4 / 486
第一章:素敵な出会い、それは狂った妖刀でした
003:ファンファーレと記念品
しおりを挟む
「と、言ったものの……。一体これはどうやって開くんだ?」
思い切り引いても開かない障子戸。
その開け方が不明であり、施錠でもしてあるのかと障子戸を調べると、いかにも怪しい場所を発見する。
よく見るとそこには「マヌケには解けない箱根細工」と書かれている場所を発見する。
「クッ……クククク、誰に物を言っているんだ? このパズ脳の俺に向かって!」
パズ脳と言う謎の称号を持つこの漢にとって、箱根細工等は子供の玩具のようなものらしい。
ものの三分ジャストでそれを解くと、箱根細工が〝カタン〟と言う音と共に剥がれ落ちる。
すると中から文字が現れ、達成者を祝う文言が書かれていた。
見るとこう書いてある――「三分とは凄いです! でも、別に解かなくても障子戸は●を押せば開きましたよ? 時間の無駄でしたね♪」と。
「チョットマテ! どうして三分だと初めから書いてある!? 一見アナログに見えて、ITの塊だったりするのか、この障子戸? と言うかなんてムカつくんだ……」
リアルタイムとしか思えない文章の内容に、思わずツッコミを入れつつ、流は点滅している黒い●を見つめる。
そして特に考える事も無く、そのまま黒い●を押してみる。
「ここを押せばいいのか? チッ、手間かけさせやがって」
セリフは完全な悪党であるが、本人はいたって真面目に言っているのが滑稽である。
「でもあれだよな、コレ押したら穴が開くぞ? いいのか……。まぁ書いてある通り押してみるか」
一瞬穴を開けるのはマズイだろうと考えて見るが、普通に開かない障子戸を開けるには、指示通りにしようと思いなおす。
「ま、まぁいい。それよりも……だ! 俺の古い価値観よさようなら! そして新しき驚愕の世界よウェルカム! はい、ポチッとな!」
すると〝ぷすっ〟と障子に穴が開き、そのままゆっくりと障子戸が開いていく。
「え”!? やっぱり穴開いたし!! これ俺が悪いの? って、まぶしぃッッッ!!!!!」
瞬間、店内が一斉に歓喜とも、咆哮とも言う五感で感じられない〝何か〟でざわつく。
障子戸が開き始め、その開いた空間から世界が白銀に塗られたかのような閃光と、重低音のレトロゲームのようなSEが流を襲う。
やがてその閃光と音が徐々に収まる、が――。
「ギャァァッス!? 目が、目がぁ~!!」
閃光で目がくらみ、爆音で耳が悲鳴を上げ全く状況が把握出来ないが、お約束を忘れない漢、流は意外と冷静に生きてる器官から情報を分析する。
「なんだ? 今は冬なのに暖かな心地よい風を感じるし、草原の香がする。それに土の匂い? 甘い……これは花の香?」
徐々に視界が戻ってきた流は更に驚愕する。そこは一面に花が咲き乱れた小高い丘にある草原であり、VRでもなければ映像の類でもない。そこにあるのは本物の自然だった。
「――――え? 嘘だろ、ここ……どこだよ」
振り返ると開いた豪華な障子戸が静かに生きているように佇んでおり、障子戸の向こう側にある店内の景色が見える。
「どら猫さんの不思議障子戸かよ……確かに驚愕だな。って言うか店主はどこだ? 大体これは何なんだ、落ち着け俺……。一度店内へ戻ってから店主を待つしかないよな。でもまた障子戸を通ったらあの閃光と音に襲われるのか? 簡便してくれよなぁ。ハァ~、ここは気になるが覚悟を決めて一度戻ろう」
混乱する頭を何とかなだめ、流は覚悟を決め目と耳を塞ぎ障子戸を跨ぐ。
すると何も無く戻る事が出来、その直後障子戸が静かに閉まった。
「よし、後は店主を待つだけだな。しかし一体なんだあれは……ここの店主は猫型AIか何かなのか? ふぅ……。一度外の空気を吸ってくるか」
流は店主を待つ間、少し落ち着きたく思い店の入り口へ向かい引き戸を開けようとする。しかし開くどころか、強固な壁でも引いているかの如くびくともしなかった。
「!? なんだ? 今度はこっちがびくともしねーぞぉぉぉ!! ぐぎぃぃぃ!!」
横に思いっきり力を入れ、開けようとするが全く動かない。
するとガラスの向こう側に、見知った顔の骨董仲間である、老人が歩いて来たのを見つける。
「あれは六郎爺さん! おーい、六郎爺さん! 爺さん、俺だ、流だ! 誰か呼んできてくれ!!」
引き戸は大声を出せば気が付くほどの作りで、防音じゃないはずだが、一向に六郎は流に気が付かない。そうこうしているうちに、六郎は通り過ぎてしまった。
「六郎爺さん、ついに耳までイカレたか? はぁ~困ったな。まさか入口が開かないとはね。お! あれは女子高生か? あいつらなら気づいてくれるはず! おーい!! そこの子達、こっちに来てくれないかー?」
三人居る女子高生達に大声で呼びかけても誰も反応をしない。そこで流はしかたなく引き戸を叩いてアピールする。しかし誰も音にすら反応せず、そのまま通り過ぎてしまう。
更にその後サラリーマンと、子供連れの母親と、犬を散歩中のマダムが店の前を通過する。
当然全員に引き戸を叩きながら大声で呼びかけてみるが、誰も反応が無かった。
唯一マダムの黒いオスの柴犬だけがこっちを凝視したかと思うと、踏ん張りはじめ「ワン!」と一声鳴いた後、そのまま行ってしまう。
「マジかよ……。どうなってんだここは? あ!! そうだった、スマホがあるじゃないか! それで外部に連絡を――って!? 嘘だろ、圏外になってる……」
確実に圏内のはずが、なぜか圏外になっている事にショックを受けた流は、店の中央にある囲炉裏の所へ来て椅子へ座って頭を抱える。
その時だった、突如店内に響くファンファーレと、クラッカー音が流を驚かす。
「〆:ぱんぱかぱ~ん♪ おめでとうございま~す! お客様が令和初の異世界開門をなされましたので、記念品として『日本史上最強の妖刀! 悲恋美琴』をプレゼントしちゃいまっす♪ はい、拍手~」
そう謎の声が店内に響くと、店中から一斉に拍手やら指笛が始まる。
「は……? ちょ、ちょっとマテ! あんた一体何を言っている!? と言うか、何処に居る!!」
「〆:え? 嫌ですねぇ、その御年でボケたのですか? や~だ~」
意味不明の状況、そして耳だけじゃなく、脳内に直接響くような声に苛立ちを感じながらも、流は状況を把握しようと周囲を確認する。
すると目の前の囲炉裏を囲むテーブルの上に、先程消えた「ウサギの菓子」を発見する。
その菓子を良く見ると、また和紙のメモをくわえており、その文字が今聞いた内容と同じだった。
「え、メモと話した内容が同じだと? これは……」
「〆:ですから私が話しているのですよ? 古廻様」
瞬間ゾっとする。なぜこのメモ用紙は自分の名前を知っているのか、と。
さらに良く見れば、リアルタイムで話している内容が、ペンも無いのにメモ用紙に書かれて行く。
思い切り引いても開かない障子戸。
その開け方が不明であり、施錠でもしてあるのかと障子戸を調べると、いかにも怪しい場所を発見する。
よく見るとそこには「マヌケには解けない箱根細工」と書かれている場所を発見する。
「クッ……クククク、誰に物を言っているんだ? このパズ脳の俺に向かって!」
パズ脳と言う謎の称号を持つこの漢にとって、箱根細工等は子供の玩具のようなものらしい。
ものの三分ジャストでそれを解くと、箱根細工が〝カタン〟と言う音と共に剥がれ落ちる。
すると中から文字が現れ、達成者を祝う文言が書かれていた。
見るとこう書いてある――「三分とは凄いです! でも、別に解かなくても障子戸は●を押せば開きましたよ? 時間の無駄でしたね♪」と。
「チョットマテ! どうして三分だと初めから書いてある!? 一見アナログに見えて、ITの塊だったりするのか、この障子戸? と言うかなんてムカつくんだ……」
