【本編完結】お互いを恋に落とす事をがんばる事になった

シャクガン

文字の大きさ
119 / 129

1月25日 Side涼23

しおりを挟む
気づくと凪沙にキスをしていた。

凪沙が私との関係を続けていきたいと思っていることが知れて嬉しかったのと、今凪沙の手首と私の手首にはお揃いのブレスレットが付けられていることが、体の内側からドキドキとさせられる。

熱くなっていく頭が思考をぼんやりとさせて、目の前にいる凪沙の唇に自分のを押し付けていた。

理由もわかって仲直りもできたし、2人きりでこんなに近くにいるのだからしないほうがおかしいでしょ。
凪沙の唇は柔らかくて気持ちがいいし、ちょっと遠慮がちな動きが可愛すぎる。それにいつもとは違うラフな部屋着がグッとくる。大きめなシャツに夏になったらショートパンツを履いてほしい。絶対襲います。

「んっ……ちょ、ちょっと待って……涼……ちゃん」
「んぐっ……」

熱くなっていた頭を冷ますかのように凪沙が私の口に手を当てキスを止められてしまう。

今めっちゃ良い雰囲気じゃん、なんで止めるの?

「涼ちゃん……この手は何かな?」
「て?」

私の手はいつの間にか凪沙のシャツに入り込み直に凪沙のお腹を触っていた。

すごく手触りが良いな。凪沙の肌気持ちがいい。普段自分の以外のお腹なんて触る機会がないからこんなにも手のひら全体で他の人の肌の感触を楽しむことなんてなかった。

「んっ…ぁ…」
「え?」

なんか、なんか、すごくエッチな声聞こえた!!

「りょう…ちゃん……なんで徐々に手が……」

私の手はいつの間にか上を目指していた。もう少しで凪沙の膨らみに手が届きそうで、指先にブラジャーの感触がある。シャツは捲られて凪沙のお腹は見えていて綺麗な白い肌が視界に入る。

「いいでしょ?」

凪沙だって以前お泊まり会を了承してくれたってことは、そういうつもりあったってことだよね?なら、何も問題ないはず。嫌だったらもう振り払われてもおかしくはないし、何より凪沙の瞳が揺れて私を誘っているようだ。

「あ、あの……りょう……ちゃ…んっぁ」
「凪沙」

凪沙に何度も口付けを落としていく、首筋に舌を這わすとピクッと震えた。私の肩に置いていた手が服を掴んでいる。

ゆっくりと手を動かして凪沙の膨らみを触ると思った以上に大きくて柔らかい。全然違う、私にも一応あるはずなのに大きさも柔らかさも違って凪沙のだと思うだけで体の奥からゾクゾクとした何かが這い上がってくる。

「まっ、まっ……て……はぁ…」

時折漏れる凪沙の甘い声がより頭を沸騰させていく。
ブラジャー越しなのがもどかしくて、凪沙の背中に手を回した。

キスをしながら背中に回した手でブラジャーのホックを外すと、凪沙が驚いたように目が大きく開いた。

「んっ!!んんっ!」

凪沙の熱い舌に触れるといやらしく水音が鳴った。
肩を掴んでいた手が私の肩を優しく叩いてくる。

「涼、ちゃん……んっ、まって……」

凪沙を床に優しく押し倒すと、肩を手で押されて上から凪沙を見下ろした。
はだけたシャツから凪沙の双丘がチラリと見えている。

横腹から手を這わせてると凪沙が小さく私の名前を呼んだ。

茶色い瞳が潤んで光っている。

可愛い。綺麗。

私の肩を押している凪沙の手首に私があげたブレスレットが揺れている。

こんな姿私以外誰も見たことないんだよね?この先も誰にも見せることはないし、私だけの凪沙ってことだよね?

這わせていた手が凪沙の胸に届こうという時に凪沙がまた私の名前を呼んだ。

「待って涼ちゃ――」



「なぎさークッキーあるから2人で食べなー」



「っ!?!?」
「あっ!!」

凪沙の部屋の扉が開いて、初めて見る女性が立っていた。

茶色い瞳と柔らかな髪、凪沙が幾分か歳を重ねたような女性はニコリと微笑んだ。笑い方まで凪沙に似ている。

バクバクと心臓が音を立てていて、額には冷や汗が流れる。声が聞こえた瞬間凪沙が起き上がってシャツを直していたし、私もすぐに正座したからバレてはいないと思うけれど……

「ありがとうお母さん」
「その子が涼ちゃん?」

凪沙がクッキーが盛られた器を受け取ると凪沙のお母さんが覗き込んで来た。

「は、初めまして、悠木涼って言います。凪沙さんとは仲良くさせてもらっています――」
「凪沙と仲良くしてくれてありがとね。たまに話に出てくるからどんな子なのかなって気になってたの。今日は部活帰り?」

「はい。バスケ部で、今日は部活終わってそのまま来ました」
「バスケ部!かっこいいねぇ!だから身長高いんだ!?」

「そ、そんなには高くないです……」
「お母さん!!もういいでしょ?」

凪沙が母親の背中を押して追い出していく。

「はいはい。じゃあ、ゆっくりしていってね涼ちゃん」
「はい……」

パタンと扉が閉まると凪沙がふぅと息を吐いた。

「あ、あの――お母さんいたんだね」

凪沙の家に来てそのまま凪沙の部屋に案内されたから家に凪沙以外の人がいるなんて気づかなかった。

「う、うん。今日は珍しく仕事が休みだったみたいで、いつもは仕事人間だからあまり家にいることも少ないんだけど……」

凪沙が苦笑しながらローテーブルにクッキーを置いた。
そのままシャツに手を入れて背中に回している。パチっと音がなった。

「ご、ごめん」
「ううん。ちゃんと止めなかった私も悪いし、それにバレてないから大丈夫だよ」

まさか自分が親フラをするなんて思わなかった。この緊張感は試合でも味わうことがないな。

「クッキー食べようか」

凪沙が私の隣にピタリと座ってクッキーの包装を開けた。

私はいつになったら凪沙とできるんだろうか……

自分のタイミングの悪さに嘆きながら、凪沙が口元に持ってきてくれたクッキーを口を開けて出迎えた。



※お読みいただきありがとうございます。

カクヨムの方で新しく作品の投稿を始めました。
【魔王討伐して帰ってきたら魔王の娘が許嫁になっていた】
ガールズラブコメディになります。
のんびり投稿の為しばらくはカクヨムのみの投稿になります。
いずれはこちらにも投稿予定ではありますが、気になる方はそちらもよろしくお願いいたします。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

側妃契約は満了しました。

夢草 蝶
恋愛
 婚約者である王太子から、別の女性を正妃にするから、側妃となって自分達の仕事をしろ。  そのような申し出を受け入れてから、五年の時が経ちました。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる

まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」 父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。 清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。 なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。 学校では誰もが憧れる高嶺の花。 家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。 しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。 「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」 秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。 彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。 「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」 これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。 完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。 『著者より』 もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。 https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858

処理中です...