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第九章:奪還作戦と、国の闇
474:石頭は未来の俺?
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ジト目が突き刺さる背中をかばうように、流はエルヴィスの元へと向かう。
どうやら橋番に、エルヴィスは通行を拒否されているようだった。
「どういう事だ!? 私はそんな話は聞いていないぞ!!」
「い、いえ。ですからエルヴィス様はその……お家を出奔されたと聞きまして、もし来たら追い返せと」
「誰がそんな根も葉もない事を言った!? 私は今でもアルマーク商会の嫡男だぞ!!」
「ワシじゃよ」
憤怒の表情でエルヴィスは声のする方を睨みつける。が、すぐにその表情は困惑に変わる。なぜなら……。
「お、お祖父様! どうしてここに!?」
見れば橋の欄干から下の川へと、釣り糸を垂らす男がいた。
その男は深く三度笠のようなものを被っており、それを右手で取るとエルヴィスの馴染みの顔だった。
頭はハゲあがっているが、白いヒゲを仙人のようにたくわえ、口には煙管をくわえている。
目は感情が薄くガラス玉のような瞳をしており、褐色の肌は老人とは思えないほど艷やかだ。
その煙がゆらりと天に昇るのを見つめながら、農夫のような衣服で孫に話す。
「どうしても何も、ここはアルマーク・フォン・リッジ……ワシの町じゃからな」
「それはわかりますが、お祖父様は館から出てはいないと聞いていたのですが?」
「フン。そう思わせたい奴らが、ワシをここに軟禁しておきたいのだろうさ」
「そうだったんですか……って、それよりどういう事ですか、私が町へ入れないと言うのは!!」
「キサマ、あの子はどうした?」
「っう。そ、それは……」
エルヴィスは理解する。祖父のリッジが何を言わんとしているかを。
「す、すみません。あいつはまだ見つけられていなくて。ですが、この近くにいるとの情報は得ています」
「馬鹿者。そんな事は百も承知じゃ。それでどうするのじゃ? 約束では、あの子も連れてくると言うておうたろうが」
「それは……で、ですがお祖父様! 今はあいつよりも重要かつ、緊急事態なのです! ここでは話せないので、町への滞在許可を!!」
「ならぬ!! 商人は約束が全て、よもや忘れたとは言わせぬぞ?」
「しかしッ!」
「しかしも案山子もないわ、馬鹿者が……」
ため息を吐きながらリッジはそう言うと、欄干に置いてあるティーセットから一対のカップを持つ。
その風体に似合わず、優雅にソーサーをつまみ赤い茶を楽しむ。背後の絶景とその仕草。そしてマイセンのカップがよく似合っていた。
「ん? ちょっと失礼。なぁ爺さん、そのカップはマイセンじゃないか?」
「……ん~? なんじゃヌシは? ……ん? んんんんッ!? お、お主! コレがなんだか分かるのか!!」
「あ、あぁ。そりゃ分かる。そいつはマイセンのカップだろう?」
「そうじゃ! この神器はマイセンと言う! なぜお主はそれを知っているんじゃああああ!!」
「うわぁッ!? そ、そんなに食いつかないでくれよ! 説明するから落ち着けって、な?」
カップを静かにティーセットの上に戻すと、流の両肩を思いきり前後にゆする。
視界がガックンガックンと揺れたことで驚く流は、なんとかリッジを落ち着かせる事に成功する。
「むぅ、すまぬ。よもやお主のような若者が、マイセンを知っているとは思わなんだでな」
『わぁ……このお爺ちゃん、流様と同じ匂いがするよぅ』
「俺もそう思った。爺さんは未来の俺か? こんにちは未来の俺。どうぞヨロシク」
「なにッ!? ど、どこから声が……まさか、その日本刀からか!?」
「そうだ、こいつは悲恋美琴。俺の相棒にして伴侶だ」
『は、伴侶だなんて!? 恥ずかしいなぁもぅ』
リッジはその光景を見て驚く。
「なんと言うことだ……お主は一体何者じゃ?」
「俺はエルヴィスの友で、この日本刀の主だよ。それにしても当然のように日本刀と言うかい」
「はっはっは! それは当たり前じゃわい。日本刀はこの国を救った侍の持ち物として、一部には有名な物だからな」
「なるほどねぇ。今ならその意味も分かると言うものか。なぁイルミス?」
遅れて後ろからやって来たイルミスへ、流は同意を求めた。彼女は微笑を浮かべながら、右手をあげてこちらへと来る。
