世間から外れていた俺はどうやら有名企業の社長令嬢の三つ子として転生したらしい。〜どうせやり直すなら記憶はいらないんですけど〜

陽風鹿乃

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姉妹喧嘩

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「パパ!?これ?」

「うん!」

電柱の裏から怪しい視線を感じ忠告の上で組み伏せ、警棒型スタンガンで動くなと脅した相手がまさかの湯葉のお父さんだとは…
これは失礼な事をしたものだ…
あと…これがおまわりさんにバレたらお縄を頂戴するのは、私だ。
軽犯罪法違反で済めばいいが、脅しちゃってるからな…銃刀法に引っかかるし…下手したら過剰防衛になるかも…

ここは素直に謝ろう

「ご、ごめんなさい…」

「いや、謝るのは私の方だよ。悪かったね君を試すような事をして」

「?」

「三上茂雄と言うよ以後お見知りおきを。君のことは悠介から聞いているよ」

悠介…お父さんの知り合いと言う事か。と言うことは本当に試されていたのか、娘の友達兼警護をするのに相応しいかと言う訳だろう。護衛ができる事をお父さんが言っていたのか…

「パパ!なんでここにいるの!?」

「湯葉を迎えに来たんだよ。でも中学生だからねお父さんと歩くのは嫌かと思っていたら出るタイミングを見失ってね」

「うん!そうだね!」

湯葉…こいつナチュナルにお父さんはもう嫌だ宣言したぞ。
暗くてうまく見えないが湯葉のお父さんが青褪めているのが分かる。適当な言い訳をでっち上げた結果無慈悲な一撃が飛んできた…同情するよお父さん…

「これからも娘を頼むよ」

「仰せのままに…」

頭を下げる

「はっはっ!そんな畏まらなくていいんだよ」

そういう訳にはいなないので、そのままお辞儀を続ける。
その後は皆それぞれ貸駐車場に止まっていた家の者のお迎えの車に乗り帰っていった。
私も急いで帰った

家に帰るとこっちはこっちで、盛り上がっていた。  
リビングでは家族で寿司を囲んでいた。出前か…私も食べたいが…お腹がいっぱいだ

「おかえりー!お寿司食べる?」

「嫌味か?腹いっぱいで眠いからもう寝る。風呂は明日入る」

「春、少し待ちなさい」

部屋に帰って適当に着替えたら寝ようと思っていたら、雪穂に止められた

「何?」

「冴木家の娘として身だしなみくらい整えなさい」

身だしなみ…身だしなみ…ね。
セーラー服だが特にシワが寄っている訳でも無いし、糸のほつれがある訳でもない…何を言われているんだ?

「髪の毛、猫背、それに隈の事よ」

「あーあーこれね」

髪は櫛など入っておらずぴょんぴょん跳ねまくっていて、部屋でのパソコン等を長く使っている事から猫背になり、それによる寝不足による目の下の深い隈。
これの事を言われているのだが、面倒臭い物は面倒臭いのだ。なぜ朝早く起きて髪の毛に櫛を入れたり、アイロンで整えなければいけないのだ…ならもう少し寝ていたい。
二人はよくやるよ…雪穂に関しては長い髪だから余計時間がかかるのに…マジ長女リスペクトっス

「あーあーこれねって…春は可愛いのよ?もう少し身だしなみを整えれば……「周りももっと話しかけてくれる…か?」っ!」

そんな事か…だから私は姉ちゃん達みたいに数だけの友達は作る気は無いんだよ……そう言う指摘は腹が立つ。
長女としてしっかりするのは良いけど…それは次女までにしてほしいものだ。

「三つ子何だから顔は変わんないよ。何?自分は可愛いです宣言?そりゃそうですよね、入学して1週間と少しでもう告白されるんだからさ。てか自分今の今まで"お友達"とお食事してたのご存知?」

少し煽るように言ってみた。仕掛けてきたのはそっちだからな?
売り言葉に買い言葉ってやつだね

「それは、売っているの?」

「いーや。買ったんだよ」

少しは自分も苛立ったのだ、いつもならこんな口喧嘩私が適当にあしらって終わりなのに。どうしても違う友達と言うものへの価値観の押し付けに腹を立てていた。
私もまだまだ子どもだね…

「あー!喧嘩は辞めてよ!お寿司が不味くなる!」

どこまで言っても天真爛漫と言うか純粋無垢と言うかマイペースな彩夏によって、私の頭は一度冷静さを取り戻した。
彩夏からしたら二人の喧嘩なんぞどうでも良くて、お寿司が食べたいのだ。さっきから傍観している両親は何なんだ…
我介せずと寿司を食べ続けるんじゃないよ…

私と雪穂は出鼻をくじかれ、どうしていいか分からなくなってしまったので、私がその場を後にして部屋に戻る事で事を済ませた。
そういえば湯葉のお父さん三上茂雄と言う人の事をお父さんに言うの忘れたな…まぁいいや、今夜は大人しくしておこう

「あーあー…目が冴えちゃったな…冴木だけに………つまんな…」

適当に推理小説でも読んでいると、眠気が再度襲ってきた。
時計を見るとAM2時である。今日も今日とて夜ふかしコースである。これだから姉妹の中で私だけ身長が伸びないのだ…

姉妹はもう11時には寝ているのだろう。雪穂は勉強をしてたりして偶に夜ふかししているのに、なぜ身長もやや私より高いのだ…解せぬ…

ふぁ…眠ぃ…

私は推理小説をパタンと閉じると布団中に潜るように顔を埋め眠りについた
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