リアルタイムとしか思えない文章の内容に、思わずツッコミを入れつつ、流は点滅している黒い●を見つめる。
そして特に考える事も無く、そのまま黒い●を押してみる。
「ここを押せばいいのか? チッ、手間かけさせやがって」
セリフは完全な悪党であるが、本人はいたって真面目に言っているのが滑稽である。
「でもあれだよな、コレ押したら穴が開くぞ? いいのか……。まぁ書いてある通り押してみるか」
一瞬穴を開けるのはマズイだろうと考えて見るが、普通に開かない障子戸を開けるには、指示通りにしようと思いなおす。
「ま、まぁいい。それよりも……だ! 俺の古い価値観よさようなら! そして新しき驚愕の世界よウェルカム! はい、ポチッとな!」
すると〝ぷすっ〟と障子に穴が開き、そのままゆっくりと障子戸が開いていく。
「え”!? やっぱり穴開いたし!! これ俺が悪いの? って、まぶしぃッッッ!!!!!」
瞬間、店内が一斉に歓喜とも、咆哮とも言う五感で感じられない〝何か〟でざわつく。
障子戸が開き始め、その開いた空間から世界が白銀に塗られたかのような閃光と、重低音のレトロゲームのようなSEが流を襲う。
やがてその閃光と音が徐々に収まる、が――。
「ギャァァッス!? 目が、目がぁ~!!」
閃光で目がくらみ、爆音で耳が悲鳴を上げ全く状況が把握出来ないが、お約束を忘れない漢、流は意外と冷静に生きてる器官から情報を分析する。
「なんだ? 今は冬なのに暖かな心地よい風を感じるし、草原の香がする。それに土の匂い? 甘い……これは花の香?」
徐々に視界が戻ってきた流は更に驚愕する。そこは一面に花が咲き乱れた小高い丘にある草原であり、VRでもなければ映像の類でもない。そこにあるのは本物の自然だった。
「――――え? 嘘だろ、ここ……どこだよ」
振り返ると開いた豪華な障子戸が静かに生きているように佇んでおり、障子戸の向こう側にある店内の景色が見える。
「どら猫さんの不思議障子戸かよ……確かに驚愕だな。って言うか店主はどこだ? 大体これは何なんだ、落ち着け俺……。一度店内へ戻ってから店主を待つしかないよな。でもまた障子戸を通ったらあの閃光と音に襲われるのか? 簡便してくれよなぁ。ハァ~、ここは気になるが覚悟を決めて一度戻ろう」
混乱する頭を何とかなだめ、流は覚悟を決め目と耳を塞ぎ障子戸を跨ぐ。
すると何も無く戻る事が出来、その直後障子戸が静かに閉まった。
「よし、後は店主を待つだけだな。しかし一体なんだあれは……ここの店主は猫型AIか何かなのか? ふぅ……。一度外の空気を吸ってくるか」
流は店主を待つ間、少し落ち着きたく思い店の入り口へ向かい引き戸を開けようとする。しかし開くどころか、強固な壁でも引いているかの如くびくともしなかった。
「!? なんだ? 今度はこっちがびくともしねーぞぉぉぉ!! ぐぎぃぃぃ!!」
横に思いっきり力を入れ、開けようとするが全く動かない。
するとガラスの向こう側に、見知った顔の骨董仲間である、老人が歩いて来たのを見つける。
「あれは六郎爺さん! おーい、六郎爺さん! 爺さん、俺だ、流だ! 誰か呼んできてくれ!!」
引き戸は大声を出せば気が付くほどの作りで、防音じゃないはずだが、一向に六郎は流に気が付かない。そうこうしているうちに、六郎は通り過ぎてしまった。
「六郎爺さん、ついに耳までイカレたか? はぁ~困ったな。まさか入口が開かないとはね。お! あれは女子高生か? あいつらなら気づいてくれるはず! おーい!! そこの子達、こっちに来てくれないかー?」
三人居る女子高生達に大声で呼びかけても誰も反応をしない。そこで流はしかたなく引き戸を叩いてアピールする。しかし誰も音にすら反応せず、そのまま通り過ぎてしまう。
