輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~

黴男

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Δ-ハスラパル戦域編(前編)

159-戦略的商売

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「え?」

俺はモップを持つ手を止めて、ペルソナの提案に耳を傾けた。

「ですから、お酒と清涼飲料ですよ、あれをここで売り捌きましょう!」
「ああ....そういえば、仕入れてたね」

俺は再び、モップで床を磨く。
ペルソナの手伝いで清掃作業をしていたところだ。
普段は俺やアルが転ばないよう、隔壁を閉鎖して作業しているそうだ。

「売っていい物なのかな」
「規則にはありませんが、一応ハウマ様に尋ねておきましょう」
「お願い」

オリオンの通路は微妙に傾斜していて、両脇にある側溝に液体などが流れるようになっている。
だから、モップで汚れを絡め取った後は側溝に流せばいい。
あとでペルソナが洗浄液で洗ってくれるそうだ。

「おっ」

床を乾拭きしていると、通路の向こう側から巡回中のセンチネルがやってきた。

「ペルソナ、呼びかけてもいい?」
「構いませんよ」
「こんにちは」

センチネルは頭部をこちらに向ける。
知性はないらしいので、自動反応で俺に会釈すると、向きを変えて戻って行った。
あれらがオリオンの内部を巡回しているので、内部に人を招くときは注意しないといけないんだよな。
対人戦闘用のボットなので、間違えて誤射ったら艦内だろうと容赦なくプラズマライフルをぶっ放してくる。

「さて、この区画は終わったし.....ブリッジに戻ろっか」
「ええ!」

俺はペルソナに後片付けを任せて、ブリッジに先に戻った。
戻って、在庫目録を参照する。
天然環境で作られた酒30本入りの箱が40箱、合成酒同じく30本入りの箱が80箱、ジュース五種と茶二種と炭酸飲料三種それぞれ30本入りの箱が10箱ずつある。
仕入れに11万かかっているが、全部売れれば18万になる。
まあ、妥当って所だろう。

「お」

メールが来ていた。
開くと、送り主はハウマの秘書からだった。
流石に雑務を処理するのは本人ではないようで、

『Agasa:販売の件、了承しました。軍紀を守るため、私が同行する上での直売会のみ許可いたします』
「直売会かぁ~」
「大丈夫ですよ、私もいますし制圧できます」

呟いたその時、後ろでドアの開く音が響いた。
入ってきたペルソナは、俺が開いたメールの内容を知っているようだ。

「そういう問題じゃないんだけどな...視線が気になって」
「性別を隠すのも.....ムリそうですね?」
「うん」

最近、ますます下着がきつくなっている。
腹にいかない分、全部胸に行っているようだ。

「仕方ないですね、私だけで行ってきましょうか?」
「うーん....いや、私も行くよ」

ペルソナだけで売るのも大変だ。
俺が手伝わないと。
それに....

「私とペルソナで売ったら、めっちゃ売れると思うんだよね」
「...危険な考えですが、そうでしょうね」

容姿を利用するような真似はあまりしたくないが。
だが、今後のために慣れておかなければならない。
フレイターを運用する以上、公式の場に出ることもあるのだろうから。
ルッキズムがこの世界でも依然生きている事を、俺はよく知ってもいるのだから。
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