22 / 41
ピンチとチャンス
しおりを挟む
ザラムの集い当日——
涼子は朝日と思しき温度を察すると、閉じた瞼をゆっくり開いた。
ぼやける視界の焦点が徐々に重なっていくと共に、自身が置かれている状況を理解して一気に血の気が引く。
「……ひぃっ」
ぬぼぅ、と。目の前には、どアップの顔面。涼子はその笑顔に小さく悲鳴をあげたのだ。
「おはようございます。これは、なんですか?」
女性の手には小型のイヤホンマイク。
「なんだろう、ゴミかな? うん。そうよ、ゴミかも」
「美帆様がお呼びです。こちらに」
言い訳虚しく。
涼子は強引に腕を引かれ連れて行かれた。
「……んぱい……先輩、起きて! 涼子さんが連れて行かれました!」
翔太の叫び声で飛び起きた遥はすぐさま状況を確認する。時刻は八時半。ザラムの集いは十時からだ。
「もしもーし。もしもしー? あれ。この通信機、生きてんの?」
涼子の通信機から届いた美帆の声に、翔太と遥は固唾を飲む。
「先輩大丈夫です、涼子さんの通信機には今、こっちの声は届かないようにしてます。会話できるのは俺と先輩だけです」
翔太が喋っている最中も、美帆はトントンと通信機を叩いていた。
「まあいいや。もし聞いてる人がいるなら忠告ね。彼女、松永涼子には本日死んでもらうことになりました。協力者は速やかに名乗り出なさい。じゃなきゃ、今すぐこいつの目ん玉くり抜くよ。三分あげる」
美帆の言葉に、翔太は慌てふためく。
「どど、どうしよう先輩。俺はそっちに行けないし、もうあれだ、九条警部すかね? 警部に頼んで突入すかね? あ! 美帆の家宅捜索、今日だって言ってました! 当日立ち会うって言ってたくせに! どうしよう先輩!」
「翔太落ち着いて。九条さんと私の通信機をすぐに繋ぐことできる?」
翔太は言われた通りに操作をした。
数秒後、遥の耳に九条の声が届く。
「なんだ」
「今、美帆の家ですか?」
「そうだ。でも凶器の紐が見つからない。スウェットやパーカーの紐も全て確認したが、ないんだ。これで見つからなかったら俺は懲戒もんだな」
「……靴箱。スニーカーの紐は見ましたか?」
「見た。でもスニーカーどころか、靴箱に靴が一足もないんだ」
「美帆の家の前に、なにか店はありませんか?」
「ああ、自転車屋があるが」
「そこに防犯カメラは?」
「あるよ。一体なんなんだ」
遥は数秒黙ったあと、口を開く。
「分かりました。翔太聞いてる? この会話が終わったら、私と涼子さんの通信機を繋いで九条さんにもこちらの会話が届くようにして。私は今から美帆と会話しますから、九条さんはそれを黙って聴いていてください。翔太、お願い」
「おい、急に黙ってろって言われても」
翔太は言われた通りに遥と涼子の通信機を繋げた。
「……もしもし」
遥はいくつかメモに殴り書きをして部屋を出ると、たか絵のいる親子部門へと急いだ。
「あら、随分若い声ね。お嬢さんおいくつ? 名前は?」
「警察です」
ふっ、と美帆が笑う。
「嘘をつかないで。警察がこの里に関与するわけないのよ」
「それはあなたのお父様が埼玉県警本部長、前田恭介警視監だからですか」
「……へえ。なに? あんた誰よ」
「私はなんでも知っています。あなたの名前は南雲美帆。そしてあなたは、浦和で起きた連続強盗殺人事件の犯人です」
「誰だってきいてんだよ!!」
美帆の声色が変わると、遥はさらに畳み掛ける。
「最初の被害者と二番目の被害者は、知り合いでもなければ境遇もまるで違う。それでも連続殺人だと断定できたのは、凶器の紐。そして現場に残された、紫檀色の蓮の花が理由でした。犯人はなぜ、わざわざ連続殺人だと思わせるような証拠を現場に残したか。それはあなたのお父様、前田警視監に自分の仕業だと知らせるため。蓮の花を残すことで、あなたがアクビスにいることを知っている警視監に、証拠を隠滅するように示唆したのではないですか」
遥は親子部門へ続く通路まで来ると、口元に人差し指を当て、持ってきたメモを門番に渡した。
すると門番は頷き、走り去っていく。
「なんでそんなことをする必要があるの? 犯人は特定されていない。被害者の共通点もなければ目撃者もいない。現場周辺の防犯カメラにも、何も映ってはいないんでしょう?」
「映っていますよ。防犯カメラ」
「そんなわけない。現場の防犯カメラの画角は全部……」
「誰が現場のカメラだと言いました?」
遥の追撃に、美帆は言葉を止めた。
「証拠映像はあなたの自宅前、自転車屋の防犯カメラです。そこにはあなたの家から大量の靴を運ぶ、前田警視監が映っている」
「なっ……」
親子部門エリアに近づくと、子供の声が聞こえた。遥は美帆が狼狽えているのを確認すると、念のために一度通信を切った。
そうして、たか絵と舞の元へと走る。
【緊急事態です。すぐに里を出ます。黙って付いてきてください】
そう書かれたメモを渡すと再度通信を入れ、遥は門の入り口へと向かった。
「それに、被害者の共通点ならあります」
遥が言うと、今までの会話を聞いていた九条は目を見開く。
「共通点はバッグ。新作のブランドバッグです。中山静香さんも北宮ありささんも、それを手に入れた投稿をSNSに載せていました。あなたはそれに嫉妬したのでしょう?」
そんな理由で? と九条は頭を抱えた。当然だ。こんなことが殺害の動機になるなんて誰も思わない。
「そんなものは憶測よ、何一つ証拠はない。っていうか、あんた自分の立場わかってる? こっちには人質がいんのよ?」
「こっちにもいますよ、人質。決して里から出しては行けない人たちをたった今、外に出しました」
「はあ?」
その時。美帆の部屋の扉がドンドンと叩かれた。
「美帆様! 儀式の信者が里を出ました! どうしますか? こんなことが主に知られたら」
美帆は驚き、立ち上がる。
通信機を付けた右耳を視線で睨みつけると、低い声で言った。
「……そんなわけないわ、ハッタリでしょ」
「でしたら菊田たか絵と娘の舞を探してみたらどうでしょうか」
美帆は乱暴にデスクのパソコンを操作すると、画面に映し出された状況に歯をギリギリと噛み締める。
「……すぐに門を開けて」
「いや、しかし!」
「いいから! 捜索部隊を外に出して!」
美帆の指示で、側近の男が手元のタブレットを操作をする。
そうしてついに、重厚な門が動いた。
舞を抱えるたか絵が門を走り出た瞬間、遥は目一杯叫ぶ。
「翔太! お願い!」
「……え、なに。一体、何がどうなってるの」
急に目の前に現れた翔太に、たか絵は戸惑いをみせる。
気がつけば、たか絵と舞の二人は車の後部座席に座っていた。
「すみません。瞬間移動、させました」
「はい?」
「少し記憶を消させてください」
「え? ちょっと——」
翔太はたか絵の額に素早く手を当てる。次の瞬間、たか絵は項垂れるように眠った。その様子を見た舞は意外にも落ち着いている。
「お兄ちゃん、誰? ママは?」
「寝ているだけだよ。ちょっと疲れたみたい」
舞は少し考え込むと、パッと表情を明るくした。
「お兄ちゃん、もしかして神様!?」
「そう……なの、かな? 舞ちゃんも、少し休もうね」
翔太は微笑むと、舞の額にも手を当てた。
涼子は朝日と思しき温度を察すると、閉じた瞼をゆっくり開いた。
ぼやける視界の焦点が徐々に重なっていくと共に、自身が置かれている状況を理解して一気に血の気が引く。
「……ひぃっ」
ぬぼぅ、と。目の前には、どアップの顔面。涼子はその笑顔に小さく悲鳴をあげたのだ。
「おはようございます。これは、なんですか?」
女性の手には小型のイヤホンマイク。
「なんだろう、ゴミかな? うん。そうよ、ゴミかも」
「美帆様がお呼びです。こちらに」
言い訳虚しく。
涼子は強引に腕を引かれ連れて行かれた。
「……んぱい……先輩、起きて! 涼子さんが連れて行かれました!」
翔太の叫び声で飛び起きた遥はすぐさま状況を確認する。時刻は八時半。ザラムの集いは十時からだ。
「もしもーし。もしもしー? あれ。この通信機、生きてんの?」
涼子の通信機から届いた美帆の声に、翔太と遥は固唾を飲む。
「先輩大丈夫です、涼子さんの通信機には今、こっちの声は届かないようにしてます。会話できるのは俺と先輩だけです」
翔太が喋っている最中も、美帆はトントンと通信機を叩いていた。
「まあいいや。もし聞いてる人がいるなら忠告ね。彼女、松永涼子には本日死んでもらうことになりました。協力者は速やかに名乗り出なさい。じゃなきゃ、今すぐこいつの目ん玉くり抜くよ。三分あげる」
美帆の言葉に、翔太は慌てふためく。
「どど、どうしよう先輩。俺はそっちに行けないし、もうあれだ、九条警部すかね? 警部に頼んで突入すかね? あ! 美帆の家宅捜索、今日だって言ってました! 当日立ち会うって言ってたくせに! どうしよう先輩!」
「翔太落ち着いて。九条さんと私の通信機をすぐに繋ぐことできる?」
翔太は言われた通りに操作をした。
数秒後、遥の耳に九条の声が届く。
「なんだ」
「今、美帆の家ですか?」
「そうだ。でも凶器の紐が見つからない。スウェットやパーカーの紐も全て確認したが、ないんだ。これで見つからなかったら俺は懲戒もんだな」
「……靴箱。スニーカーの紐は見ましたか?」
「見た。でもスニーカーどころか、靴箱に靴が一足もないんだ」
「美帆の家の前に、なにか店はありませんか?」
「ああ、自転車屋があるが」
「そこに防犯カメラは?」
「あるよ。一体なんなんだ」
遥は数秒黙ったあと、口を開く。
「分かりました。翔太聞いてる? この会話が終わったら、私と涼子さんの通信機を繋いで九条さんにもこちらの会話が届くようにして。私は今から美帆と会話しますから、九条さんはそれを黙って聴いていてください。翔太、お願い」
「おい、急に黙ってろって言われても」
翔太は言われた通りに遥と涼子の通信機を繋げた。
「……もしもし」
遥はいくつかメモに殴り書きをして部屋を出ると、たか絵のいる親子部門へと急いだ。
「あら、随分若い声ね。お嬢さんおいくつ? 名前は?」
「警察です」
ふっ、と美帆が笑う。
「嘘をつかないで。警察がこの里に関与するわけないのよ」
「それはあなたのお父様が埼玉県警本部長、前田恭介警視監だからですか」
「……へえ。なに? あんた誰よ」
「私はなんでも知っています。あなたの名前は南雲美帆。そしてあなたは、浦和で起きた連続強盗殺人事件の犯人です」
「誰だってきいてんだよ!!」
美帆の声色が変わると、遥はさらに畳み掛ける。
「最初の被害者と二番目の被害者は、知り合いでもなければ境遇もまるで違う。それでも連続殺人だと断定できたのは、凶器の紐。そして現場に残された、紫檀色の蓮の花が理由でした。犯人はなぜ、わざわざ連続殺人だと思わせるような証拠を現場に残したか。それはあなたのお父様、前田警視監に自分の仕業だと知らせるため。蓮の花を残すことで、あなたがアクビスにいることを知っている警視監に、証拠を隠滅するように示唆したのではないですか」
遥は親子部門へ続く通路まで来ると、口元に人差し指を当て、持ってきたメモを門番に渡した。
すると門番は頷き、走り去っていく。
「なんでそんなことをする必要があるの? 犯人は特定されていない。被害者の共通点もなければ目撃者もいない。現場周辺の防犯カメラにも、何も映ってはいないんでしょう?」
「映っていますよ。防犯カメラ」
「そんなわけない。現場の防犯カメラの画角は全部……」
「誰が現場のカメラだと言いました?」
遥の追撃に、美帆は言葉を止めた。
「証拠映像はあなたの自宅前、自転車屋の防犯カメラです。そこにはあなたの家から大量の靴を運ぶ、前田警視監が映っている」
「なっ……」
親子部門エリアに近づくと、子供の声が聞こえた。遥は美帆が狼狽えているのを確認すると、念のために一度通信を切った。
そうして、たか絵と舞の元へと走る。
【緊急事態です。すぐに里を出ます。黙って付いてきてください】
そう書かれたメモを渡すと再度通信を入れ、遥は門の入り口へと向かった。
「それに、被害者の共通点ならあります」
遥が言うと、今までの会話を聞いていた九条は目を見開く。
「共通点はバッグ。新作のブランドバッグです。中山静香さんも北宮ありささんも、それを手に入れた投稿をSNSに載せていました。あなたはそれに嫉妬したのでしょう?」
そんな理由で? と九条は頭を抱えた。当然だ。こんなことが殺害の動機になるなんて誰も思わない。
「そんなものは憶測よ、何一つ証拠はない。っていうか、あんた自分の立場わかってる? こっちには人質がいんのよ?」
「こっちにもいますよ、人質。決して里から出しては行けない人たちをたった今、外に出しました」
「はあ?」
その時。美帆の部屋の扉がドンドンと叩かれた。
「美帆様! 儀式の信者が里を出ました! どうしますか? こんなことが主に知られたら」
美帆は驚き、立ち上がる。
通信機を付けた右耳を視線で睨みつけると、低い声で言った。
「……そんなわけないわ、ハッタリでしょ」
「でしたら菊田たか絵と娘の舞を探してみたらどうでしょうか」
美帆は乱暴にデスクのパソコンを操作すると、画面に映し出された状況に歯をギリギリと噛み締める。
「……すぐに門を開けて」
「いや、しかし!」
「いいから! 捜索部隊を外に出して!」
美帆の指示で、側近の男が手元のタブレットを操作をする。
そうしてついに、重厚な門が動いた。
舞を抱えるたか絵が門を走り出た瞬間、遥は目一杯叫ぶ。
「翔太! お願い!」
「……え、なに。一体、何がどうなってるの」
急に目の前に現れた翔太に、たか絵は戸惑いをみせる。
気がつけば、たか絵と舞の二人は車の後部座席に座っていた。
「すみません。瞬間移動、させました」
「はい?」
「少し記憶を消させてください」
「え? ちょっと——」
翔太はたか絵の額に素早く手を当てる。次の瞬間、たか絵は項垂れるように眠った。その様子を見た舞は意外にも落ち着いている。
「お兄ちゃん、誰? ママは?」
「寝ているだけだよ。ちょっと疲れたみたい」
舞は少し考え込むと、パッと表情を明るくした。
「お兄ちゃん、もしかして神様!?」
「そう……なの、かな? 舞ちゃんも、少し休もうね」
翔太は微笑むと、舞の額にも手を当てた。
0
あなたにおすすめの小説
王女様は聖女様?おてんば姫の大冒険~ペットのドラゴンが迷子なので冒険者になって探しに行きます!~
しましまにゃんこ
ファンタジー
アリシア王国の第3王女ティアラ姫には誰にも言えない秘密があった。
それは自分が全属性の魔力を持ち、最強のチート能力を持っていた「建国の賢者アリシア」の生まれ変わりであること!
8才の誕生日を境に前世の記憶を取り戻したものの、500年後に転生したことを知って慌てる。なぜなら死の直前、パートナーのドラゴンに必ず生まれ変わって会いにいくと約束したから。
どこにいてもきっとわかる!と豪語したものの、肝心のドラゴンの気配を感じることができない。全属性の魔力は受け継いだものの、かつての力に比べて圧倒的に弱くなっていたのだ!
「500年……長い。いや、でも、ドラゴンだし。きっと生きてる、よね?待ってて。約束通りきっと会いにいくから!」
かつての力を取り戻しつつ、チートな魔法で大活躍!愛する家族と優しい婚約者候補、可愛い獣人たちに囲まれた穏やかで平和な日々。
しかし、かつての母国が各国に向けて宣戦布告したことにより、少しずつ世界の平和が脅かされていく。
「今度こそ、私が世界を救って見せる!」
失われたドラゴンと世界の破滅を防ぐため、ティアラ姫の冒険の旅が今、始まる!
剣と魔法が織りなすファンタジーの世界で、アリシア王国第3王女として生まれ変わったかつての賢者が巻き起こす、愛と成長と冒険の物語です。
イケメン王子たちとの甘い恋の行方もお見逃しなく。
小説家になろう、カクヨムさま他サイトでも投稿しています。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
精霊姫の追放
あんど もあ
ファンタジー
栄華を極める国の国王が亡くなり、国王が溺愛していた幼い少女の姿の精霊姫を離宮から追放する事に。だが、その精霊姫の正体は……。
「優しい世界」と「ざまあ」の2バージョン。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
偽夫婦お家騒動始末記
紫紺
歴史・時代
【第10回歴史時代大賞、奨励賞受賞しました!】
故郷を捨て、江戸で寺子屋の先生を生業として暮らす篠宮隼(しのみやはやて)は、ある夜、茶屋から足抜けしてきた陰間と出会う。
紫音(しおん)という若い男との奇妙な共同生活が始まるのだが。
隼には胸に秘めた決意があり、紫音との生活はそれを遂げるための策の一つだ。だが、紫音の方にも実は裏があって……。
江戸を舞台に様々な陰謀が駆け巡る。敢えて裏街道を走る隼に、念願を叶える日はくるのだろうか。
そして、拾った陰間、紫音の正体は。
活劇と謎解き、そして恋心の長編エンタメ時代小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる