4 / 6
4
しおりを挟む
「君達に分るかい、その時の私の敗北感が……。だから私は彼女の期待に添える人間になろうとした。それなのに彼女は変わってしまった」
堂上氏は、頭を抱え、絶望に打ちひしがれている。普段は表情に顔に出さない菊池が、いかにも勝ったと、満足げにしている。一度も、挫折を味わったことが無いボンボン育ちで、人の心の痛みもわからない冷徹な男なのだろう。
俺は二人の会話を静観すると決めていたが、あまりに堂上氏か可哀そうでならなかった。
「堂上さん。あなたの努力は無駄じゃありません。彼女は今、蝶を直接殺してはいないかもしれませんが、人の本性はそう簡単に変わったりしません。ついさっきも、部屋に迷い込んだ紋白蝶を見て、『殺して』と口ずさみました。この耳で確かに聞きました」
俺の助言で、彼は急に目を輝かせ、元気を取り戻した。
「そうか、彼女は今でも生き物を殺せと言うんだな。なら良かった。私の努力は無駄じゃ無かった」
彼は、今度は声を上げて笑い出した。
「君は、父親譲りの冷徹な心を持っているから、分らないんだ。敬虔なカトリックの私が、悪魔になるのは大変だったんだ。助けてと泣き叫ぶ声を聞きながら、震える手を抑え、殺す苦痛を……。私は十年間、その苦痛に耐え、努力により君達の狂気に辿り着いた。これで、どうどうと麗子さんを迎えにいける。ようやく彼女と一つになれる」
そこまで言うと、堂上氏は急に苦しそうに胸を押さえ、ポケットから小さなスプレー缶を取り出し、舌の裏側に噴霧した。
どうやら、彼の病気とは狭心症らしい。
それなのに、野良猫を殺しまくって、悪魔になろうと努力してきたということか。さっき、菊池が空き地に捨てられていたという子猫も、もう彼によって、殺されたという事なのだろう。かわいそうに。
「大丈夫ですか」
俺は彼の背中を擦りながら、そんなことを考えていたが、彼を悪魔に変貌させたのは、菊池一家だ。
菊池を見ると、いつもの自分に戻り、苦しんでいるさまを見ても、平然と何の表情もださなくなっていた。
こいつらこそ、本当の悪魔だ。いつか、天の捌きを下してやる。
「ありがとう。君達と話ができて良かったよ。送って行けないが大丈夫だよね」
まだ苦しそうに胸を押さえていたが、俺たちは、この家を立ち去ることにした。
菊池邸への道中、菊池は一言も離さなかった。思う事があるはずなので、どう報告するかを考えているのだろう。
俺も、思わぬ火種を手に入れ、これでどうやってこの親子を苦しめてやるかを思案して、二人で黙々と歩いた。
あいつの部屋にいくと、態とベッドの下を確認せずに、彼の部屋のあちこちを捜し歩いた。
「おかしいな。何処に置いたんだろう」
少しでも時間を稼げば、俺がまた戻って来たと菊池の母親の耳に入り、彼女が夕食に誘ってくれるのではと期待したからだ。
だが、菊池はベッドの下を覗き、「これじゃないか」と見つけてしまった。
「こんな所にあったのか?」
堂上氏の件で、菊池の母親を追い詰めて困らせてやろうと思っていたが、居座る理由がなくなってしまった。ジャズなんて興味がないので、もう一度レコードを聞かせてくれというのも、不自然だ。
「じゃあ俺、帰るから……」
二人で部屋を出て玄関へと向かっていると、丁度、菊池の母親が階段を登ってきた。
さっきのドレス姿のままで、胸の谷間がハッキリと見えて、ドキリとする。
「あら、もう帰るの?」彼女は微笑んだ。
「ええ」
「折角だから、夕食を一緒に食べていかない?」
「いいんですか?」
「勿論よ。食事はみんなで食べる方が楽しいでしょう」
隣の菊池は、俺がさっきの話を言い出すのではと、びくびくしている筈なのに、やはり表情を変えていない。
「では、お言葉に甘えて……」
「準備ができたら呼ぶから、祐介の部屋で、もう少し待っていてくれる?」
そう言って、彼女は再び階段を降りて行った。
今のところ、概ね順調だ。想定外の要因の出現で、作戦変更することにしたが、もっと有効な活用法はないだろうか。
菊池の部屋に戻り、そんなことを考え始めたら、菊池が「今日の話は母には内緒にしてくれ」と言ってきた。
動揺している素振りはないが、内心、かなり動揺している。こんな好機を逃す訳にはいかない。
「でも、あいつ、すぐにプロポーズしに来る様なことを言っていたじゃないか。直ぐに、俺らと会っていたことも知れる。隠している方が不自然だ。それに、なんで『子猫を殺せるの?』なんて言いだしたのか、その訳も知りたいし……」
