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足元で黄色い液を出して潰れている蝶を見て、僕は母の満足気な笑顔を思い浮かべ、悦に入った。
だが、つい先ほどの落胆する彼女の姿も、浮かんできた。皆の前だったので、つい優等生を演じてしまったが、川村の指示なんて無視して、こうしておくべきだった。
僕が、そんな後悔をして歩きはじめると、「君!」と背後から声がした。
振り向くと、色白で痩せ型の僕と同じ位の身長の四十前後の男が立っていた。細い縦縞のワイシャツに、ベイズリー柄のグレーのネクタイをして、濃紺のスーツを着たサラリーマン風の男だ。
その彼が、鼻孔を膨らませて大きな息づかいをし、拳を握りしめ、僅かに震えている。
さっき周囲を確認した時には、誰もいなかったが、もしかして隠れて僕の行為を観察していたのかもしれない。
かなり興奮して怒っている様子で、きっと偽善者ぶって、「そんなことをしてはいけない」と注意しようとしているに違いない。
だが、彼はゆっくりと近づいて来て、予想に反し、にっこりと微笑んだ。
「君は面白いね。お茶でも飲んで少し話さないかい? 私の家は直ぐそこなんだ」
想定外の問いかけに、僕は戸惑った。
見知らぬ若者を家に招待するなんて、この男は何を考えている?
だが、彼の顔をよく見ると、その目は潤んでいた。どういうことだと思考を巡らせていると、察しがついた。
彼も僕の同類で、僕の行為に感動して、涙腺が緩んだに違いない。素敵なショーを見て興奮すると、勝手に涙があふれでたりするものだ。鼻息が荒かったのも、怒っているからではなく、感動していたからだ。
同じ趣味を持つ同志を見つけ、意見交換したいと、僕を家に招待した。
僕はそれに気づいて、笑顔を返して、そっと頷いた。
そして、彼の後を黙ってついて行くと、「よっ、菊池。何処に行くんだ?」と、さっき別れたばかりの川村が、肩を叩いて来た。
「ちょっとお茶に誘われて……。お前こそ、帰ったんじゃなかったのか?」
「読みかけの本を、お前の部屋に忘れて来てさ。この人、知り合いか?」
僕は「いや」とだけ言って、視線をその紳士に送った。
「菊池さんの御子息かなと思い、話をしてみたくなって、声を……」
「父の知り合いですか?」
僕は、彼が言い終わらない内に、思わず尋ねてしまっていた。
「直接、話はした事がありませんが、知ってはいます。ですがその辺の話はお茶を飲みながらでも……」
彼はそう応えると、視線を川村へと向けて話し掛けた。
「宜しければ、あなたもご一緒にお茶でも飲んで行きませんか? 私の家はこの少し先ですから」
そんな訳で、僕と川村は、その紳士の家にお邪魔することになった。
でも僕は、彼のあとを黙って歩きながら、嫌な気がしてならなかった。父と会話をした事もないが、父を知っている関係。しかも、年齢的には母とほぼ同い年だ。
「ここです。どうぞ、中に入って」
その紳士は、古びた小さな一軒家の黒い鉄の門を押し開けた。
門柱の表札には『堂上』とあり、庭には今時珍しい棕櫚の木が何本か植えてある。
茶色い玄関扉を開けて中にはいると、芳香剤なのか、気分が悪くなる程の強烈な花の香りがした。靴の匂い消しというよりは、家の奥から流れて来ていて、家中に充ちている。
僕達は、玄関を入って直ぐの八畳ほどの応接間に案内され、勧められた一人用ソファに、それぞれ腰を下ろした。
「ダージリンでいいよね? レモンはいる?」
堂上は一人暮らしの様子で、一人で紅茶の準備を始め、僕が「ではミルクティーで」と答えると、川村は「俺はストレートで」と答えて、不躾にきょろきょろと部屋の中を眺め始めた。
僕はその間、堂上の目的を改めて考え直した。
父の友人でないなら、母の知り合いということになる。だとすると、異常な趣味を共有する同志ではなさそうだ。可能性は捨て難いが、きっと違う。まさか母の交際相手?
そう言えば、最近母が、物憂げに寂しそうな顔をして茫然としている姿を見せるようになった。父の事を思い出しているのだと思っていたが、もしかして、この男の事を考えていたのではないか?
こんな堂上なんて男と、付き合う訳がないと思いたいが、可能性は否めない。
僕が息子と気づき、交際を了承してもらおうと、懐柔を図って、家に招待したということか。
そう思うと、僕の胸の中がざわざわと騒ぎ始め、確認せずにはいられなくなった。
「堂上さんは、もしかして僕の母の知り合いですか?」
「よく分ったね。そう、私は麗子さんと高校、大学が一緒だったんだ」
僕はその後の言葉を暫く待ったが、彼は何も言わなかった。現在、交際中なのかはもとより、単なる同級生の友達なのか、元彼なのかも分らない。
僕の心はざわついたままだが、それ以上、突っ込んで訊くことは出来なかった。
やがて堂上は、お盆に三つのカップを載せてやって来た。そして僕等に紅茶カップと砂糖とミルクカップとを差し出すと、向いの二人掛けのソファに腰を下ろした。
川村は「頂きます」と直ぐに紅茶を飲み始めたが、僕は砂糖をいれずにミルクだけを少し入れ、スプーンで軽くかき回した。
僕の心を反映するように、茶色と白が混沌として渦巻いている。
「私は小さい頃から身体が悪くてね」
堂上は、そこまで言うとストレートのまま紅茶を一口飲んだ。
川村はカップを皿に戻し、堂上に視線を向ける。
「大学卒業後、彼女は東京に残ったが、私は実家で親の会社に入り、静岡の三島の病院に通院していたんだ。でも去年、長年私を担当してくれていた先生が、東京の本院に戻る事になって、一緒に東京に出て来た。君のお義母さんにも挨拶に行かなければと、ずっと思っていたけど、顔を合わせづらくてね」
僕はその話を聞き、ほっとしてそのダージリンミルクティーを少し口に含んだ。芳醇で複雑な苦みが広がり、心が落ち着いて行く。
きっと彼は母に振られたに違いない。いや、ただの高校の同級生かなにかで、元彼のはずもない。そもそも、彼女がこんな優男を好きになるはずがない。彼女は父や僕のように、冷徹な残忍さを秘めた男がタイプなのだ。
紅茶カップを皿に戻すと、隣の川村が僕のほうを見つめていた。もしかして、口元が緩んでいたのを見られたのかも知れない。気をつけないと……。
その時、堂上がまた話を始めた。
「この間、車で出かける麗子さんを見かけたけど、相変わらず綺麗だった」
気安く、名前で呼ぶなと腹が立ってきた。
「彼女、今でも蝶をちぎって殺しているのかな?」
「どういう意味ですか?」
僕は極めて冷静に聞き返す。
「いや、なんでもない。そうか、もうしてないのか」
彼はなぜか、悲しそうに顔を伏せた。
母が庭の蜘蛛やコオロギを殺すのは何度か目撃したが、蝶を殺すところは見た事がない。いつも父や僕や家政婦に殺させ、それを笑顔で目を輝かせて眺めているだけだ。
でも彼女が蝶を殺していたとしたら……。
そう思うと興奮してきた。それと同時に、堂上は僕の知らない彼女を知っていると自慢しているように思え、悔しくなった。
でもこういう時こそ、平静でいなければ……。
「母の若い頃は、蝶を殺していたんですか? なんか分る気がします」
「そうだろうね。さっきの君は、麗子さんと同じに目を輝かせ、笑って蝶の翅をちぎっていたから……。だからこそ、君があの男の息子と確信したんだ」
堂上は、僕に敵意の眼差しを向けてきた。
やはり母とこの男の間には何かあったに違いない。父が二人の恋仲を引き裂き、奪ったのだろうか?
それにしてもこの堂上という男、思っていたよりも情けない男でがっかりだ。紳士は感情を抑えるものなのに、彼は心の感情をあからさまにぶつける。この男は僕のライバルでも何でもない。単に彼女に捨てられた哀れな道化師だ。
「その目、人を見下したその目。君は彼女と血は繋がっていないはずなのに、あの日の麗子さんとそっくりだ」
やれやれ、とんだことになった。昔、振られた腹いせを、僕にぶつけるなんて最低だ。
「十年前、私は彼女からメールを貰った。妻子の有る男性と付き合っていて、どうしたらいいのか分らないという内容だった。彼女も私を愛してくれていると信じていたのに、よりによって不倫するだなんてと、私は直ぐに、彼女に会いに東京まで出て来た。そして、『不倫なんて不毛な結末にしかならない。僕と結婚しよう』と、彼女にプロポーズしたんだ。それなのに麗子さんは『ではあなたは私が頼めば子猫を殺してくれるの?』なんて聞いて来た。『そんなことは出来ない』と答えたら、今の君と同じその目で、『その程度のこともできない人と一緒になりたくない』と言ってきたんだ」
彼は恥かしげもなく、涙で瞳を潤ませた。
彼が勝手に母の気持ちを誤解して玉砕したという、しごく当然の結末。それを未だに未練がましく恋心を抱き、おそらく独身をつらぬいている。
三十四歳にもなって情けない。彼女は僕のものだ。僕ならその猫を殺して見せる。
僕は彼に同情すら覚えながら、勝利に酔いしれていた。
だが、つい先ほどの落胆する彼女の姿も、浮かんできた。皆の前だったので、つい優等生を演じてしまったが、川村の指示なんて無視して、こうしておくべきだった。
僕が、そんな後悔をして歩きはじめると、「君!」と背後から声がした。
振り向くと、色白で痩せ型の僕と同じ位の身長の四十前後の男が立っていた。細い縦縞のワイシャツに、ベイズリー柄のグレーのネクタイをして、濃紺のスーツを着たサラリーマン風の男だ。
その彼が、鼻孔を膨らませて大きな息づかいをし、拳を握りしめ、僅かに震えている。
さっき周囲を確認した時には、誰もいなかったが、もしかして隠れて僕の行為を観察していたのかもしれない。
かなり興奮して怒っている様子で、きっと偽善者ぶって、「そんなことをしてはいけない」と注意しようとしているに違いない。
だが、彼はゆっくりと近づいて来て、予想に反し、にっこりと微笑んだ。
「君は面白いね。お茶でも飲んで少し話さないかい? 私の家は直ぐそこなんだ」
想定外の問いかけに、僕は戸惑った。
見知らぬ若者を家に招待するなんて、この男は何を考えている?
だが、彼の顔をよく見ると、その目は潤んでいた。どういうことだと思考を巡らせていると、察しがついた。
彼も僕の同類で、僕の行為に感動して、涙腺が緩んだに違いない。素敵なショーを見て興奮すると、勝手に涙があふれでたりするものだ。鼻息が荒かったのも、怒っているからではなく、感動していたからだ。
同じ趣味を持つ同志を見つけ、意見交換したいと、僕を家に招待した。
僕はそれに気づいて、笑顔を返して、そっと頷いた。
そして、彼の後を黙ってついて行くと、「よっ、菊池。何処に行くんだ?」と、さっき別れたばかりの川村が、肩を叩いて来た。
「ちょっとお茶に誘われて……。お前こそ、帰ったんじゃなかったのか?」
「読みかけの本を、お前の部屋に忘れて来てさ。この人、知り合いか?」
僕は「いや」とだけ言って、視線をその紳士に送った。
「菊池さんの御子息かなと思い、話をしてみたくなって、声を……」
「父の知り合いですか?」
僕は、彼が言い終わらない内に、思わず尋ねてしまっていた。
「直接、話はした事がありませんが、知ってはいます。ですがその辺の話はお茶を飲みながらでも……」
彼はそう応えると、視線を川村へと向けて話し掛けた。
「宜しければ、あなたもご一緒にお茶でも飲んで行きませんか? 私の家はこの少し先ですから」
そんな訳で、僕と川村は、その紳士の家にお邪魔することになった。
でも僕は、彼のあとを黙って歩きながら、嫌な気がしてならなかった。父と会話をした事もないが、父を知っている関係。しかも、年齢的には母とほぼ同い年だ。
「ここです。どうぞ、中に入って」
その紳士は、古びた小さな一軒家の黒い鉄の門を押し開けた。
門柱の表札には『堂上』とあり、庭には今時珍しい棕櫚の木が何本か植えてある。
茶色い玄関扉を開けて中にはいると、芳香剤なのか、気分が悪くなる程の強烈な花の香りがした。靴の匂い消しというよりは、家の奥から流れて来ていて、家中に充ちている。
僕達は、玄関を入って直ぐの八畳ほどの応接間に案内され、勧められた一人用ソファに、それぞれ腰を下ろした。
「ダージリンでいいよね? レモンはいる?」
堂上は一人暮らしの様子で、一人で紅茶の準備を始め、僕が「ではミルクティーで」と答えると、川村は「俺はストレートで」と答えて、不躾にきょろきょろと部屋の中を眺め始めた。
僕はその間、堂上の目的を改めて考え直した。
父の友人でないなら、母の知り合いということになる。だとすると、異常な趣味を共有する同志ではなさそうだ。可能性は捨て難いが、きっと違う。まさか母の交際相手?
そう言えば、最近母が、物憂げに寂しそうな顔をして茫然としている姿を見せるようになった。父の事を思い出しているのだと思っていたが、もしかして、この男の事を考えていたのではないか?
こんな堂上なんて男と、付き合う訳がないと思いたいが、可能性は否めない。
僕が息子と気づき、交際を了承してもらおうと、懐柔を図って、家に招待したということか。
そう思うと、僕の胸の中がざわざわと騒ぎ始め、確認せずにはいられなくなった。
「堂上さんは、もしかして僕の母の知り合いですか?」
「よく分ったね。そう、私は麗子さんと高校、大学が一緒だったんだ」
僕はその後の言葉を暫く待ったが、彼は何も言わなかった。現在、交際中なのかはもとより、単なる同級生の友達なのか、元彼なのかも分らない。
僕の心はざわついたままだが、それ以上、突っ込んで訊くことは出来なかった。
やがて堂上は、お盆に三つのカップを載せてやって来た。そして僕等に紅茶カップと砂糖とミルクカップとを差し出すと、向いの二人掛けのソファに腰を下ろした。
川村は「頂きます」と直ぐに紅茶を飲み始めたが、僕は砂糖をいれずにミルクだけを少し入れ、スプーンで軽くかき回した。
僕の心を反映するように、茶色と白が混沌として渦巻いている。
「私は小さい頃から身体が悪くてね」
堂上は、そこまで言うとストレートのまま紅茶を一口飲んだ。
川村はカップを皿に戻し、堂上に視線を向ける。
「大学卒業後、彼女は東京に残ったが、私は実家で親の会社に入り、静岡の三島の病院に通院していたんだ。でも去年、長年私を担当してくれていた先生が、東京の本院に戻る事になって、一緒に東京に出て来た。君のお義母さんにも挨拶に行かなければと、ずっと思っていたけど、顔を合わせづらくてね」
僕はその話を聞き、ほっとしてそのダージリンミルクティーを少し口に含んだ。芳醇で複雑な苦みが広がり、心が落ち着いて行く。
きっと彼は母に振られたに違いない。いや、ただの高校の同級生かなにかで、元彼のはずもない。そもそも、彼女がこんな優男を好きになるはずがない。彼女は父や僕のように、冷徹な残忍さを秘めた男がタイプなのだ。
紅茶カップを皿に戻すと、隣の川村が僕のほうを見つめていた。もしかして、口元が緩んでいたのを見られたのかも知れない。気をつけないと……。
その時、堂上がまた話を始めた。
「この間、車で出かける麗子さんを見かけたけど、相変わらず綺麗だった」
気安く、名前で呼ぶなと腹が立ってきた。
「彼女、今でも蝶をちぎって殺しているのかな?」
「どういう意味ですか?」
僕は極めて冷静に聞き返す。
「いや、なんでもない。そうか、もうしてないのか」
彼はなぜか、悲しそうに顔を伏せた。
母が庭の蜘蛛やコオロギを殺すのは何度か目撃したが、蝶を殺すところは見た事がない。いつも父や僕や家政婦に殺させ、それを笑顔で目を輝かせて眺めているだけだ。
でも彼女が蝶を殺していたとしたら……。
そう思うと興奮してきた。それと同時に、堂上は僕の知らない彼女を知っていると自慢しているように思え、悔しくなった。
でもこういう時こそ、平静でいなければ……。
「母の若い頃は、蝶を殺していたんですか? なんか分る気がします」
「そうだろうね。さっきの君は、麗子さんと同じに目を輝かせ、笑って蝶の翅をちぎっていたから……。だからこそ、君があの男の息子と確信したんだ」
堂上は、僕に敵意の眼差しを向けてきた。
やはり母とこの男の間には何かあったに違いない。父が二人の恋仲を引き裂き、奪ったのだろうか?
それにしてもこの堂上という男、思っていたよりも情けない男でがっかりだ。紳士は感情を抑えるものなのに、彼は心の感情をあからさまにぶつける。この男は僕のライバルでも何でもない。単に彼女に捨てられた哀れな道化師だ。
「その目、人を見下したその目。君は彼女と血は繋がっていないはずなのに、あの日の麗子さんとそっくりだ」
やれやれ、とんだことになった。昔、振られた腹いせを、僕にぶつけるなんて最低だ。
「十年前、私は彼女からメールを貰った。妻子の有る男性と付き合っていて、どうしたらいいのか分らないという内容だった。彼女も私を愛してくれていると信じていたのに、よりによって不倫するだなんてと、私は直ぐに、彼女に会いに東京まで出て来た。そして、『不倫なんて不毛な結末にしかならない。僕と結婚しよう』と、彼女にプロポーズしたんだ。それなのに麗子さんは『ではあなたは私が頼めば子猫を殺してくれるの?』なんて聞いて来た。『そんなことは出来ない』と答えたら、今の君と同じその目で、『その程度のこともできない人と一緒になりたくない』と言ってきたんだ」
彼は恥かしげもなく、涙で瞳を潤ませた。
彼が勝手に母の気持ちを誤解して玉砕したという、しごく当然の結末。それを未だに未練がましく恋心を抱き、おそらく独身をつらぬいている。
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