まるでペチェニアの花が咲いているような笑顔だ。魔性すぎる。
「あらまぁ~リッジじゃありませんの。お久しぶりですわねぇ?」
「……フン。今日はその姿か。ま、なんじゃ。久しいのイルミスちゃん。相変わらず美しいわい! どうじゃな、久しぶりにその美しい美体をよ~っくと見せてはもらえんかのぅ? ほっほっほ」
「『うわぁ……本当にそっくりぃ……』」
「待て、キミタチ! 俺はあんなんじゃないぞ!? たぶん!!」
ますます突き刺さるジト目を背中に受け、流は涙目になる。そんな流の勇姿を見つめる、猛将・ルーセントの瞳は実に優しげだった。
どうやら橋番に、エルヴィスは通行を拒否されているようだった。
「どういう事だ!? 私はそんな話は聞いていないぞ!!」
「い、いえ。ですからエルヴィス様はその……お家を出奔されたと聞きまして、もし来たら追い返せと」
「誰がそんな根も葉もない事を言った!? 私は今でもアルマーク商会の嫡男だぞ!!」
「ワシじゃよ」
憤怒の表情でエルヴィスは声のする方を睨みつける。が、すぐにその表情は困惑に変わる。なぜなら……。
「お、お祖父様! どうしてここに!?」
見れば橋の欄干から下の川へと、釣り糸を垂らす男がいた。
その男は深く三度笠のようなものを被っており、それを右手で取るとエルヴィスの馴染みの顔だった。
頭はハゲあがっているが、白いヒゲを仙人のようにたくわえ、口には煙管をくわえている。
目は感情が薄くガラス玉のような瞳をしており、褐色の肌は老人とは思えないほど艷やかだ。
その煙がゆらりと天に昇るのを見つめながら、農夫のような衣服で孫に話す。
「どうしても何も、ここはアルマーク・フォン・リッジ……ワシの町じゃからな」
「それはわかりますが、お祖父様は館から出てはいないと聞いていたのですが?」
「フン。そう思わせたい奴らが、ワシをここに軟禁しておきたいのだろうさ」
「そうだったんですか……って、それよりどういう事ですか、私が町へ入れないと言うのは!!」
「キサマ、あの子はどうした?」
「っう。そ、それは……」
エルヴィスは理解する。祖父のリッジが何を言わんとしているかを。
「す、すみません。あいつはまだ見つけられていなくて。ですが、この近くにいるとの情報は得ています」
「馬鹿者。そんな事は百も承知じゃ。それでどうするのじゃ? 約束では、あの子も連れてくると言うておうたろうが」
「それは……で、ですがお祖父様! 今はあいつよりも重要かつ、緊急事態なのです! ここでは話せないので、町への滞在許可を!!」
「ならぬ!! 商人は約束が全て、よもや忘れたとは言わせぬぞ?」
「しかしッ!」
「しかしも案山子もないわ、馬鹿者が……」
ため息を吐きながらリッジはそう言うと、欄干に置いてあるティーセットから一対のカップを持つ。
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「ん? ちょっと失礼。なぁ爺さん、そのカップはマイセンじゃないか?」
「……ん~? なんじゃヌシは? ……ん? んんんんッ!? お、お主! コレがなんだか分かるのか!!」
「あ、あぁ。そりゃ分かる。そいつはマイセンのカップだろう?」
「そうじゃ! この神器はマイセンと言う! なぜお主はそれを知っているんじゃああああ!!」
「うわぁッ!? そ、そんなに食いつかないでくれよ! 説明するから落ち着けって、な?」
カップを静かにティーセットの上に戻すと、流の両肩を思いきり前後にゆする。
視界がガックンガックンと揺れたことで驚く流は、なんとかリッジを落ち着かせる事に成功する。
「むぅ、すまぬ。よもやお主のような若者が、マイセンを知っているとは思わなんだでな」
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「なにッ!? ど、どこから声が……まさか、その日本刀からか!?」
「そうだ、こいつは悲恋美琴。俺の相棒にして伴侶だ」
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リッジはその光景を見て驚く。
「なんと言うことだ……お主は一体何者じゃ?」
「俺はエルヴィスの友で、この日本刀の主だよ。それにしても当然のように日本刀と言うかい」
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