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七 聖女

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体力はつけないと行けない。
目覚めた時、みしらぬ天井を見つめて決心した。

「おはよう」
「わ」

声のした方に目を向ければアルトが座っている。

「ここは?」
「俺の居住空間」
「わたし…どれだけ眠っていたんですか?」
「一日半かな?」

そんな短期で森を抜けて国へ戻れるわけがない。

「魔道具って便利でな」

ダンジョンの入り口に瞬時に戻ったり、国までひとっ飛びで帰れたりできるらしい。
冒険者用の魔道具は優秀だ。

「で、アノ時口走ってた事ってなんのこと?」
「あのとき?」
「私が祈れば魔物がきちゃううぅってやつ」
「ふへっ!?」
「リーフェ?」
「なななな内緒です」
「ふーん」
「えっ、なに」
「なら、言わなくてもいいよ。身体に聞くし」
「ひぃいいぃ!言います!言います!許して!」


おかしい。
ちゃんと言ったのに。

またも抱き潰されてしまった…。
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