「いや頼む。あとのことはどうあれ、今はあいつと会わなかった事にしておいてくれ」
漸く、困った顔を俺に見せた。もっともっと苦しめてやりたいが、少し優越感を感じられたことので、俺はそれを承認した。
その後は、俺の文庫本の内容や、ミステリーに興味があり、ミステリー研究会に入ろうか迷っている等の話をして時間を潰し、家政婦が呼びに来たので、彼女についていった。
案内されたのは、さっきの長テーブルの部屋ではなく、カウンターテーブルのあるダイニングルームで、六人掛け程度の四角いテーブルを囲んでの食事となった。
食事も、菊池の豪邸ならきっとフランス料理のフルコースだろうと期待していたが、ちょっと贅沢な家庭料理というレベルで、普通に箸で食事した。
元貴族といっても、庶民とさほど違いはない。
食事中、部活や趣味について訊かれ、面白可笑しく笑いを取りながら返し、俺はどうやって彼女の残忍性を暴こうかと考えていた。
菊池からは、堂上の事は何も話すなと釘を刺されていたが、少し話が途切れた隙に、彼女に直球で訊くことにした。
「お母様は、子猫のような可愛い動物が嫌いなのですか? 夕方にも蝶を殺してなんて言っていましたよね」
向かいに座る菊池の顔がピクリと痙攣したのに気づいたが、俺は彼女を見つめ続けた。
彼女は一瞬、少し困った顔をして、再び笑顔になって話し始めた。
「動物は好きよ。でも哀れに媚を売って、同情を惹こうとする子犬や子猫は好きじゃない。蝶も綺麗でしょうと自慢して飛ぶでしょう。だから大嫌い。それだけよ」
「だからと言って、『殺して』は無いでしょう。今朝、子猫がそこの空き地に捨ててあったそうです。嫌いでも、流石にエアガンを向けて動物虐待をしようとしていたら、注意して止めますよね」
「私は静観すると思うわ。そして中途半端に傷つけて帰ろうとしたら注意する。ちゃんと殺してあげなさいって。そして、殺す事ができたら、その子の頭を撫でて、頑張ったわねと褒めてあげる。実は昔、目ヤニを垂らした病気持ちの子猫が私に擦り寄って来て、主人に殺してと頼んだ事があるの。彼はその猫の尻尾を持って、木に叩きつけて殺してくれた。それを見た時、なんて頼もしくて素敵な人だろうと思ったわ。周囲の人から何と思われようが、私のために、冷徹に実行してくれる人って、素敵じゃない」
俺は平然と話す夫人をどなり付けたくなったが、ぐっと拳を握りしめて堪えた。
すると菊池が口を開いた。
「実は内緒にしていたけど、さっき堂上さんという人に会ったんだ。知っているよね?」
あんなに内緒にしろと懇願してきたくせに、自分から話し始めた。俺の追及で、もう隠し切れないとおもったのかも知れない。
「堂上さん? 誰かしら……」
「プロポーズして、母さんから、猫を殺せないような男は御免だと振られた話も聞いた。分らないはずないだろう」
「それなら分ったわ。彼は三島だから、こんな所にいる訳がないと除外しただけよ」
「去年、ここに引っ越して来たんだって。今はここから五分の所に、独りで住んでるよ」
彼女は、少し戸惑いの表情を浮かべてから、にっこりと微笑み返した。
「もう十年も昔のことよ。彼が何処に住んでいても関係はないわ」
「元彼だったんだろう」
菊池が大声を出すのを俺は始めて見たが、これで菊池は彼女を愛しているのだと確信した。
堂上が頑張ってくれれば、この件で、一波乱起こせるのは、間違いない。
「そんな大声を出して……。お客様がいるのよ。その話は後にしましょう」
その後は、彼女が旦那との楽しかった思い出話をしてくれたが、菊池は終始沈黙して項垂れていた。
今日は、こんなにも感情を表に出す菊池を見れるとは、思わなかった。あの件で、俺には、平気で感情を見せる様になったということかもしれない。
それなら、奴にあれこれアドバイスして……。
俺の中の悪魔がどんどん大きくなっていったが、その後は俺も突っ込んだ話を敢えてせず、食事が終わると直ぐに御暇した。
堂上氏は、頭を抱え、絶望に打ちひしがれている。普段は表情に顔に出さない菊池が、いかにも勝ったと、満足げにしている。一度も、挫折を味わったことが無いボンボン育ちで、人の心の痛みもわからない冷徹な男なのだろう。
俺は二人の会話を静観すると決めていたが、あまりに堂上氏か可哀そうでならなかった。
「堂上さん。あなたの努力は無駄じゃありません。彼女は今、蝶を直接殺してはいないかもしれませんが、人の本性はそう簡単に変わったりしません。ついさっきも、部屋に迷い込んだ紋白蝶を見て、『殺して』と口ずさみました。この耳で確かに聞きました」
俺の助言で、彼は急に目を輝かせ、元気を取り戻した。
「そうか、彼女は今でも生き物を殺せと言うんだな。なら良かった。私の努力は無駄じゃ無かった」
彼は、今度は声を上げて笑い出した。
「君は、父親譲りの冷徹な心を持っているから、分らないんだ。敬虔なカトリックの私が、悪魔になるのは大変だったんだ。助けてと泣き叫ぶ声を聞きながら、震える手を抑え、殺す苦痛を……。私は十年間、その苦痛に耐え、努力により君達の狂気に辿り着いた。これで、どうどうと麗子さんを迎えにいける。ようやく彼女と一つになれる」
そこまで言うと、堂上氏は急に苦しそうに胸を押さえ、ポケットから小さなスプレー缶を取り出し、舌の裏側に噴霧した。
どうやら、彼の病気とは狭心症らしい。
それなのに、野良猫を殺しまくって、悪魔になろうと努力してきたということか。さっき、菊池が空き地に捨てられていたという子猫も、もう彼によって、殺されたという事なのだろう。かわいそうに。
「大丈夫ですか」
俺は彼の背中を擦りながら、そんなことを考えていたが、彼を悪魔に変貌させたのは、菊池一家だ。
菊池を見ると、いつもの自分に戻り、苦しんでいるさまを見ても、平然と何の表情もださなくなっていた。
こいつらこそ、本当の悪魔だ。いつか、天の捌きを下してやる。
「ありがとう。君達と話ができて良かったよ。送って行けないが大丈夫だよね」
まだ苦しそうに胸を押さえていたが、俺たちは、この家を立ち去ることにした。
菊池邸への道中、菊池は一言も離さなかった。思う事があるはずなので、どう報告するかを考えているのだろう。
俺も、思わぬ火種を手に入れ、これでどうやってこの親子を苦しめてやるかを思案して、二人で黙々と歩いた。
あいつの部屋にいくと、態とベッドの下を確認せずに、彼の部屋のあちこちを捜し歩いた。
「おかしいな。何処に置いたんだろう」
少しでも時間を稼げば、俺がまた戻って来たと菊池の母親の耳に入り、彼女が夕食に誘ってくれるのではと期待したからだ。
だが、菊池はベッドの下を覗き、「これじゃないか」と見つけてしまった。
「こんな所にあったのか?」
堂上氏の件で、菊池の母親を追い詰めて困らせてやろうと思っていたが、居座る理由がなくなってしまった。ジャズなんて興味がないので、もう一度レコードを聞かせてくれというのも、不自然だ。
「じゃあ俺、帰るから……」
二人で部屋を出て玄関へと向かっていると、丁度、菊池の母親が階段を登ってきた。
さっきのドレス姿のままで、胸の谷間がハッキリと見えて、ドキリとする。
「あら、もう帰るの?」彼女は微笑んだ。
「ええ」
「折角だから、夕食を一緒に食べていかない?」
「いいんですか?」
「勿論よ。食事はみんなで食べる方が楽しいでしょう」
隣の菊池は、俺がさっきの話を言い出すのではと、びくびくしている筈なのに、やはり表情を変えていない。
「では、お言葉に甘えて……」
「準備ができたら呼ぶから、祐介の部屋で、もう少し待っていてくれる?」
そう言って、彼女は再び階段を降りて行った。
今のところ、概ね順調だ。想定外の要因の出現で、作戦変更することにしたが、もっと有効な活用法はないだろうか。
菊池の部屋に戻り、そんなことを考え始めたら、菊池が「今日の話は母には内緒にしてくれ」と言ってきた。
動揺している素振りはないが、内心、かなり動揺している。こんな好機を逃す訳にはいかない。
「でも、あいつ、すぐにプロポーズしに来る様なことを言っていたじゃないか。直ぐに、俺らと会っていたことも知れる。隠している方が不自然だ。それに、なんで『子猫を殺せるの?』なんて言いだしたのか、その訳も知りたいし……」
「いや頼む。あとのことはどうあれ、今はあいつと会わなかった事にしておいてくれ」
漸く、困った顔を俺に見せた。もっともっと苦しめてやりたいが、少し優越感を感じられたことので、俺はそれを承認した。
その後は、俺の文庫本の内容や、ミステリーに興味があり、ミステリー研究会に入ろうか迷っている等の話をして時間を潰し、家政婦が呼びに来たので、彼女についていった。
案内されたのは、さっきの長テーブルの部屋ではなく、カウンターテーブルのあるダイニングルームで、六人掛け程度の四角いテーブルを囲んでの食事となった。
食事も、菊池の豪邸ならきっとフランス料理のフルコースだろうと期待していたが、ちょっと贅沢な家庭料理というレベルで、普通に箸で食事した。
元貴族といっても、庶民とさほど違いはない。
食事中、部活や趣味について訊かれ、面白可笑しく笑いを取りながら返し、俺はどうやって彼女の残忍性を暴こうかと考えていた。
菊池からは、堂上の事は何も話すなと釘を刺されていたが、少し話が途切れた隙に、彼女に直球で訊くことにした。
「お母様は、子猫のような可愛い動物が嫌いなのですか? 夕方にも蝶を殺してなんて言っていましたよね」
向かいに座る菊池の顔がピクリと痙攣したのに気づいたが、俺は彼女を見つめ続けた。
彼女は一瞬、少し困った顔をして、再び笑顔になって話し始めた。
「動物は好きよ。でも哀れに媚を売って、同情を惹こうとする子犬や子猫は好きじゃない。蝶も綺麗でしょうと自慢して飛ぶでしょう。だから大嫌い。それだけよ」
「だからと言って、『殺して』は無いでしょう。今朝、子猫がそこの空き地に捨ててあったそうです。嫌いでも、流石にエアガンを向けて動物虐待をしようとしていたら、注意して止めますよね」
「私は静観すると思うわ。そして中途半端に傷つけて帰ろうとしたら注意する。ちゃんと殺してあげなさいって。そして、殺す事ができたら、その子の頭を撫でて、頑張ったわねと褒めてあげる。実は昔、目ヤニを垂らした病気持ちの子猫が私に擦り寄って来て、主人に殺してと頼んだ事があるの。彼はその猫の尻尾を持って、木に叩きつけて殺してくれた。それを見た時、なんて頼もしくて素敵な人だろうと思ったわ。周囲の人から何と思われようが、私のために、冷徹に実行してくれる人って、素敵じゃない」
俺は平然と話す夫人をどなり付けたくなったが、ぐっと拳を握りしめて堪えた。
すると菊池が口を開いた。
「実は内緒にしていたけど、さっき堂上さんという人に会ったんだ。知っているよね?」
あんなに内緒にしろと懇願してきたくせに、自分から話し始めた。俺の追及で、もう隠し切れないとおもったのかも知れない。
「堂上さん? 誰かしら……」
「プロポーズして、母さんから、猫を殺せないような男は御免だと振られた話も聞いた。分らないはずないだろう」
「それなら分ったわ。彼は三島だから、こんな所にいる訳がないと除外しただけよ」
「去年、ここに引っ越して来たんだって。今はここから五分の所に、独りで住んでるよ」
彼女は、少し戸惑いの表情を浮かべてから、にっこりと微笑み返した。
「もう十年も昔のことよ。彼が何処に住んでいても関係はないわ」
「元彼だったんだろう」
菊池が大声を出すのを俺は始めて見たが、これで菊池は彼女を愛しているのだと確信した。
堂上が頑張ってくれれば、この件で、一波乱起こせるのは、間違いない。
「そんな大声を出して……。お客様がいるのよ。その話は後にしましょう」
その後は、彼女が旦那との楽しかった思い出話をしてくれたが、菊池は終始沈黙して項垂れていた。
今日は、こんなにも感情を表に出す菊池を見れるとは、思わなかった。あの件で、俺には、平気で感情を見せる様になったということかもしれない。
それなら、奴にあれこれアドバイスして……。
俺の中の悪魔がどんどん大きくなっていったが、その後は俺も突っ込んだ話を敢えてせず、食事が終わると直ぐに御暇した。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
【完結】私が愛されるのを見ていなさい
芹澤紗凪
恋愛
虐げられた少女の、最も残酷で最も華麗な復讐劇。(全6話の予定)
公爵家で、天使の仮面を被った義理の妹、ララフィーナに全てを奪われたディディアラ。
絶望の淵で、彼女は一族に伝わる「血縁者の姿と入れ替わる」という特殊能力に目覚める。
ディディアラは、憎き義妹と入れ替わることを決意。
完璧な令嬢として振る舞いながら、自分を陥れた者たちを内側から崩壊させていく。
立場と顔が入れ替わった二人の少女が織りなす、壮絶なダークファンタジー。
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる