元ベータ後天性オメガ

桜 晴樹

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本編

寝ているあの子に‥。大上礼央視点※変態ギャグです

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初めに

※注意※
攻めがかなりの変態です。それでも良い方だけ閲覧をお願いします。
変態ギャグになってしまいました。
すみません。
でも自分の文章らしさがある(変態部分‥爆)










用事((自主規制)を鎮めにトイレ)を済ませて、念の為にと教室に向かった。
そこには、眠れる森のお姫様が‥ではなく、春樹が気持ちよさそうに眠っていた。

「ハル、起きて。」

こんな所で寝ていると襲われても文句言えないぞ。と、言いながらも春樹を抱き起す。その時、小さい子供の様にむずかる春樹は、俺に抱きついてきた。こんな時に思うのは、(役得だな‥。)もし他の奴が、こんな風に抱き付かれているのを見たら、俺は正気で居られるのだろうか?
まだ、発情期ヒート特有の甘い匂いが春樹から感じるが、先程よりはおさまっている。薬が効いてきているのだろう。このまま、寝かせてやりたいが風邪を引いてしまう。
なかなか起きない春樹を抱き抱える。
俺は、高身長な割に、見た目が細いからか、よく優男風に見られがちな体躯をしている。だが、人一人なら抱えて帰れる位に鍛えている。しかも春樹は身長の割には軽い。春樹を軽々と片手で米俵の様に抱え上げ、俺と春樹の二人分の荷物を脇に抱えながら春樹の家へと向かった。

「あらー、まー、大上くんだっけ?うちの息子を送ってくれて有り難うねー!」

春樹の家のチャイムを鳴らしたら、春樹が女性ならばこんな感じなのかと思う様な女性が出てきた。春樹母に部屋の場所を教えて貰う。
春樹母は、この後、用事があるらしく出掛けて行った。
今は二人きりだ。そうして、ベッドに春樹を寝かせて、まだ起きる気配の無い春樹は、まるで子供の様な、あどけない寝顔を晒している。俺は右手で春樹の顔に触れ、屈んでキスをしようとベッドに左手を付けた。
人が乗り上げた軋むベッドの音と振動がしたのか、先程まで閉じていた瞳が見開いて俺を見ていた。

「っ!?おまっ!!?」

動揺しているお姫様には悪いが、キスの前に目を覚まされ、お預けを食らうのは嫌だと、俺は急いで春樹の唇を自身の唇で塞いだ。

「っ、んん、はっぷ、ふんんーっ!ら、めー!」

春樹の唇は、見た目よりも弾力があり、瑞々しく甘い。唇を舐め、無理矢理口をこじ開け、舌を絡める。その間、春樹は手を突っぱねたり、俺の胸ぐらを掴んだり叩いたりして、抵抗をしている。その抵抗が可愛らしく、思わず堪能してしまい、長く口付けを味わってしまった。そのせいで春樹がクタクタになり倒れてしまった。

「もうっ、にすんだよ‥っ!」

辿々しく怒る姿は可愛いらしい。お持ち帰りしたいと本気で強く思いながらも、俺の家はここから1時間以上かかるのと実家暮らしだから出来ない。
そうだ。もういっそうの事、一人暮らしをすれば春樹を何時でも持ち帰れる事に気付いた。
それは、良案だと思ったが顔に出さない様にしなければと、真顔で春樹の体調を聞いてみる。気になったのもある。

「晴樹‥。体調はどうだ?」

本当ならこのまま襲いたいと思うが、グッと堪えて我慢した。

「おまっ、せいでおかしくなる‥っ!」

春樹は、恥ずかしそうに股間を隠す。

そうか。それは良い事を聞いた。添え膳を食わぬは男の恥という諺がある。
これは添え膳だよな。

「‥まだ苦しいなら、俺が助けてやる。」

「いや、けっこうです!!!」

怖がらせない様に低く甘い声で囁いたつもりだったが、春樹は照れ臭いのか断ってきた。

「遠慮しなくて良い。」

俺のち(自主規制)は臨戦態勢だから何時でも出来るぞ。と、耳元で囁いてやる。

「ひっー、!おやじ、ここにおやじがいるーーーっ!ーやだ、でてってーー!!!」

その日、オヤジ呼びをされた俺は早々に春樹に追い出された。
というか、オヤジとは失礼な!同い年だぞ!
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