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Δ-ハスラパル戦域編(前編)
163-本物の戦争
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翌日。
要塞から、総勢170隻の艦隊が吐き出される。
防衛のための重戦艦を残しているが、殆ど全戦力だという。
「戦略目標はプロトライ星系、最も戦況の厳しい星系ですね」
「なるほど、それで」
「軍用輸送艦が18隻見えますが、おそらくフレイターは用意できなかったようですね」
「ふーん....」
艦隊はワープに備えているようで、陣形を整えつつあった。
旗艦の指揮型戦艦を中心に、鶴翼の陣....っていうんだったか、そういう感じに巡洋艦隊が並んでおり、後方に戦艦が密集している。
その隙間を埋めるようにフリゲートとコルベット艦が点在していて、俺たちのオリオンも主翼の中に居る。
「9時50分に連動ワープで一斉にワープして、10分後の10時にゲートに到着、その後30分間でゲート周囲の戦力を掃討、出来なければ強引に突破するんだっけ?」
「そうです、軍が大規模に動いていることは敵も悟っているでしょうから、一種の決戦になるでしょうね」
オリオンは常に位置を微調整し続けている。
ペルソナが舵を取っているからできる芸当だな。
「一応戦闘には備えてね」
「こんな密集してる陣形で撃てるとは思えませんけど....」
「それでもだよ」
どうせ戦闘が始まったら陣形を変更するはず。
ペルソナなら誤射は決してしない。
「あと1分」
「先鋒の要撃艦隊が先行ワープするようです」
「了解、チェックリスト更新」
「チェックリスト問題ありません」
見えている艦の推進器が、青白い光を放つ。
加速を開始するようだ。
「連動ワープってどうやるの?」
「普通はワープコアを連動するのですが、この艦のワープシステムは仕様が異なるため、システム的な連動を利用してワープタイミングを合わせます」
そんな事を言っている間に、50分になった。
艦隊が一斉にワープを開始する。
「突入完了。連動ワープとは異なるため、現在本艦は艦隊と同じ速度で移動してはいますが、同じ帯域の空間にいるわけではいません」
「なるほど?」
ここから10分はどうあがいても動けない。
俺はアルを見る。
ワープ中の、流れていく星々を見ていた。
いつかも、こうしていたな。
「殺し合いが始まる......」
「敵が攻めて来たんです、海賊と変わりませんって」
「そうだね」
俺の気持ちは理解できないが、防衛側である以上は大義は王国側にある。
それは理解している。
「慣れるもんじゃないよ」
「そうですか?」
「そう」
ワープが明ける。
それと同時に、艦隊はゲートの前へとワープアウトする。
そして、オーバービューが適正表示で真っ赤に染まる。
「攻撃指示、出ました!」
「!」
ペルソナが叫び、席に戻ってリンクモードに入る。
『戦闘コンピューター起動』
『メインフレーム、戦闘フェーズに移行します』
戦争が、始まった。
要塞から、総勢170隻の艦隊が吐き出される。
防衛のための重戦艦を残しているが、殆ど全戦力だという。
「戦略目標はプロトライ星系、最も戦況の厳しい星系ですね」
「なるほど、それで」
「軍用輸送艦が18隻見えますが、おそらくフレイターは用意できなかったようですね」
「ふーん....」
艦隊はワープに備えているようで、陣形を整えつつあった。
旗艦の指揮型戦艦を中心に、鶴翼の陣....っていうんだったか、そういう感じに巡洋艦隊が並んでおり、後方に戦艦が密集している。
その隙間を埋めるようにフリゲートとコルベット艦が点在していて、俺たちのオリオンも主翼の中に居る。
「9時50分に連動ワープで一斉にワープして、10分後の10時にゲートに到着、その後30分間でゲート周囲の戦力を掃討、出来なければ強引に突破するんだっけ?」
「そうです、軍が大規模に動いていることは敵も悟っているでしょうから、一種の決戦になるでしょうね」
オリオンは常に位置を微調整し続けている。
ペルソナが舵を取っているからできる芸当だな。
「一応戦闘には備えてね」
「こんな密集してる陣形で撃てるとは思えませんけど....」
「それでもだよ」
どうせ戦闘が始まったら陣形を変更するはず。
ペルソナなら誤射は決してしない。
「あと1分」
「先鋒の要撃艦隊が先行ワープするようです」
「了解、チェックリスト更新」
「チェックリスト問題ありません」
見えている艦の推進器が、青白い光を放つ。
加速を開始するようだ。
「連動ワープってどうやるの?」
「普通はワープコアを連動するのですが、この艦のワープシステムは仕様が異なるため、システム的な連動を利用してワープタイミングを合わせます」
そんな事を言っている間に、50分になった。
艦隊が一斉にワープを開始する。
「突入完了。連動ワープとは異なるため、現在本艦は艦隊と同じ速度で移動してはいますが、同じ帯域の空間にいるわけではいません」
「なるほど?」
ここから10分はどうあがいても動けない。
俺はアルを見る。
ワープ中の、流れていく星々を見ていた。
いつかも、こうしていたな。
「殺し合いが始まる......」
「敵が攻めて来たんです、海賊と変わりませんって」
「そうだね」
俺の気持ちは理解できないが、防衛側である以上は大義は王国側にある。
それは理解している。
「慣れるもんじゃないよ」
「そうですか?」
「そう」
ワープが明ける。
それと同時に、艦隊はゲートの前へとワープアウトする。
そして、オーバービューが適正表示で真っ赤に染まる。
「攻撃指示、出ました!」
「!」
ペルソナが叫び、席に戻ってリンクモードに入る。
『戦闘コンピューター起動』
『メインフレーム、戦闘フェーズに移行します』
戦争が、始まった。
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