更にその後サラリーマンと、子供連れの母親と、犬を散歩中のマダムが店の前を通過する。
当然全員に引き戸を叩きながら大声で呼びかけてみるが、誰も反応が無かった。
唯一マダムの黒いオスの柴犬だけがこっちを凝視したかと思うと、踏ん張りはじめ「ワン!」と一声鳴いた後、そのまま行ってしまう。
「マジかよ……。どうなってんだここは? あ!! そうだった、スマホがあるじゃないか! それで外部に連絡を――って!? 嘘だろ、圏外になってる……」
確実に圏内のはずが、なぜか圏外になっている事にショックを受けた流は、店の中央にある囲炉裏の所へ来て椅子へ座って頭を抱える。
その時だった、突如店内に響くファンファーレと、クラッカー音が流を驚かす。
「〆:ぱんぱかぱ~ん♪ おめでとうございま~す! お客様が令和初の異世界開門をなされましたので、記念品として『日本史上最強の妖刀! 悲恋美琴』をプレゼントしちゃいまっす♪ はい、拍手~」
そう謎の声が店内に響くと、店中から一斉に拍手やら指笛が始まる。
「は……? ちょ、ちょっとマテ! あんた一体何を言っている!? と言うか、何処に居る!!」
「〆:え? 嫌ですねぇ、その御年でボケたのですか? や~だ~」
意味不明の状況、そして耳だけじゃなく、脳内に直接響くような声に苛立ちを感じながらも、流は状況を把握しようと周囲を確認する。
すると目の前の囲炉裏を囲むテーブルの上に、先程消えた「ウサギの菓子」を発見する。
その菓子を良く見ると、また和紙のメモをくわえており、その文字が今聞いた内容と同じだった。
「え、メモと話した内容が同じだと? これは……」
「〆:ですから私が話しているのですよ? 古廻様」
瞬間ゾっとする。なぜこのメモ用紙は自分の名前を知っているのか、と。
さらに良く見れば、リアルタイムで話している内容が、ペンも無いのにメモ用紙に書かれて行く。
0
あなたにおすすめの小説
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
無能認定され王宮から追放された俺、実は竜の言葉が話せたのでSSS級最凶竜種に懐かれ、気がついたら【竜人王】になってました。
霞杏檎
ファンタジー
田舎の村から上京して王宮兵士となって1年半……
まだまだ新人だったレイクは自身がスキルもろくに発動できない『無能力者』だと周りから虐げられる日々を送っていた。
そんなある日、『スキルが発動しない無能はこの王宮から出て行け』と自身が働いていたイブニクル王国の王宮から解雇・追放されてしまった。
そして挙げ句の果てには、道中の森でゴブリンに襲われる程の不遇様。
だが、レイクの不運はまだ続く……なんと世界を破壊する力を持つ最強の竜種"破滅古竜"と出会ってしまったのである!!
しかし、絶体絶命の状況下で不意に出た言葉がレイクの運命を大きく変えた。
ーーそれは《竜族語》
レイクが竜族語を話せると知った破滅古竜はレイクと友達になりたいと諭され、友達の印としてレイクに自身の持つ魔力とスキルを与える代わりにレイクの心臓を奪ってしまう。
こうしてレイクは"ヴィルヘリア"と名乗り美少女の姿へと変えた破滅古竜の眷属となったが、与えられた膨大なスキルの量に力を使いこなせずにいた。
それを見たヴィルヘリアは格好がつかないと自身が師匠代わりとなり、旅をしながらレイクを鍛え上げること決める。
一方で、破滅古竜の悪知恵に引っかかったイブニクル王国では国存続の危機が迫り始めていた……
これは"無能"と虐げられた主人公レイクと最強竜種ヴィルヘリアの師弟コンビによる竜種を統べ、レイクが『竜人王』になるまでを描いた物語である。
※30話程で完結します。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる