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第三話 真っ直ぐな愛と歪んだ愛
線香花火 落ちて消えれば闇が来る
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昨晩、所長が突然、俺の部屋に押しかけてきた。
「安、あの時の言葉は嘘だったのか。お前が来夢との婚約を言い出した時、私は君の覚悟を問いただした。その時、来夢の人生に責任を持つと言って、卑怯といわれても、婚約した事実が必要だと言った。だからこそ、来夢との結婚を許したんだ。なのに、お前はなんで婚約解消なんかに応じた」
「そりゃ、今だって結婚したいです。ですが、仕事が生き甲斐で、辞めたら後悔するなんて言われたら、諦めるしかないじゃないですか。所長に言われたように、僕が渡米する事も考えました。でも、それには五年以上もかかるし、アメリカで探偵業をやっても、稼ぎは期待できない。彼女もそれを分かっていて、こっちで頑張る様に言ってくれた。だから、諦めることに決めただけです」
「本当に、揃いも揃って馬鹿だな。仕方ないので、私が手を貸してやる。お前は、明日、来夢をレイプしてでも抱け。そして、『お前は俺の女だ。必ずここに帰って来い。俺が必ずお前を幸せにする』そう言うんだ。そうすれば、必ず、上手く行くから」
所長は、そんなことを言って出て行ったが、来夢をレイプするなんて、絶対に嫌だ。
でも、所長が手を貸すといったのだから、その命令に従うべきなんだろう。
来夢は、俺とセックスするつもりでいたので、嫌がっても、許してくれる筈だ。
だが、愛してるからこそ、俺としては、無理やりはしたくない。
一体どうすればいいんだ。
そんな訳で、どうすればよいのか分からず、すっかり眠れなくなり、今朝は目覚ましが鳴っても、勝手に切ってしまっていて、裕ちゃんが起こしに来るまで寝てしまい、寝坊してしまった。
居間に顔を出すと、磯川部長が、「明日、来夢がアメリカに帰るから、最後にデートを楽しんで来い」と言って、裕ちゃんまで、「今日は有給休暇にしておくから」と言ってきた。
なにが、なんだから分からない。
だが、今日一日、来夢とデートすることになった。
皆が仕事に出かけてから、来夢の部屋に、デートの誘いにいった。
「もう少し待って。荷物の整理をしておきたいの。終わったら、誘いに行くから待っていて」
どこにデートに行くかも決めていなかったし、頭の整理もしたかったので、俺は部屋に戻って、改めて昨晩の続きを考えた。
そして、漸く結論を出した。
どうしても来夢と一緒になりたい。レイプだけは絶対にしないが、ちゃんと、抱きたい気持ちを伝え、ホテルに誘う。
一昨日は、来夢との結婚を諦めたが、やはり俺は来夢と家庭を持ちたい。何年先になるかは分からないが、必ず、アメリカに来夢を迎えに行き、夫婦になる。
だから、その約束も兼ねて、今日、来夢とセックスする。
そのためのデートだ。
頑張って、彼女に俺と結婚したいと思ってもらおう。それが叶わなければ、潔く諦める。
そう決めた。
同時に、彼女の罪悪感も取り除きたい気持ちになった。こんな格好で、ホテルに誘うのは卑怯だ。
もう身体も元に戻って、心配いらないからと、安心させて、そのうえで彼女を口説きたい。
通院予定は来週は来週の木曜日だが、今日は担当医の先生の診察日だ。
右腕のギブスはまだ外せないが、左腕と胸のギブスなら、外してもらえるかもしない。
そういう訳で、今日はデートの前に、病院に付き合ってもらう事にした。
予約を入れて無かったので、開院前に病院にいったのに、昼まで待たされることになり、先生にギブスを外してほしいとお願いしたが、腕はやはり無理と言われた。
でも、レントゲンで胸に関しては繋がっているとの判断になり、外し貰えた。
時間が遅くなったので、池袋でデートする程度だったが、やはり来夢との久しぶりのデートは楽しかった。
そして、勇気を出して俺の気持ちを伝え、ホテルに誘ったが、「エッチはしないと決めたでしょう」とあっさり、断られた。
「なら、最後に、一緒にお風呂に入ってよ。ギブスが取れたけど、垢だらけだから」
「分かった。それなら私の義務だから」
もう抱くのは諦めることにしたが、来夢の裸をもう一度、脳裏に刻み付けておきたかったのだ。
帰宅後、早速風呂に入ることになったが、脱衣所で来夢に俺の魂胆を見抜かれてしまった。
「考えてみると、ラップをまく必要もないんだから、もう一人でも入れたんじゃない?」
「ばれた? 最後に、二人でお風呂に浸かりたかったんだ。いいかな?」
「いいよ。私の最後のお勤めだもの。でも、タッチ厳禁だからね」
「ちょっとはいい?」
「バカ。本当は構わないけど、清い関係のまま、別れましょう」
そんな訳で、来夢に、背中の垢を取ってもらい、最後のお風呂を楽しんだ。
いつもは、さっさと一人で出ていくけど、今日は、来夢も一緒に、湯船に浸かってくれた。
大きな湯船といっても、二人だと、膝をたたんで、並んで入る状態になる。
久々に肩までお風呂に浸かれたが、来夢の程よい大きさの胸の谷間にお湯が溜まっていて、それを見ると、息子が勝手に興奮してしまった。
その途端、来夢を無性に抱きしめたくなった。
何を考えているんだ。いけない、いけない。
「アメリカで頑張って成功しろよ。君の夢を、日本から応援してる」
「有難う」
そう言って諦めようとしたが、にっこり微笑んだ来夢の笑顔を見ると、逆に抱きしめたくて我慢できなくなっていた。
腕を湯船に付けることはできないけど、この場で襲いたい気にすらなる。
やはり、今日で、最後だなんてやはり嫌だ。来夢とずっと恋人でいたい。
絶対にレイプはしないと決めたのに、俺は、所長のとんでもない命令を実行することに決めた。
「そうだ。君に、渡したいものがある。後で、いつでもいいから、俺の部屋に寄って」
「何かなぁ。楽しみ」
今、この場で襲いたいが、浴室では声が響くし、脱衣所も、板の間なので、押し倒すと彼女が痛がるきがして、ベッドの上で襲う事にしたのだ。
部屋に戻って、冷静になると、本当にレイプなんて卑怯な真似をしていいのかと疑問になった。
確かに、女は男に抱かれると大人しく楽しむ様になるものだが、来夢がそれで結婚してくれるとはどうしても思えない。
それでも、俺ではもう打つ手はなく、所長を信じてレイプするしか方法はない。
俺は藁を持つかも心境で、彼女を待ち続けた。
だが、そのまま夕食の時間になり、夕食後も、来夢はあわてる様に、部屋に戻って行き、いつまで経っても現れない。
彼女が来たのは、九時過ぎだった。
「明日のための、荷物の配送準備で、遅くなっちゃった。ごめんね。それで、渡したいものってなに」
計画遂行を決めたのに、やはり躊躇してしまう。
「このあと渡すけど、その前に話したいんだ。ちょっとここに座ってくれる」
彼女が訝し気に、隣に座ると、俺は、彼女をベッドに押し倒し、無理やり唇を奪い、胸を揉んだ。
「何、やめてよ。冗談でしょう。大声出すわよ」
「かまわない。君を、俺の女にする。君がどうしても欲しい。我慢できないんだ」
「ねっ、こんなの止めよう。酷いよ、ちょっと。やめなさい」
彼女の服を胸の上まで持ち上げ、ブラをずらして乳首を舐め、トレーナ下もはぎ取った。
「いやだよ。お願い。こんなの嫌」
彼女のパンツも脱がし、自分もパンツを脱いで、無理やり挿入した。
その途端、彼女は抵抗をやめ、俺の身体を抱きしめてきた。
それからは、来夢も気持ちよさそうな顔をして悶えてくれたが、それでもほとんど声は上げず、絶頂を迎えることもなかった。
終わると、来夢はさっさとパンツを穿こうとしたが、彼は彼女の腕を掴んで、「渡したいものがある」と、その場に止めた。
そして、ベッドに脇に置いてあった先日突き返された指輪のケースから、婚約指輪を取り出し、彼女の左薬指に無理やり填めた。
「お前は俺の女だ。必ずここに帰って来い。絶対に幸せと言わせてみせる」
