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東伍は瞼を強く閉じると、眼球をひっくり返す勢いでグリグリ回した。じんわりとした熱が、顳顬から頭の奥に伝わる。それからゆっくり開けば、細かく瞬きを数回。
「……頭が痛い」
「大丈夫? 薬、あげましょうか?」
「いや、そうじゃなくて。少し整理させて欲しいんだ。元を辿れば、俺は陽子のフリをした小春——ちがう、泉……ああもう、ややこしいな」
東伍はくしゃくしゃに髪を掻きむしる。
「きみの中にいる小林陽子は、自身の身体を取り戻したい、そう俺に言った。そして鷹司泉は、例のゲノムを使って増殖した人格をひとつに。なら、あんたの目的はなんだ? 川村小春は、何を目的に動いてる? 凛子はあんたの娘なんだろう? 確かあいつ、俺を第四ラボに引き渡すとかなんとか言ってて」
自らを抑え込むように、東伍は鼻から深く息を吸った。惰性で口から息を漏らせば、東伍は小春を睨みつける。
「……なんで、俺なんだ。俺とあんた達になんの繋がりがあるのか、いい加減はっきりさせてくれよ、頭ん中限界なんだ」
東伍のイライラした強い口ぶりに、小春は小さく息を吐くと、優しげに眉を下げて口を開いた。
「昔、私はこの斎木の森という児童養護施設で、職員として働いていたの」
特段寒くもないその部屋で、小春は両掌を温めるかのように擦り合わせる。
「たくさんの子供達がこの場所で生活し、そして巣立っていった。親から見放された子、不幸にも親を失ってしまった子、道を踏み外してしまった子。色んな子がいたけれど、私には印象に残っている子供が数人いてね」
小春は徐に、擦り合わせていたうちの片手を開いた。
「まずはジンでしょ。それからヒナタ、ソウ」
指折り数える小春の視線が上を向く。
「そしてトウゴ、あなたもよ」
「?!」
「私は昔、十歳くらいのあなたに会ったことがあるの」
衝撃的な発言を受け、東伍はゆるゆると首を振った。
「いや、いやいや。冗談だろ。俺に、そんな記憶は」
「いいえ。あなたは思い出しかけている。あなたの口調や雰囲気は、だんだんとその頃のトウゴに戻りつつあるんだわ」
小春はポケットから鍵を取り出す。その持ち手部分には、黒い石が埋め込まれていた。
「そろそろ、この場所に私たちを追って恭一さんと凛子がやって来る。でも、私は先に進みたい。あなたの鍵で開いた、小瀬メンタルクリニック地下室の扉と瓜二つな扉……今奥に見えているあの扉は、私が今持っているこの鍵で開くわ。話の続きが知りたいなら、私と一緒に」
その時。突然小春の顔色が変わった。
苦しそうに息を吸い込んでは、大きく肩を上下させて、時に咳き込む。額には脂汗が滲んでいるようだった。
「どうした。具合が悪いのか」
「……やっぱりね」
「やっぱり?」
「いいえ、いいの。でも急いで。私が私としてあなたに説明できるうちに、全てを伝えておきたい。それが、私にできる最後の仕事だから」
その口ぶりに、東伍は小春の人格が消えかけていることを悟った。そして同時に、今頭に思い浮かんだ仮説を、どうしても確認したいとも思った。
「わかったよ。先に進もう」
扉の先は、小瀬メンタルクリニックの地下同様、暗い一本道だった。
東伍はスマートフォンのライトを点灯させると、それを小春に手渡し前方を照らすよう指示する。そして東伍自身は、その小春が座る車椅子を押して歩いていた。
「ねえ、私歩けるわよ? わざわざ車椅子なんかに乗せなくても」
「たまたま部屋にあったから。別に大した手間でもないし、大人しく座っていてくれ」
「でも」
「それに。あんたと真正面に顔を合わせると、訊きたいことも素直に訊けない気がする」
カラカラ回る車椅子の走行音が、通路の壁を反響するだけの、静かな時間。
東伍は乾いた唇を舐めとると、続けて口を開く。
「俺の中には、人工的に作られた俺とは違う人格が存在する、そういうことか」
「作られた、というのが正しい表現かはわからない。でも、私の知るトウゴはあなただし、過去のトウゴに一つ以上の人格を確認した覚えはないから、たぶんもう一方の人格はなんらかの方法で組み込まれた誰かの人格、なんだと思う」
「……」
東伍は特に反応を見せなかったが、小春もあえて振り返ることはせずに話を続けた。
「東伍が斎木の森にやってきたのは高校一年生の頃。当時同僚だった職員が、突然あなたを連れてきたことをよく覚えてるわ。あなた今はシュッとしてるけど、昔はずいぶん太っていたのよ?」
クスッと笑った小春。だがその顔は、すぐに悲しげな真顔に変わる。
「ジンの父親は、ひどい人でね。虐待や監禁は日常茶飯事だったみたい。何度か通報もしたんだけど、もう十七歳にもなれば個人で判断できるってまともに取り合ってもらえなくて。そのうちジンは、斎木の森にも姿を現さなくなってしまった。でも実際は、さっきまでいたあの地下室に閉じ込められていたのよ……私、知らなかった」
小春の話は、東伍の記憶の点と点を線で結んだ。地下で交わした、ジンとの話を思い出したのだ。
“ふと見知らぬ少年が部屋にやって来たんだよ。そしてその少年は、僕に脱出を提案するんだ”
チクン、と東伍の胸が痛む。
「ヒナタとソウの二人は、あなたが来るより随分前から斎木の森に居た。施設長が資金繰りに困って、鷹司慶三に助けを求める、そのずっと昔から」
再び小春の口から出された名前に、東伍は小さく眉毛を上げて反応した。
「なあ。ジンさんの本名が丸井理仁であるように、そのヒナタやソウって奴らにも本名があるんだろう? 知っているなら教えて欲しい」
「どうして?」
「ジンさん、俺と別れるとき言ったんだよ。俺を地下に閉じ込めて殺そうとした人間の名前は、ソウとヒナタだって」
「殺す? まさか。ヒナタがあなたを殺すなんてありえないし、そのヒナタに忠実なソウがそんなことするはず……あ!」
小春が何かに気づいたよう小さく声を上げたことで、東伍はその歩みを止める。
すると、止まった車椅子に座る小春が東伍を振り返った。
「凛子だわ」
「え?」
「あなたを地下に閉じ込めるよう、泉の中のヒナタを凛子が唆したのよ」
「待ってくれ、唆した? 確かに、俺を閉じ込める作戦を立てたのは鷹司泉とあんたの娘だと聞いている。だけどあの二人は俺を助けるために」
言葉が止まった。東伍は聞き逃そうとした小春の言葉を拾い上げる。
「……あんた今、“泉の中のヒナタ”って」
「ええ、ヒナタ。彼女の本名は陽子。小林陽子よ。」
「……陽子? 陽子が、斎木の森に?」
「そうよ。あなた聞いてない? ヒナタの母親は、彼女が小学校低学年の頃に癌で亡くなったって。ヒナタの面倒を見切れなくなった父親は、当時勤め先だった丸井工業の社長、つまりジンの父親に相談して、斎木の森を紹介してもらったらしいの」
考えるように黙る東伍に対して、小春は淡々と真実を述べていく。
「……頭が痛い」
「大丈夫? 薬、あげましょうか?」
「いや、そうじゃなくて。少し整理させて欲しいんだ。元を辿れば、俺は陽子のフリをした小春——ちがう、泉……ああもう、ややこしいな」
東伍はくしゃくしゃに髪を掻きむしる。
「きみの中にいる小林陽子は、自身の身体を取り戻したい、そう俺に言った。そして鷹司泉は、例のゲノムを使って増殖した人格をひとつに。なら、あんたの目的はなんだ? 川村小春は、何を目的に動いてる? 凛子はあんたの娘なんだろう? 確かあいつ、俺を第四ラボに引き渡すとかなんとか言ってて」
自らを抑え込むように、東伍は鼻から深く息を吸った。惰性で口から息を漏らせば、東伍は小春を睨みつける。
「……なんで、俺なんだ。俺とあんた達になんの繋がりがあるのか、いい加減はっきりさせてくれよ、頭ん中限界なんだ」
東伍のイライラした強い口ぶりに、小春は小さく息を吐くと、優しげに眉を下げて口を開いた。
「昔、私はこの斎木の森という児童養護施設で、職員として働いていたの」
特段寒くもないその部屋で、小春は両掌を温めるかのように擦り合わせる。
「たくさんの子供達がこの場所で生活し、そして巣立っていった。親から見放された子、不幸にも親を失ってしまった子、道を踏み外してしまった子。色んな子がいたけれど、私には印象に残っている子供が数人いてね」
小春は徐に、擦り合わせていたうちの片手を開いた。
「まずはジンでしょ。それからヒナタ、ソウ」
指折り数える小春の視線が上を向く。
「そしてトウゴ、あなたもよ」
「?!」
「私は昔、十歳くらいのあなたに会ったことがあるの」
衝撃的な発言を受け、東伍はゆるゆると首を振った。
「いや、いやいや。冗談だろ。俺に、そんな記憶は」
「いいえ。あなたは思い出しかけている。あなたの口調や雰囲気は、だんだんとその頃のトウゴに戻りつつあるんだわ」
小春はポケットから鍵を取り出す。その持ち手部分には、黒い石が埋め込まれていた。
