか完全に理解した。あ、これあれだ、ただの魔力切れだ。
僕はそう理解した時、世界が反転し僕は意識を失った。

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