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第壱話 カメラ男子(十)
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後日、大和の家に向かう途中亜美は、今の自分の行動は正しかったのか、他に手段があったのではないかと色々考える。
亜美の家から車で約三十分行ったところに、大和の家がある。
インターホンを押す前に、大和の車が無い事を確認する。
亜美は、色々と何を話すか考えながらインターホンを押した。
インターホンからは、母親らしき人の声がする。
「はい。」
「すみません、私大和くんの友達の亜美です。」
「今大和はまだ帰ってないんですけど。」
「今日はお母様にお話があってきました、今ちょっと大丈夫ですか?」
亜美がそう言うとすぐに母親が外に出てきた。
「あっ、いつも一緒させてもらってる朝霧さん。」
亜美の顔を見て誰だか気づいたのか、挨拶をしながら歩いてくる。
「お母様いつもお世話になってます、ちょっと大和くんのことで聞きたいことがあって……今ちょっと本人には会いたくなくて、この時間に来させてもらいました。」
「大和が何か迷惑でも……」
母親は少し不思議そうな顔をする。
「最近大和くんの様子でおかしな所とか無かったですか?」
そう亜美が言うと、少し考えながら、
「んーそうね……いつも何も特に言わない子だし、何か迷惑かけてましたん?」
少し困った顔をしながら亜美の返答を待つ。
一呼吸置いて亜美が話し出す。
「この前大和くんと私の家族とで旅行に行ったのは知ってますよね?」
母親は小さくうなずき話の続きを待った。
「その時ホテルの部屋の浴室が盗撮されてまして。」
亜美がそこまで言うと母親の表情はみるみるうちに変わって行った。
「その犯人が大和くんでして……嘘やと思うんでしたら県警の刑事さんに電話してくれたらわかると思います……大和くんから何も聞いてないですか?」
母親はビックリした表情から徐々に涙を浮かべ始める。
「本人からは何も聞いてないです……そんな事があったなんて…あの子はなんて事を……」
「実はまだ続きがありまして……今回が初めてではなくて、一年も前からレストランのバイト先でも盗撮してたらしくて……最近レストランのバイト行って無いと思いますけど……そう言う事なんです。」
母親はショックの余り空いた口が塞がらず、言葉も出なくなっていた。
亜美は話を続けた。
「今日ここに来たのは、この事をお母様に伝えに来たのもあるのですが、出来れば、大和くん側で弁護士を立ててもらえないですか?訴えるにしても私をふくめてまだ数人居るので……」
亜美が涙ぐみながらここまで話すと急に母親が話し出す。
「ちょっと急な事でショックが大きくて、どうしたらいいか戸惑ってしまったけど……弁護士は大丈夫です、慰謝料はちゃんと払わしてもらいます。」
「でもお金の事ですし、後から揉めたりもしたくないので、出来れば弁護士を付けてもらった方が……」
亜美がそう言い説得するも、母親は考えを変えることはなく、払いますの一点張りだった。
「とりあえず、今後の事しっかりと話して決めたいので、連絡先教えてもらっても……」
母親がそう言い出すと亜美もそのつもりだったのか、すぐに番号を交換した。
その日は母親に事実を伝え、慰謝料請求と、もしパソコンなどに動画が残っていた時に、それをネットに流されないようにパソコンなどのチェックをするという二点約束をし、亜美は帰路に着いた。
亜美の家から車で約三十分行ったところに、大和の家がある。
インターホンを押す前に、大和の車が無い事を確認する。
亜美は、色々と何を話すか考えながらインターホンを押した。
インターホンからは、母親らしき人の声がする。
「はい。」
「すみません、私大和くんの友達の亜美です。」
「今大和はまだ帰ってないんですけど。」
「今日はお母様にお話があってきました、今ちょっと大丈夫ですか?」
亜美がそう言うとすぐに母親が外に出てきた。
「あっ、いつも一緒させてもらってる朝霧さん。」
亜美の顔を見て誰だか気づいたのか、挨拶をしながら歩いてくる。
「お母様いつもお世話になってます、ちょっと大和くんのことで聞きたいことがあって……今ちょっと本人には会いたくなくて、この時間に来させてもらいました。」
「大和が何か迷惑でも……」
母親は少し不思議そうな顔をする。
「最近大和くんの様子でおかしな所とか無かったですか?」
そう亜美が言うと、少し考えながら、
「んーそうね……いつも何も特に言わない子だし、何か迷惑かけてましたん?」
少し困った顔をしながら亜美の返答を待つ。
一呼吸置いて亜美が話し出す。
「この前大和くんと私の家族とで旅行に行ったのは知ってますよね?」
母親は小さくうなずき話の続きを待った。
「その時ホテルの部屋の浴室が盗撮されてまして。」
亜美がそこまで言うと母親の表情はみるみるうちに変わって行った。
「その犯人が大和くんでして……嘘やと思うんでしたら県警の刑事さんに電話してくれたらわかると思います……大和くんから何も聞いてないですか?」
母親はビックリした表情から徐々に涙を浮かべ始める。
「本人からは何も聞いてないです……そんな事があったなんて…あの子はなんて事を……」
「実はまだ続きがありまして……今回が初めてではなくて、一年も前からレストランのバイト先でも盗撮してたらしくて……最近レストランのバイト行って無いと思いますけど……そう言う事なんです。」
母親はショックの余り空いた口が塞がらず、言葉も出なくなっていた。
亜美は話を続けた。
「今日ここに来たのは、この事をお母様に伝えに来たのもあるのですが、出来れば、大和くん側で弁護士を立ててもらえないですか?訴えるにしても私をふくめてまだ数人居るので……」
亜美が涙ぐみながらここまで話すと急に母親が話し出す。
「ちょっと急な事でショックが大きくて、どうしたらいいか戸惑ってしまったけど……弁護士は大丈夫です、慰謝料はちゃんと払わしてもらいます。」
「でもお金の事ですし、後から揉めたりもしたくないので、出来れば弁護士を付けてもらった方が……」
亜美がそう言い説得するも、母親は考えを変えることはなく、払いますの一点張りだった。
「とりあえず、今後の事しっかりと話して決めたいので、連絡先教えてもらっても……」
母親がそう言い出すと亜美もそのつもりだったのか、すぐに番号を交換した。
その日は母親に事実を伝え、慰謝料請求と、もしパソコンなどに動画が残っていた時に、それをネットに流されないようにパソコンなどのチェックをするという二点約束をし、亜美は帰路に着いた。
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