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三 ミリス
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「実家から…?」
「そう。すぐに戻れって」
「深刻なの…?」
「詳細がわからないの。もしかしたらここを辞めないといけなくなるかも。一応、私物は持って帰るわ」
レニは大きなカバンに着替えと私物を入れていく。
ミリスはレニの部屋の片付けを手伝った。
黙って作業をしているレニの顔は痛々しく見えた。
作業の手が止まり、ミリスがレニに視線を向ける。
ぽつりとレニが呟いた。
「…婚約者が、北の砦に行くかもしれない」
「北の砦って…」
罪人や貴族の子息の懲罰に送られる時によく耳にする場所。
魔物が住む森に面した場所に砦を構え、人里に現れないようにその前に討伐する部隊を配置している砦。
貴族の令息がそこに行くということはー…
「なにか…悪いことをしたの?」
ミリスの言葉にレニは頭を振った。
「婚約…なくなりそうなの?」
「わからない…」
レニの辛そうな顔を見て、ミリスは内心でほくそ笑んだ。
婚約者が罪人…。
ミリスの想い人の視線を奪うから罰が当たったのだ。
「ごめん。ミリス。ありがと、またね」
無理やり笑った顔を作ったレニは、手を上げて寮から去っていった。
「、ふ、ふふ」
恋敵は呆気なく去った。
邪魔者は…もういない。
彼を手に入れるのは私なのだ。
「そう。すぐに戻れって」
「深刻なの…?」
「詳細がわからないの。もしかしたらここを辞めないといけなくなるかも。一応、私物は持って帰るわ」
レニは大きなカバンに着替えと私物を入れていく。
ミリスはレニの部屋の片付けを手伝った。
黙って作業をしているレニの顔は痛々しく見えた。
作業の手が止まり、ミリスがレニに視線を向ける。
ぽつりとレニが呟いた。
「…婚約者が、北の砦に行くかもしれない」
「北の砦って…」
罪人や貴族の子息の懲罰に送られる時によく耳にする場所。
魔物が住む森に面した場所に砦を構え、人里に現れないようにその前に討伐する部隊を配置している砦。
貴族の令息がそこに行くということはー…
「なにか…悪いことをしたの?」
ミリスの言葉にレニは頭を振った。
「婚約…なくなりそうなの?」
「わからない…」
レニの辛そうな顔を見て、ミリスは内心でほくそ笑んだ。
婚約者が罪人…。
ミリスの想い人の視線を奪うから罰が当たったのだ。
「ごめん。ミリス。ありがと、またね」
無理やり笑った顔を作ったレニは、手を上げて寮から去っていった。
「、ふ、ふふ」
恋敵は呆気なく去った。
邪魔者は…もういない。
彼を手に入れるのは私なのだ。
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