「そろそろ、この場所に私たちを追って恭一さんと凛子がやって来る。でも、私は先に進みたい。あなたの鍵で開いた、小瀬メンタルクリニック地下室の扉と瓜二つな扉……今奥に見えているあの扉は、私が今持っているこの鍵で開くわ。話の続きが知りたいなら、私と一緒に」
その時。突然小春の顔色が変わった。
苦しそうに息を吸い込んでは、大きく肩を上下させて、時に咳き込む。額には脂汗が滲んでいるようだった。
「どうした。具合が悪いのか」
「……やっぱりね」
「やっぱり?」
「いいえ、いいの。でも急いで。私が私としてあなたに説明できるうちに、全てを伝えておきたい。それが、私にできる最後の仕事だから」
その口ぶりに、東伍は小春の人格が消えかけていることを悟った。そして同時に、今頭に思い浮かんだ仮説を、どうしても確認したいとも思った。
「わかったよ。先に進もう」
扉の先は、小瀬メンタルクリニックの地下同様、暗い一本道だった。
東伍はスマートフォンのライトを点灯させると、それを小春に手渡し前方を照らすよう指示する。そして東伍自身は、その小春が座る車椅子を押して歩いていた。
「ねえ、私歩けるわよ? わざわざ車椅子なんかに乗せなくても」
「たまたま部屋にあったから。別に大した手間でもないし、大人しく座っていてくれ」
「でも」
「それに。あんたと真正面に顔を合わせると、訊きたいことも素直に訊けない気がする」
カラカラ回る車椅子の走行音が、通路の壁を反響するだけの、静かな時間。
東伍は乾いた唇を舐めとると、続けて口を開く。
「俺の中には、人工的に作られた俺とは違う人格が存在する、そういうことか」
「作られた、というのが正しい表現かはわからない。でも、私の知るトウゴはあなただし、過去のトウゴに一つ以上の人格を確認した覚えはないから、たぶんもう一方の人格はなんらかの方法で組み込まれた誰かの人格、なんだと思う」
「……」
東伍は特に反応を見せなかったが、小春もあえて振り返ることはせずに話を続けた。
「東伍が斎木の森にやってきたのは高校一年生の頃。当時同僚だった職員が、突然あなたを連れてきたことをよく覚えてるわ。あなた今はシュッとしてるけど、昔はずいぶん太っていたのよ?」
クスッと笑った小春。だがその顔は、すぐに悲しげな真顔に変わる。
「ジンの父親は、ひどい人でね。虐待や監禁は日常茶飯事だったみたい。何度か通報もしたんだけど、もう十七歳にもなれば個人で判断できるってまともに取り合ってもらえなくて。そのうちジンは、斎木の森にも姿を現さなくなってしまった。でも実際は、さっきまでいたあの地下室に閉じ込められていたのよ……私、知らなかった」
小春の話は、東伍の記憶の点と点を線で結んだ。地下で交わした、ジンとの話を思い出したのだ。
“ふと見知らぬ少年が部屋にやって来たんだよ。そしてその少年は、僕に脱出を提案するんだ”
チクン、と東伍の胸が痛む。
「ヒナタとソウの二人は、あなたが来るより随分前から斎木の森に居た。施設長が資金繰りに困って、鷹司慶三に助けを求める、そのずっと昔から」
再び小春の口から出された名前に、東伍は小さく眉毛を上げて反応した。
「なあ。ジンさんの本名が丸井理仁であるように、そのヒナタやソウって奴らにも本名があるんだろう? 知っているなら教えて欲しい」
「どうして?」
「ジンさん、俺と別れるとき言ったんだよ。俺を地下に閉じ込めて殺そうとした人間の名前は、ソウとヒナタだって」
「殺す? まさか。ヒナタがあなたを殺すなんてありえないし、そのヒナタに忠実なソウがそんなことするはず……あ!」
小春が何かに気づいたよう小さく声を上げたことで、東伍はその歩みを止める。
すると、止まった車椅子に座る小春が東伍を振り返った。
「凛子だわ」
「え?」
「あなたを地下に閉じ込めるよう、泉の中のヒナタを凛子が唆したのよ」
「待ってくれ、唆した? 確かに、俺を閉じ込める作戦を立てたのは鷹司泉とあんたの娘だと聞いている。だけどあの二人は俺を助けるために」
言葉が止まった。東伍は聞き逃そうとした小春の言葉を拾い上げる。
「……あんた今、“泉の中のヒナタ”って」
「ええ、ヒナタ。彼女の本名は陽子。小林陽子よ。」
「……陽子? 陽子が、斎木の森に?」
「そうよ。あなた聞いてない? ヒナタの母親は、彼女が小学校低学年の頃に癌で亡くなったって。ヒナタの面倒を見切れなくなった父親は、当時勤め先だった丸井工業の社長、つまりジンの父親に相談して、斎木の森を紹介してもらったらしいの」
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