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第四章 公爵夫人フィオレンツァは、王宮に思いを馳せる暇がない
01 ベラドンナはお仕置きされていた
しおりを挟むその日はガーネット子爵家でパーティーが開かれていた。
メインは子爵待望の孫が生まれたお祝いだ。
織物産業で財を成したガーネット子爵だったが、遅くになってできた跡取りは体が弱く、結婚したあともなかなか子供に恵まれなかった。先日跡取りの嫁が無事出産し、しかも男児であったことで狂喜した子爵は、親類や関係の深い貴族を集めてお披露目パーティーを開いたのだ。
招待された貴族たちの中には、波に乗るガーネット子爵と誼を通じようと遠方から駆け付けた者もいれば、田舎の子爵と仲良くする必要はないと招待を断った者もいた。しかし後者はパーティーに不参加だったことを後で激しく後悔したことだろう。なぜならそこにはサプライズで、今話題の夫婦が参加していたのだから。
「オルティス公爵様、公爵夫人、お越し下さり感謝いたします」
「この度はおめでとうございます、ガーネット子爵」
「お孫様はさきほど見せていただきましたわ。とてもふくふくで可愛らしかったですわね」
臣籍降下した元第三王子アレクシスと、その妻のフィオレンツァの登場に、会場は色めきだった。
「信じられない、ガーネット子爵は元王子と知り合いだったのか?」
「いいや、使用人に聞いたがどうやら奥方繋がりのようだ」
「オルティス公爵夫人が?…そういえば、赤ん坊は公爵夫人と同じ青い髪色だったな。まさか…」
「ああ、子爵の義娘が公爵夫人と親戚なんだそうだ」
「そうだったのか…。今日は固いパーティーじゃないから、俺たちでも声をかけられるかな?」
「じゃあお前が行けよ!」
「あれがアレクシス様、…素敵ねぇ」
「王子…じゃなかった、オルティス公爵は成人したばかりだったよな。結婚したからか随分立派に見えるな」
「あれが噂の年上公爵夫人か。色っぽい美女を想像していたが、清廉でお淑やかそうじゃないか」
「元伯爵令嬢だろう?…ああ、あんなに美人だって知っていたら、先に婚約を申し込んだのに」
周囲の反応をよそに、フィオレンツァとアレクシスはガーネット子爵と和やかに会話する。ガーネット子爵の息子の妻(生まれた赤ちゃんの母親)が亡き母の姪、つまりフィオレンツァの従姉妹にあたる関係で、深いとは言えないまでも親交はずっとあったのだ。
ベラドンナやニコールが輿入れする際、持参金で苦しくなった伯爵家に無利子で金を貸してくれた過去があり、今回のパーティーに参加してほしいというガーネット子爵からの申し入れをフィオレンツァは断れなかった。領地が近かったことやアレクシスの後押しもあり、二人が参加することを周囲に事前に公表しないという条件で出席した。
オルティス公爵と縁があると分かればガーネット子爵と全く関係のない貴族までパーティーに乗り込んでくるかもしれない。それはガーネット家には利にならないことだし、アレクシスたちも必要以上の社交をするつもりはなかった。
今回のパーティーは、子爵とは商売で繋がっている伯爵以下の家がほとんどだ。仮に縁ができたとしても、公爵相手にあまり無礼な態度は取らないだろう。
しかし、招待客の中には思いがけない人物もいた。
ガーネット子爵との話を切り上げた二人は、事前に用意された区画で休憩していた。
ここにいる相手には緊急時以外は話しかけてはならないという暗黙のルールがある。こういった格式張っていないパーティーに高貴な身分の者が参加すると、チャンスとばかりに下の家格の者たちが押しかけ、誼を通じようと延々と話しかける。そういう客が落ち着くためのスペースだった。
「フィオレンツァ、疲れていない?」
「大丈夫ですわ。ふふ…ガーネット子爵ったら、よほど嬉しかったのですね。ずっとお孫様のお話ばかり」
