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幼少期

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母の葬儀を終えた満月の夜
私は今暗殺者達を返り討ちにしている。

また随分と送り込んで来たな。
私一人のために6人も要らないだろ…

金の無駄遣いがすぎるな…

ペチャン…ペチャン…ペチャン…ドサッ

「ひぃ!…た、頼む!!見逃してくれ!!」

「なんでお前は私を殺そうとしたのに私はお前を見逃してやらないといけないの?」

そう言ってローズは微笑みながらゆっくりと首を傾げた。

普通なら、子供が親に「どうして?」と笑顔で首を傾げられたら可愛いなと思いながらその質問に一生懸命答える事だろう。

しかし、ローズは現在、全身に返り血を浴びており、貴族の娘には縁が無い筈の立派なナイフを握っている。尚且つ返り討ちにした血溜まりの中にいる人間の死体を足で踏み潰している。

こんな状況なのに平気で笑っている8歳児など恐怖でしか無い。

「た、頼む!!なんでも言う事を聞くから!」

そう言いながら男はローズに向かって土下座をした。

(こんな仕事請け負うんじゃなかった!!
貴族の娘一人簡単に殺せると思っていたらなんだよこの娘!!化け物じゃねぇか!!報酬が馬鹿みたいに高いからおかしいと思ったんだ!!くそっ!!)

(だが、所詮はまだ子供だ…子供の考えなんてたかが知れてる…それに、力の強さなら俺が勝ってんだ。
どっかで油断した時に力で押し通してあの娘を殺せば良い…)

「それじゃあ、今からあなたに行くつか質問をしていくわ。…もし、嘘を言ったらその都度あなたの手脚を切り落としていくから…まぁ、真面目に答えることね」

「分かった…」

(勝った!嘘なんて分かるわけねぇだろ!やっぱりまだガキだな…このまま適当に答えて隙ができた瞬間にこいつを殺せばそこで死んでる奴等の分の報酬が全部俺の物になる。)

男は自分の勝利を確信しほくそ笑んだ。

これから何が起こるのかも知らずに…

「それじゃあ一つ目の質問よ。あなたの雇い主は誰かしら?」

(適当な奴の名前でも言っとくか。)

「ロブ・ブリトンだ」

「嘘ね」

プシュっ…

「えっ…?」

気付いたら男の右腕は無くなって血が吹いていた。

「アァァァァッッッ!!!!痛い!!痛い!!お、俺の右腕が!」

男は右腕を押さえながら子供が駄々を捏ねる様に床を転げ回っていた。

「はぁ、煩いから静かにして…嘘ついたら手脚切り落とすって言ったでしょう。」

「いてぇ…いてぇよ…!」

「もう一度聞くわ。あなたは誰に雇われたの?」

(俺の右腕が!いつどうやって切ったんだ?!この娘はヤバい!!報酬なんてどうでもいい!!早く逃げないとヤベェ!)

「ウッ…ル、ルナ・ウェンディーだッッッ」

「二つ目、貴方たちは今日何人で来たの?」

「ろ、6人…だ…ハァッ…ハァッ」

「そう…」

「た、頼む!助けてくれ!お前専属の暗殺者になってもいい!!」

「あら、私専属の暗殺者になってくれるの?」

そう言ってローズは微笑んだ。

(いける!!)

男はそう思った。

「俺は腕も良い!!きっとお前の役に立つ!!」

ここぞとばかりに男は売り込んだ。

「それじゃあこれが最後の質問。貴方は私を裏切らないかしら?」

「あぁ、約束する!!絶対に裏切らない!!」

「…そう…わかったわ」

(勝った!)

そう確信して血が滴り落ちる右腕をいっそう強く押さえた。

しかし、ローズから帰って来た言葉は、

「嘘だな…それに、こんなに弱くて口が軽くて頭が弱い男要るわけないでしょ。」…と。

男が「えっ」と言ったと同時にその男の首と胴は切り離れていた。

ゴトッ…

コロコロコロッ…コツンッ

私は足元に転がって来た男の頭とその他5人の人間の頭を無言で持ち上げ気付かれないように気配を消して転移魔法を使って正妻の寝室へと向かい簡単なイタズラをした。

「たまにはお裾分けしないと…いつも私だけ楽しませてもらってるからな…明日が楽しみだ。」

そうして私はあの汚れた部屋を片付けるために別邸へ戻った









































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