輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~

黴男

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Δ-ハスラパル戦域編(前編)

176-戦争の中で友を作るという事

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要塞に入港した後、俺はウキウキ気分でイルクに電話をかけた。
だが、コール音が鳴るばかりで出ない。
仲間と再会を喜んでるのかな。
とりあえず、船の方に行ってみるか。
俺はペルソナを連れて、広い格納庫を歩く。

「そのイルクという方は、どこが気に入ったんですか?」
「話してて楽しいから」
「なるほど、分かりました。リリー様は面食いなんですね」
「どうしてそうなるの?」

他愛のない会話をペルソナとしながら、俺は護衛艦の一隻に近づいた。
搭乗口は反対側にあるようで、そちらに回って...俺は絶句した。
船体に大穴が開いていたのだ。
流石にイルクは大丈夫だよな、これ...?

「すみませーん」
「ああ...誰だ、あんた?」

俺は入り口にいた人に話しかけた。
少し、無遠慮な声の掛け方だったかもしれない。
死んだ人間も沢山いたのだから。

「こちらにイルクって人が乗ってるはずなんですけど、電話かけても出ないので...」
「ああ...そういうことか、付いてこい」

何だろう。
胸騒ぎがする。
大怪我して動けないのか、それとも私物の酒を空けちゃって酔っ払って泥酔してるのか?
妙に、男の顔が暗い。
俺とペルソナは艦の中へ移動する。
そして、居住区らしき場所に出た。

「あいつの部屋はこっちだ」
「えっと、寝てるんですか?」
「...」

男は答えない。
なんか感じ悪いな。

「中にいるよ。じゃあな」

扉の一つの前に案内された俺とペルソナ。
男はさっさと行ってしまう。
俺は男には気を遣わないことにして、扉のタッチパネルに触れた。

「イルク...ぇ?」

扉が開いたので、勢いよく飛び出そうとして。
あるものが視界に入った。
中にはイルクの姿はなく、ベッドの上に幾つかの物が置いてあった。
千切れた軍服の袖、肩の方が何だか黒ずんでいる。
そして、携帯電話。
次に、ロケット。

「大事な物のはずなのに、置いていくなんて変だなあ」
「あの...リリー様」

俺はペルソナを無視して、それらに近づく。
本当は認めたくなかっただけだ。
携帯端末を開くと、画面が割れている。
確か、前見た時は割れていなかったはずだ。

「リリー様!」
「...なに?」
「死亡者リストを確認していたら、発見しました。...イルク・ハルダ、22歳...」
「え?」

そんなはずはない。
だって、いや、違う。
でも、いや、あり得ない。
イルクが死ぬわけがない。
イルクが死ぬわけがない。
イルクが死ぬわけがない。

「え?」
「リリー様の言うイルク様は、撤退戦において瓦礫に押し潰されて死亡...です」

有り得ない。
認めろ。
有り得ない。
認めろ。
有り得ない。
認めろ。
有り得ない。
認めろ。
イルクは死んだ。
イルクは死んでない。
イルクは死んだ。
イルクは死んでない。
イルクは死んだ。
イルクは死んでない。
嫌だ。
嫌だ、嫌だ嫌だ。
嫌だ、嘘だ、全部嘘なんだ、悪い夢?
いや、現実。
現実は嘘なんだ。
これは悪い夢で、俺は、俺は...
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