「赤ちゃんってあんなに小さいんだね。王宮には僕より年下がいなかったから驚いたよ」
「生まれて二ヵ月だそうですから…生まれた直後はもっと小さいものですよ」
「ねえ…フィオレンツァもそろそろ赤ちゃんほしくない?」
「そろそろって…私たち、結婚してやっと三ヵ月ですよ?」
「わかってるよ。でもフィオレンツァ似の赤ちゃんがほしい。女の子だよ!」
「…あなた似の男の子が生まれたらどうするんですか…」
「どっちに似てもいいからせめて女の子で!!」
アレクシスはそう言いながら、フィオレンツァに体を寄せる。フィオレンツァも苦笑しながらその身を預けた。
「…休憩されている所、失礼いたします」
使用人に話しかけられ、二人は振り返った。公爵夫妻の甘い雰囲気を邪魔してしまったその使用人は、大量の汗をかいている。無理もないだろう、アレクシスからは心なしか冷気が発せられているようだ。
「何かな?」
「その、公爵様とぜひ話したいとおしゃられる方が…」
二人は顔を見合わせる。今は休憩中だと突っぱねることもできるが、それはあまりに目の前にいる使用人が気の毒だ。おそらく自分たちを呼び出してほしいと無理を言ったのはそれなりの身分の貴族だったのだろう。むやみに断ることもできず、アレクシスたちとの板挟みになっている。
「どなたですか?」
「…プライド辺境伯のご子息です」
「え!?」
プライド辺境伯子息バージル?…ということは、ベラドンナもこのパーティーに来ているのだろうか。ベラドンナもガーネット子爵の義娘とは従姉妹なわけだから、可能性がないわけではないが…。
フィオレンツァが驚く一方で、アレクシスは何か思い当たるものがあったらしい。
「わかった…。ガーネット子爵に事情を話して、別室を用意してもらえるかな?」
「か、か、かしこまりました!すぐに!!」
滝のように汗をかいていた使用人は、ほっとした顔をするとすぐに飛び出していった。
「あなた…」
「もう少し休憩してから会場に戻ろうか。別室の用意ができてもすぐに行く必要はないよ。待たせてやればいい」
無作法をしたのはあちらなんだから、とアレクシスは瞳を眇める。フィオレンツァも最後に会ったベラドンナの、あの攻撃的な視線を思い出すと進んで会いたくはなかった。
三ヵ月前の結婚式ではどういうわけかベラドンナは参加しておらず、結婚を祝う手紙と贈り物が夫との連名であっただけだった。
会場に戻ると床上げした従姉が赤ん坊を抱いて顔を出しており、フィオレンツァは彼女と少し話した。彼女は長姉のシャノンと同い年で、母が健在だった時にはホワイトリー領に遊びにきたことがある。その時の思い出話をしていたら、思いのほか時間が経っていた。
アレクシスを見れば、頷いてくる…そろそろ頃合いなのだろう。まだ話しかけたそうな周囲に断って、アレクシスと共に用意された部屋へと向かった。
案内された部屋で待っていたのは、スカーレットが女公爵を賜ったパーティーで会った辺境伯子息バージル・プラント。そして彼は女性を同伴していたのだが…それはベラドンナではなかった。淡い金髪に灰色の瞳をした落ち着いた佇まいの女性だ…ベラドンナとフィオレンツァのちょうど間くらいの年頃か。
思わぬ光景にフィオレンツァは目を瞬く。…姉よ、とうとう捨てられたのか?
「無理を言ってお呼び立てして申し訳ございません」
「本当だよ。…後でガーネット子爵に謝罪するんだね」
バージルは殊勝な態度で話し始めたが、アレクシスの態度は冷たかった。
迷惑をかけられたのは自分たちではない、ガーネット家だと言っている。
「は、はい…。配慮が足りませんでした。ガーネット子爵には後程お詫びします」
「…まあいいだろう。それで?そこの女性を紹介するために呼んだのかい?」
フィオレンツァは一瞬どきりとした。愛人候補!?
しかしバージルは慌てて首を振る。
「誤解です!そのような意味での紹介ではありません!これは…私の第二夫人です」
「第二夫人…」
「スヴァラと申します。父はプライド辺境伯様の部下で、騎士爵を賜っております」
「半年も経って今更とお思いでしょうが、あの時の謝罪に参りました。ベラドンナが大変な失礼を…」
本当に遅い。だがそれが辺境伯領の宿命でもある。
王都に妻子を置いて常に王都の情報をキャッチしている辺境伯家もあるようだが、プラント家はごりごりの武闘派だ。ベラドンナの嘘とスカーレットの忠言、そしてホワイトリー伯爵領の状況を見極めるのに時間がかかったようだ。
「肝心の第一夫人は?」
「領地です。親族で話し合った結果、ベラドンナはしばらく領地で謹慎させることになりました」
そこまで言って、フィオレンツァの顔を見たバージルははっとする。
「ご安心を、公爵夫人。ベラドンナと安易に離縁したりは致しません」
「そ、そうですか」
フィオレンツァは笑おうとして失敗して、扇子で口元を隠した。すでに実家に絶交されているベラドンナが離縁されれば路頭に迷うだろう。いくら性格が悪くて嫌味な姉とはいえ、身を持ち崩してほしいとまでは思っていない。
「私も悪かったのです。ベラドンナを甘やかすばかりで、意見することができませんでした」
六年前。プラント辺境伯の後継ぎとなったバージルは、結婚相手を探すために参加した夜会でベラドンナと出会った。魅惑的で美しい彼女にすぐにバージルはのぼせ上がったが、結婚の申し込みには慎重だった。というのも辺境伯は侯爵と並ぶ地位と言われているが、華やかとは言い難い。
当主と当主の妻は常に国境を超えてくる敵に警戒し、領地を離れることは滅多にないのだ。華やかな王都に慣れた高位貴族の令嬢ほど辺境伯家に嫁入りすることは敬遠するのだが、ベラドンナはバージルのプロポーズを二つ返事で了承した。狂喜したバージルとその家族は、貧乏伯爵家の令嬢を諸手を上げて歓迎した。実家のホワイトリー家とのやり取りについては、うまくやっているというベラドンナの話を鵜呑みにしていたという。
…そんなんで貴族が務まるのか?と思われるかもしれないが、これが務まるのだ。社交に疎い脳筋…でなく辺境伯家では、ホワイトリー伯爵家が裕福ではないということまでは知っていても、困窮していることまでは掴めなかった。ベラドンナが自分の見栄のために実家に借金をさせてまで持参金を用意したことは、スカーレットに知らさせて初めて知ったほどだ。
調べて次々に分かった事実に、特にバージルの母であるプラント辺境伯夫人は激怒したという。
「ベラドンナは最初は母とうまくやっていたのですが…結婚して六年も経つのに妊娠する気配がなく、そろそろ妾を、という話が母から出たのです。ベラドンナは酷く嫌がって癇癪を起して、母とは二年ほど前から冷戦状態でした…私は彼女を愛していましたから、もう少し様子を見るつもりでした」
辺境伯は国境を守るためにあらゆる特権を与えられており、そのうちの一つが多妻制度だ…ルーズヴェルト王国では、王家と辺境伯家にしかない。高位貴族は高貴な血を守り繋いでいくことが使命の一つだが、辺境伯に限って言えば武勇に優れてさえいれば身分は二の次なのである。
「今のプラント家当主も、何人か妾がいましたよね」
「多い時は五人いました。兄弟姉妹は同腹別腹含めて十三人、私は正妻の子ですが三男です。プラント家では一番武勇に優れていると思った男児を、当主が嫡男に任命します」
「なるほど、バージル様はすでに三十を過ぎていますから、妾は当然の話ですね」
むしろ六年もベラドンナだけを愛してくれたバージルは優し過ぎる。もしかしたらここは「よくぞそこまで姉を愛してくれました!」と感激するところなのかもしれないが…あの姉だからなぁ、とフィオレンツァは少し残念に思った。
「実は半年前のパーティーのすぐ後、テルフォード女公爵に間に立ってもらってホワイトリー伯爵には面会しています。伯爵はベラドンナの勘当はどんなことがあっても取り消さないと取り付く島もありませんでしたが…。そこで伯爵領が困窮していたことや、ベラドンナが無理に実家に借金をさせて持参金を用意させた話を聞きました。それをフィオレンツァ嬢…いえ、オルティス公爵夫人が王宮に勤めて返済したことも」
バージルはそのまま唇を噛む。彼はベラドンナを深く愛していた…スカーレットやホワイトリー伯爵の言葉をそのまま鵜呑みにしたわけではないだろう。伝手の少ない王都で少しずつ検証を重ね、真実を突き止めた。
バージルは改めてフィオレンツァに視線を合わせると、深く頭を下げた。
「本当に申し訳ございませんでした、公爵夫人。ホワイトリー家にする必要のない借金を負わせ、年若いあなたに負担を負わせたことを妻に代わって謝罪いたします。そのうえ半年前の妻のあの無礼な態度…。公爵夫人のお許しが出るまでは決して領地から出さず、お心を煩わせないと誓います」
「…いま、姉はどうしているのですか?これからどうなるのですか?」
フィオレンツァは正直バージルの謝罪はどうでもよく、さすがにベラドンナの身が心配になった。
プラント家のような極端な脳筋辺境一家に敵認定されたら、家畜のような扱いをされるのではないか。
「母は離婚しろの一点張りでしたが…。いくら国防を絶対の使命とする辺境伯だからといって、嫁の実家の事情を知ろうともしなかったプラント家全体の落ち度です。先ほども言った通り、安易に離婚は致しません。ただベラドンナには妾を二人持つことと、正妻がするはずの諸々の仕事は第二夫人のスヴァラに任せる旨を了承させました」
「形だけの正妻というわけですね」
バージルは本当にベラドンナを愛しているから離婚しないのかもしれないが、プラント家はもう少し打算があるだろう。ベラドンナの妹であるフィオレンツァはアレクシスと結婚したことで公爵夫人になり、ゆくゆくは大公妃になる可能性が高い。王家に限りなく近いフィオレンツァとの縁を、繋がりが細いとはいえ手放したくないのだろう。
ただそのおかげで人間扱いはされるようなので、ひとまずフィオレンツァはほっとした。
「謝罪は受け取りましたわ、プラント様」
「あ、ありがとうございます」
バージルの顔に赤みが差す。
体を鍛えるばかりで社交に疎かったから、謝罪などしたことがなかったのだろう…それも相手は自分よりずっと年下の小娘だ。ベラドンナはどうしてこんないい男を苦しめるような真似をするのか…。
「感情的に姉と離縁なさらなかったことを感謝いたします。これからも、姉をよろしくお願い致します」
「も、もちろんです」
「ご当主夫妻にもそのようにお伝えくださいませ」
「本当にあれで許して良かったの?」
パーティーが終わり、深夜。
ガーネット子爵が用意してくれた部屋で、フィオレンツァの青い髪を撫でながら話しかけてきたアレクシスに首を傾げて見せた。
「どっちのことですか?バージル様?それともベラドンナですか?」
「お姉さんの方。ちょっと甘すぎない?」
「そうですか?十分すぎるお仕置きだと思いますけど」
ベラドンナからすれば、今の状況はこれ以上ない屈辱だ。
形だけの正妻となり、実際の立場は第二夫人に取って変わられてしまった。しかも唯一残った正妻という肩書も、蛇蝎のごとく嫌っているフィオレンツァの存在で持っているようなもの。
自業自得とはいえ、随分大きなしっぺ返しが来たものだとフィオレンツァは思っている。
「実家のために女官として頑張ってたフィオレンツァを、結婚できない女って馬鹿にしたんだろう?しかも借金させたのは自分だっていうのに」
「…よく知ってますね。話しましたっけ?」
「ブレイクから聞いた」
フィオレンツァは苦笑いする。
確かにあの時のベラドンナは実家を苦しめた原因そのものだというのに、それを何とかしようとしていたフィオレンツァを嘲笑った。激怒した父伯爵との間に入ってくれたのがブレイクとスカーレットだった。
「ベラドンナはただ私を馬鹿にしたかっただけです。そうしないと気が済まないんですよ」
「…やっぱりもう少し痛い目を見るべきだと思う」
「逆に言えば、馬鹿にされていただけなんです。喧嘩はしたことがありますが、理不尽に暴力を振るわれたこともないですし、嘘で陥れられたこともありません。ベラドンナはいつも口だけで、それもせいぜい『地味だ』とか『のろまだ』くらいで…」
「…普通、実の妹を陥れたりしないと思うけど」
アレクシスが眉根を寄せる。
フィオレンツァは慌てて、「何でもないです」と取り繕った。
実はいたのだ、ベラドンナよりすごい奴が。
『彼女』には物心ついてから六歳くらいまで、本当にひどい目にあわされた。そして『彼女』に大怪我をさせられた時、一部始終を目撃してフィオレンツァをかばってくれたのがベラドンナだった。
ベラドンナを憎み切れないのもあの事件があったからだろう。ベラドンナがかばってくれなかったら、フィオレンツァは虚言癖のある問題児として修道院に入れられるところだったのだから。自尊心が高くて性格も悪い次姉であるが、悪党ではない。
それに対して『彼女』は…。
あー、やめやめっ!
次姉のことを思い出していたら、封印していた記憶まで蘇ってきた。子供の頃のほろ苦い経験を思い出しながら眠りにつく。
数か月後にその悪魔に悩まされることになろうとは、その時のフィオレンツァは露ほども思わなかった。
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