輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~

黴男

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ε-エストジール帝国編(前編)

212-旅風情?

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オリオンはプラメド星系群を抜け、アウタージール星系群を通過。
そこそこ長い道のりを消化して、ストラヴィ星系群へと入った。
ストラヴィ星系群の入り口にはマイネ星系が位置しており、バルタザール伯爵家が所有、管理を一任されているらしい。

「ようやく着いた...」

アルが呟くのが聞こえて、俺はマグカップを置いた。
わざと強く置いたので、音がより一層響く。

「そうだね、ようやく着いたね」

エストジール帝国の移動は結構...いやかなり不便だった。
物資の補給がという面でだ。
ステーションにはこのサイズの船を入れる設備がほとんどなく、基本的に投げ渡しで、ひどい時はステーションすら無く、惑星からの打ち上げ物資を購入したりとひどい有様だった。
だが、ここではそういうことはない。
何故ならストラヴィ星系群は王国の観光リゾート企業がいくつか入植しているからだ。
つまり...ステーションがある。

「よし、入港完了。軽く整備を受けたら、惑星に降りようか」
「了解です」

今日は妙にブリッジが静かだなと思っていたら、ナスカが見当たらない。
どこ行った?

「ねえ、ナスカは?」
「厨房で一世一代の大料理の仕込み中だそうです」
「あ、そう」

ナスカは割とエスニックな料理に精通しているようだ。
帝国では魚醤や香辛料が手に入りやすいので、別に困りはしないが。

「僕あの料理きらーい」
「うーん、分からなくもないかな」

クセが強いのは否めない。
ただ、魚自体にある味を活かしたりできるのはナスカの技量だと思う。
あんな料理どこで覚えてきたんだろうな。

「ねえ、カレー作ってよ」
「カレーは昨日食べたでしょ」

カレーが好きなのは分かったが、他にももう少し好きなものを見つけて欲しいものだ。
俺が同じものを食いたくないというわけでは無く、本人の精神的に。

「ペルソナ、どう?」
「現地のネットワークから情報を収集中です、もう少し待ってください」
「オッケー」

ペルソナには観光情報を集めてもらっている。
風光明媚なマイネ星系の星々は、海洋の割合が陸地に対して70~80%となっている。
そして、古代文明の遺跡なども海底にあるそうで、ダイビングツアーなども開かれている。
遊ぶに事欠かない地だと俺は思う。
まあ、その辺は後だな。

「よし、やっぱどこでも金属類の需要は変わらないね」

俺の方でも、荷下ろしした金属類を流通に乗せた。
リゾート地としての造成が進むこの地では、金属は物入りのようで、そこそこいい値段で売れた。
といっても、現地通貨でだが。
125万ISCが財布に入ったが、王国に持ち込んでも12500MSC程度にしかならない。
現地で使い切ったほうがお得だろうな。
ちなみに帝国人の一般的な年収は550万ISCだそうだ。あんまり関係ないが。

「情報収集が終了しました」
「よし、早速旅行計画を立てよう」

ようやく終わったか。
俺は席を立ち、アルとペルソナを伴って食堂へと向かうのであった。
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