輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~

黴男

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ε-エストジール帝国編(前編)

213-青い海の星へ

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オリオンはマイネⅢへと降下した。
白い雲をいくつか突き抜けると、オリオンの眼下に青い海が輝いているのが見えた。

「わぁ! 海だ~!」
「久しぶりに見たな....」

最近降りた惑星では海がないか、もしくは大荒れで海どころではなかった。
こんな風に穏やかな海を見たのは久しぶりだ。

「大気成分窒素79%、酸素22%、二酸化炭素0.0001%以下...理想的な環境ですね、恒星のハビタブルゾーン内の為、日照エリア間は平均気温25℃と温暖な気候のようです」

ただ、一つ問題がある。
この星はまだ宇宙港が無いので、オリオンを降ろす場所がない。
こう見えてこの船は巨大なので、事前に問い合わせて停泊場所を作ってもらった。

「下部スラスター起動、落下速度を一定に保持します」

オリオンは今まで自由落下速度で落下していたが、スラスターを全開にしてその速度を一定まで低減させる。
着地地点は海辺の街の外れなので、雲を吹き飛ばしながら降りて行く。

「この船自体が一つの建物みたいな大きさだから、警備は大変だね」
「一応艦内は機兵に一任する予定です」
「了解」

今回降りるのは、ラルクアンネドラ島。
大きな島だが、本島と違って観光客も少なく過ごしやすいかと思った。
過去の気象データも見てもらったが、基本的に荒れることのない穏やかな気候で、雨が降る時は小降りから大雨になって数時間続く程度で、数日続くわけではないようだった。

「着陸地点を光学的に視認。着陸地点に異物なし、降下を開始します」

着陸地点への軸線に乗ったオリオンは、少し速度を上げて降りていく。
ジオラマのようだった街並みが、徐々に現実的なサイズへとなっていくのが目に見えた。

「どうしてあんな建物なんだろう」
「沿岸部で、日差しも強いしな。白い壁は熱を吸いにくいから、こういう気候だと大体あんな感じになるぜ?」

自慢げに言うナスカ。
そういえば地球でも地中海はああいう建物が多かったな。

「地上へ到達しました。アンカーボルトで船体を固定完了」

どうやら着いたらしい。
ペルソナが席を立ち、俺の車椅子の固定を外してくれた。

「スロープで降りれますから」
「分かった」

スロープを使ってオリオンを降りる。
乗員は俺とナスカとアルとペルソナで4人しか居ないので、全員降りたことを確認してから施錠する。
遠隔の電子ロックでオリオン内部への全ての出入り口がロックされ、中へ生命反応が侵入すると警報が鳴る仕組みだ。
動体センサーで機兵も急行するので、安心安全だな。

「それにしても...」

風を感じる。
匂いを感じる。
海のそばに来たという雰囲気を感じる。
それが何だか、胸を暖かくした。

「よし、行こう。ペルソナ、ホテルはどっち?」
「あちらです」
「おぶってやるよ」

アルをナスカが抱き上げて、俺たちはそのままホテルへと移動を開始した。
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