彼女は、そのまま一言もしゃべらず、服を整えて、「最低」の捨て台詞を残して、出て行った。
所長、話が違うよ。やっぱりうまく行かなかったじゃないか。
俺は、その後、激しい後悔に苛まれることになった。
「安、あの時の言葉は嘘だったのか。お前が来夢との婚約を言い出した時、私は君の覚悟を問いただした。その時、来夢の人生に責任を持つと言って、卑怯といわれても、婚約した事実が必要だと言った。だからこそ、来夢との結婚を許したんだ。なのに、お前はなんで婚約解消なんかに応じた」
「そりゃ、今だって結婚したいです。ですが、仕事が生き甲斐で、辞めたら後悔するなんて言われたら、諦めるしかないじゃないですか。所長に言われたように、僕が渡米する事も考えました。でも、それには五年以上もかかるし、アメリカで探偵業をやっても、稼ぎは期待できない。彼女もそれを分かっていて、こっちで頑張る様に言ってくれた。だから、諦めることに決めただけです」
「本当に、揃いも揃って馬鹿だな。仕方ないので、私が手を貸してやる。お前は、明日、来夢をレイプしてでも抱け。そして、『お前は俺の女だ。必ずここに帰って来い。俺が必ずお前を幸せにする』そう言うんだ。そうすれば、必ず、上手く行くから」
所長は、そんなことを言って出て行ったが、来夢をレイプするなんて、絶対に嫌だ。
でも、所長が手を貸すといったのだから、その命令に従うべきなんだろう。
来夢は、俺とセックスするつもりでいたので、嫌がっても、許してくれる筈だ。
だが、愛してるからこそ、俺としては、無理やりはしたくない。
一体どうすればいいんだ。
そんな訳で、どうすればよいのか分からず、すっかり眠れなくなり、今朝は目覚ましが鳴っても、勝手に切ってしまっていて、裕ちゃんが起こしに来るまで寝てしまい、寝坊してしまった。
居間に顔を出すと、磯川部長が、「明日、来夢がアメリカに帰るから、最後にデートを楽しんで来い」と言って、裕ちゃんまで、「今日は有給休暇にしておくから」と言ってきた。
なにが、なんだから分からない。
だが、今日一日、来夢とデートすることになった。
皆が仕事に出かけてから、来夢の部屋に、デートの誘いにいった。
「もう少し待って。荷物の整理をしておきたいの。終わったら、誘いに行くから待っていて」
どこにデートに行くかも決めていなかったし、頭の整理もしたかったので、俺は部屋に戻って、改めて昨晩の続きを考えた。
そして、漸く結論を出した。
どうしても来夢と一緒になりたい。レイプだけは絶対にしないが、ちゃんと、抱きたい気持ちを伝え、ホテルに誘う。
一昨日は、来夢との結婚を諦めたが、やはり俺は来夢と家庭を持ちたい。何年先になるかは分からないが、必ず、アメリカに来夢を迎えに行き、夫婦になる。
だから、その約束も兼ねて、今日、来夢とセックスする。
そのためのデートだ。
頑張って、彼女に俺と結婚したいと思ってもらおう。それが叶わなければ、潔く諦める。
そう決めた。
同時に、彼女の罪悪感も取り除きたい気持ちになった。こんな格好で、ホテルに誘うのは卑怯だ。
もう身体も元に戻って、心配いらないからと、安心させて、そのうえで彼女を口説きたい。
通院予定は来週は来週の木曜日だが、今日は担当医の先生の診察日だ。
右腕のギブスはまだ外せないが、左腕と胸のギブスなら、外してもらえるかもしない。
そういう訳で、今日はデートの前に、病院に付き合ってもらう事にした。
予約を入れて無かったので、開院前に病院にいったのに、昼まで待たされることになり、先生にギブスを外してほしいとお願いしたが、腕はやはり無理と言われた。
でも、レントゲンで胸に関しては繋がっているとの判断になり、外し貰えた。
時間が遅くなったので、池袋でデートする程度だったが、やはり来夢との久しぶりのデートは楽しかった。
そして、勇気を出して俺の気持ちを伝え、ホテルに誘ったが、「エッチはしないと決めたでしょう」とあっさり、断られた。
「なら、最後に、一緒にお風呂に入ってよ。ギブスが取れたけど、垢だらけだから」
「分かった。それなら私の義務だから」
もう抱くのは諦めることにしたが、来夢の裸をもう一度、脳裏に刻み付けておきたかったのだ。
帰宅後、早速風呂に入ることになったが、脱衣所で来夢に俺の魂胆を見抜かれてしまった。
「考えてみると、ラップをまく必要もないんだから、もう一人でも入れたんじゃない?」
「ばれた? 最後に、二人でお風呂に浸かりたかったんだ。いいかな?」
「いいよ。私の最後のお勤めだもの。でも、タッチ厳禁だからね」
「ちょっとはいい?」
「バカ。本当は構わないけど、清い関係のまま、別れましょう」
そんな訳で、来夢に、背中の垢を取ってもらい、最後のお風呂を楽しんだ。
いつもは、さっさと一人で出ていくけど、今日は、来夢も一緒に、湯船に浸かってくれた。
大きな湯船といっても、二人だと、膝をたたんで、並んで入る状態になる。
久々に肩までお風呂に浸かれたが、来夢の程よい大きさの胸の谷間にお湯が溜まっていて、それを見ると、息子が勝手に興奮してしまった。
その途端、来夢を無性に抱きしめたくなった。
何を考えているんだ。いけない、いけない。
「アメリカで頑張って成功しろよ。君の夢を、日本から応援してる」
「有難う」
そう言って諦めようとしたが、にっこり微笑んだ来夢の笑顔を見ると、逆に抱きしめたくて我慢できなくなっていた。
腕を湯船に付けることはできないけど、この場で襲いたい気にすらなる。
やはり、今日で、最後だなんてやはり嫌だ。来夢とずっと恋人でいたい。
絶対にレイプはしないと決めたのに、俺は、所長のとんでもない命令を実行することに決めた。
「そうだ。君に、渡したいものがある。後で、いつでもいいから、俺の部屋に寄って」
「何かなぁ。楽しみ」
今、この場で襲いたいが、浴室では声が響くし、脱衣所も、板の間なので、押し倒すと彼女が痛がるきがして、ベッドの上で襲う事にしたのだ。
部屋に戻って、冷静になると、本当にレイプなんて卑怯な真似をしていいのかと疑問になった。
確かに、女は男に抱かれると大人しく楽しむ様になるものだが、来夢がそれで結婚してくれるとはどうしても思えない。
それでも、俺ではもう打つ手はなく、所長を信じてレイプするしか方法はない。
俺は藁を持つかも心境で、彼女を待ち続けた。
だが、そのまま夕食の時間になり、夕食後も、来夢はあわてる様に、部屋に戻って行き、いつまで経っても現れない。
彼女が来たのは、九時過ぎだった。
「明日のための、荷物の配送準備で、遅くなっちゃった。ごめんね。それで、渡したいものってなに」
計画遂行を決めたのに、やはり躊躇してしまう。
「このあと渡すけど、その前に話したいんだ。ちょっとここに座ってくれる」
彼女が訝し気に、隣に座ると、俺は、彼女をベッドに押し倒し、無理やり唇を奪い、胸を揉んだ。
「何、やめてよ。冗談でしょう。大声出すわよ」
「かまわない。君を、俺の女にする。君がどうしても欲しい。我慢できないんだ」
「ねっ、こんなの止めよう。酷いよ、ちょっと。やめなさい」
彼女の服を胸の上まで持ち上げ、ブラをずらして乳首を舐め、トレーナ下もはぎ取った。
「いやだよ。お願い。こんなの嫌」
彼女のパンツも脱がし、自分もパンツを脱いで、無理やり挿入した。
その途端、彼女は抵抗をやめ、俺の身体を抱きしめてきた。
それからは、来夢も気持ちよさそうな顔をして悶えてくれたが、それでもほとんど声は上げず、絶頂を迎えることもなかった。
終わると、来夢はさっさとパンツを穿こうとしたが、彼は彼女の腕を掴んで、「渡したいものがある」と、その場に止めた。
そして、ベッドに脇に置いてあった先日突き返された指輪のケースから、婚約指輪を取り出し、彼女の左薬指に無理やり填めた。
「お前は俺の女だ。必ずここに帰って来い。絶対に幸せと言わせてみせる」
彼女は、そのまま一言もしゃべらず、服を整えて、「最低」の捨て台詞を残して、出て行った。
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