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ニ
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カブラスは昨日とは違う令嬢を側に置いていた。
いつも一人でいるはずのメルージュが、今日は知らぬ男を連れていた。
「ごきげんよう」
メルージュはカブラスに挨拶をして、その場を離れようとする。
「メルージュ。その男は誰だい」
こちらが聞く前に、言えよ。
カブラスは悪態を顔に出さずに、彼女に質問をした。
「えっ…?あぁ、彼はうちの後継者候補です」
「後継者…?」
カブラスの婿入りは決まっている。
後継者とは何なのだ。
「どうも」
連れの平民の男は挨拶の仕方を知らないようで、口先だけでそう言い捨てる。
もう、とメルージュは男の背中を叩いて眉を寄せた。
仲の良い様が何故か、癪に障る。
「後継者って何?僕が君の家に婿入りすることは決まっているよね」
「はい?」
メルージュは意味がわからないと首をかしげる。
「後継者は僕ではないの?」
「あ…いえ、あの」
メルージュははっきりしないのか言葉を濁す。
「婿様の学力では我が大店を任せられないと旦那様から指名を頂いた次第です」
男がはっきりとカブラスに言う。
メルージュが焦っているが、「そんな本当の事を言っては駄目よ」とフォローにはなっていない。
「学力だと…?ただの商会にそんなもの必要かい?」
男は目を見開いて驚いてた。
本気か?と口が動く。
「ちょっと、ガル。しっ。申し訳ありません。カブラス様私達はこの辺で」
メルージュは男の腕を引っ張って、校舎に向かっていった。
男はずっとカブラスを信じられないものを見るような目で見ていた。
いつも一人でいるはずのメルージュが、今日は知らぬ男を連れていた。
「ごきげんよう」
メルージュはカブラスに挨拶をして、その場を離れようとする。
「メルージュ。その男は誰だい」
こちらが聞く前に、言えよ。
カブラスは悪態を顔に出さずに、彼女に質問をした。
「えっ…?あぁ、彼はうちの後継者候補です」
「後継者…?」
カブラスの婿入りは決まっている。
後継者とは何なのだ。
「どうも」
連れの平民の男は挨拶の仕方を知らないようで、口先だけでそう言い捨てる。
もう、とメルージュは男の背中を叩いて眉を寄せた。
仲の良い様が何故か、癪に障る。
「後継者って何?僕が君の家に婿入りすることは決まっているよね」
「はい?」
メルージュは意味がわからないと首をかしげる。
「後継者は僕ではないの?」
「あ…いえ、あの」
メルージュははっきりしないのか言葉を濁す。
「婿様の学力では我が大店を任せられないと旦那様から指名を頂いた次第です」
男がはっきりとカブラスに言う。
メルージュが焦っているが、「そんな本当の事を言っては駄目よ」とフォローにはなっていない。
「学力だと…?ただの商会にそんなもの必要かい?」
男は目を見開いて驚いてた。
本気か?と口が動く。
「ちょっと、ガル。しっ。申し訳ありません。カブラス様私達はこの辺で」
メルージュは男の腕を引っ張って、校舎に向かっていった。
男はずっとカブラスを信じられないものを見るような目で見ていた。
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