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第13話:花から食へ
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荒地の開墾と種植え作業を終えて、ボクたち農業班はライル村に戻ってきた。
「おお、ライル様が戻ってきたぞ!」
「お疲れ様です、ライル様!」
帰還すると、領民が総出で出迎えてくれる。
ミーケたち狩り班は、少し先に帰還していた。今日の狩りの確認をする。
「ミーケ、そっちは大丈夫だった?」
「もちろんニャン、ライル様! 蜘蛛の魔獣がいたけど、ミーが!」
「えっ、魔獣がでたの⁉」
「あっ、ち、違うニャン。小さな蜘蛛がいたから、ミーが追い払ったニャン! それよりも、これが今日の獲物の肉ニャン!」
何やら今日も猫獣人メイドのミーケは怪しい。
けど有無を言わさず収納袋から、ミーケは森で狩った獣の肉を出してきた。仕方がないから、蜘蛛のことは別の機会に聞いてみよう。
今はとにかく獲物の確認が先だ。
「おお、これは! けっこう捕れたんだね!」
今日の獲物も小型の“森ウサギ”や“森キジ”が、かなりの数だった。
残念ながら昨日のように、大型の大鹿や大熊はない。大型の獣に肉は、毎日のように出会えないのであろう。
(なるほど。やっぱり穀物と野菜の早期栽培は、やっぱり成功させないとな……)
狩猟による食料の確保は、どうしてもバラつきが出てしまう。今後は季節と天候、あと獣の生態系によって、一匹も狩れない日も出てくる危険性もある。
だからこそ確実性の高い農業を定着させることは、ライル領にとっては早急な課題なのだ。
「おい、みんな聞いてくれ。ワシらは今日一日で、開墾と種植えを終わらせてきたぞ!」
「ライル様の素晴らしい魔道具のお蔭で、通常の十倍以上の速さで作業が終わったんだぞ!」
「明日の昼にでも、みんなで見にこいよ!」
一方で農業班は今日の作業を、他の領民たちに説明をしていた。農業班の誰もが自信に満ちあふれている。
「な、なんだと、今日一日で開墾が、終わっただと⁉」
「しかも、あの重労働の種植えまで終わっただぞ⁉」
「さすがはライル様だ!」
「これで明るい希望が見えてきたわね!」
報告を聞いて、領民から歓声が上がる。
何故なら領民たちの誰もが知っていたのだ。荒地を開墾する大変さと、種を植える作業の重労働なことを。
だからこそ魔道具の発明したボクの名前を、全員で称えてきたのだ。
「ありがとうございます。でも、聞いてください。みなさんが村の仕事や、狩りの仕事を頑張ってくれたので、ボクも農作業に集中できたんです!」
ライル領は人口が百人に満たない、小さな村。だからこそ全員が一致団結して、今後も暮らしていく必要がある。
そのために必要なのは『他人に敬意を払う』ことだろう。だから領主であるボクは率先して頭を下げて、領民に感謝を述べたのだ。
「よし、それでは夕食の準備を行いましょう!」
「「「はい!」」」
ボクの号令で領民は動き出す。班に分かれて作業に取り掛かる。
今日の獲物を解体する班と、夕食の準備をする班。農業班は道具の手入れと、明日からの仕事の準備をしていく。
「さて、ボクは魔道具の改良を行うか」
そんな中、ボクは村で一番大きな建物、領主の館に向かう。
まぁ、領主の館と言っても、一階建ての平屋の木造建築だけど。領民の生活が安定するまでは、この館で仕事をしていく予定だ。
「さてと、今宵中にやらないとな!」
館の奥の部屋で、ボクは仕事にとりかかる。収納袋から魔道具の一つを取り出す。
前に作った特殊な魔道具で、改造して明日からの農作業に使うものだ。
「よし、ここを……こう改造して……こっちも、改造して……よし、出来たぞ!」
数時間かけて、何とか魔道具の改造に成功。
元々の機能を改造して、違う農業に応用する。少し心配だけど計算では、上手くいくはずだ。
◇
翌日の朝になる。
「よし、準備をするか!」
ボクは一人で早朝の農地に立っていた。
昨晩から魔道具を使いたくて、居ても立っても居られなかった。農業班よりも先に一人で農地にやってきたのだ。
「設置と準備を……これで、いいかな。それじゃ試運転をしてみるか!」
改造した大きめの魔道具を、農地の中心に設置。スイッチを入れて起動する。
ウィン、ヒュ――――ン! ヒュ――――ン!
起動した魔道具から、全方位に棒が発射されていく。その数は全部で三十六本。
放物線を描いで、魔道具を中心に、離れた大地に飛んでいく。
ザクッ! ザクッ! ザクッ! ザクッ!
発射された柱が、地面に着地。農業区画の地面に突き刺さる。
三十六の柱が突き刺さった場所は、ちょうど農地の端と端。
農業地区の全ての範囲を、柱が取り囲む形になる。中央にあるのは大きな魔道具とボクだ。
「よし、ここまでは上手くいったぞ。あとは起動するだけだ……《植物成長促進機》、オン!」
スイッチを入れて、魔道具を本格的に稼働させる。
ウィ――――ン……バリバリ……バリバリ……
静かな金属音を発しながら、魔道具は動き出す。プラズマのような光が、魔道具から周囲に放たれていく。
直後、周囲で異変が起きる。
ニョキ……ニョキ……ニョキ……
周囲の土から緑色の物体……芽が出てきた。種が発芽したのだ。
いや……芽が出てきたのは、魔道具の周囲だけではない。
三十六の柱の内側……つまり開墾した全ての農地から、植えた種から芽が出てきたのだ。
「おお、成功したぞ! 《植物成長促進機》が、こんなに上手くいって、本当に良かったな……」
思わずボクは声を上げてしまう。
今回使用したのは思わず《植物成長促進機》という大型の魔道具。荷馬車くらいの大きさの魔道具だ。
柱の内部の植物にグリーン・プラズという光を照射して、育成を早める機能がある。
人や魔物、虫には効果はないので今、中にいるボクには無害。あと今後作業する領民にも害はない。
欠点は雑草も成長は早くなってしまうこと。あと水分と土の栄養を、早く成長した分だけ植物が吸収してしまうことだ。
だから今日からは農業班は、雑草取りの作業に余念がない。
あと水は近くの小川から散水する予定。土は収穫が終わってから、また作物の種類によって森の栄養がある土と交換をする。
これで問題点はカバーできるはずだ。
「《植物成長促進機》か……母さんとの思い出の魔道具が、こんな所で役に立つとはな……」
実は《植物成長促進機》は本来、花を育てるためにボクが数年間に発明したもの。
今は亡き母さんが病床に寝込んでいた時、好きだった花を季節外でも見られるように開発したのだ。
今回は能力を拡大して、広範囲でも使えように改造。対象も花以外に拡大しておいた。
とにかく花を育てるための魔道具が、まさか、こんな窮地に役に立つとは、ボクは夢にも思わなかった。
「母さん、ありがとう。これで何とかなります……」
《植物成長促進機》を作っておいたのは母のお蔭。
今は天国にいる亡き母に向かって、感謝を捧げる。
母のために作った魔道具は、今後は多くの領民の命を救う鍵となっています……そう報告した。
「ライル様、お待たせしました!」
そんな時、村から農業班がやってきた。
「「「――――っな⁉」」」
そして農地を目にして、誰もが絶句していた。
何故なら昨日、種を植えたばかりの農地に、すでに大きめの芽が顔を出していたのだ。
農業のプロから見て、有りない奇跡で異常な現象。誰もが目を丸くして硬直していた。
「あっ、ごめん。説明していなかったね。これは実は……」
《植物成長促進機》に機能について、ボクはみんなに説明していく。
説明を聞き終えて、誰もが「なっ、な、なんですと⁉ 作物の成長を早める魔道具ですと⁉」「そ、そんな、夢のような……さすが、を通り越して、もはや声も出ませんぞ、ライル様!」と、驚き感動をしていた。
「ありがとう、みんなな。でも雑草や他の問題はあるから、これからが農作業の本番。頑張っていこう!」
「「「はい!」」」
魔道具のお蔭で、農作業は順調に進んでいた。
収穫までのあとの作業は、基本的には農業班に任せておくことになった。ボクはたまに様子を見に来るスケジュールで良さそうだ。
「ふう……よし、いい感じだな、今のところは」
他に必要な生活必需品は沢山あるけど、農作業の見込みができて、ボクはとりあえずひと息つくのだった。
◇
◇
◇
◇
だが、この時のライルと領民は知らなかった。
順調なライル領に、“招かれざる客”が迫っていたことを。
「おお、ライル様が戻ってきたぞ!」
「お疲れ様です、ライル様!」
帰還すると、領民が総出で出迎えてくれる。
ミーケたち狩り班は、少し先に帰還していた。今日の狩りの確認をする。
「ミーケ、そっちは大丈夫だった?」
「もちろんニャン、ライル様! 蜘蛛の魔獣がいたけど、ミーが!」
「えっ、魔獣がでたの⁉」
「あっ、ち、違うニャン。小さな蜘蛛がいたから、ミーが追い払ったニャン! それよりも、これが今日の獲物の肉ニャン!」
何やら今日も猫獣人メイドのミーケは怪しい。
けど有無を言わさず収納袋から、ミーケは森で狩った獣の肉を出してきた。仕方がないから、蜘蛛のことは別の機会に聞いてみよう。
今はとにかく獲物の確認が先だ。
「おお、これは! けっこう捕れたんだね!」
今日の獲物も小型の“森ウサギ”や“森キジ”が、かなりの数だった。
残念ながら昨日のように、大型の大鹿や大熊はない。大型の獣に肉は、毎日のように出会えないのであろう。
(なるほど。やっぱり穀物と野菜の早期栽培は、やっぱり成功させないとな……)
狩猟による食料の確保は、どうしてもバラつきが出てしまう。今後は季節と天候、あと獣の生態系によって、一匹も狩れない日も出てくる危険性もある。
だからこそ確実性の高い農業を定着させることは、ライル領にとっては早急な課題なのだ。
「おい、みんな聞いてくれ。ワシらは今日一日で、開墾と種植えを終わらせてきたぞ!」
「ライル様の素晴らしい魔道具のお蔭で、通常の十倍以上の速さで作業が終わったんだぞ!」
「明日の昼にでも、みんなで見にこいよ!」
一方で農業班は今日の作業を、他の領民たちに説明をしていた。農業班の誰もが自信に満ちあふれている。
「な、なんだと、今日一日で開墾が、終わっただと⁉」
「しかも、あの重労働の種植えまで終わっただぞ⁉」
「さすがはライル様だ!」
「これで明るい希望が見えてきたわね!」
報告を聞いて、領民から歓声が上がる。
何故なら領民たちの誰もが知っていたのだ。荒地を開墾する大変さと、種を植える作業の重労働なことを。
だからこそ魔道具の発明したボクの名前を、全員で称えてきたのだ。
「ありがとうございます。でも、聞いてください。みなさんが村の仕事や、狩りの仕事を頑張ってくれたので、ボクも農作業に集中できたんです!」
ライル領は人口が百人に満たない、小さな村。だからこそ全員が一致団結して、今後も暮らしていく必要がある。
そのために必要なのは『他人に敬意を払う』ことだろう。だから領主であるボクは率先して頭を下げて、領民に感謝を述べたのだ。
「よし、それでは夕食の準備を行いましょう!」
「「「はい!」」」
ボクの号令で領民は動き出す。班に分かれて作業に取り掛かる。
今日の獲物を解体する班と、夕食の準備をする班。農業班は道具の手入れと、明日からの仕事の準備をしていく。
「さて、ボクは魔道具の改良を行うか」
そんな中、ボクは村で一番大きな建物、領主の館に向かう。
まぁ、領主の館と言っても、一階建ての平屋の木造建築だけど。領民の生活が安定するまでは、この館で仕事をしていく予定だ。
「さてと、今宵中にやらないとな!」
館の奥の部屋で、ボクは仕事にとりかかる。収納袋から魔道具の一つを取り出す。
前に作った特殊な魔道具で、改造して明日からの農作業に使うものだ。
「よし、ここを……こう改造して……こっちも、改造して……よし、出来たぞ!」
数時間かけて、何とか魔道具の改造に成功。
元々の機能を改造して、違う農業に応用する。少し心配だけど計算では、上手くいくはずだ。
◇
翌日の朝になる。
「よし、準備をするか!」
ボクは一人で早朝の農地に立っていた。
昨晩から魔道具を使いたくて、居ても立っても居られなかった。農業班よりも先に一人で農地にやってきたのだ。
「設置と準備を……これで、いいかな。それじゃ試運転をしてみるか!」
改造した大きめの魔道具を、農地の中心に設置。スイッチを入れて起動する。
ウィン、ヒュ――――ン! ヒュ――――ン!
起動した魔道具から、全方位に棒が発射されていく。その数は全部で三十六本。
放物線を描いで、魔道具を中心に、離れた大地に飛んでいく。
ザクッ! ザクッ! ザクッ! ザクッ!
発射された柱が、地面に着地。農業区画の地面に突き刺さる。
三十六の柱が突き刺さった場所は、ちょうど農地の端と端。
農業地区の全ての範囲を、柱が取り囲む形になる。中央にあるのは大きな魔道具とボクだ。
「よし、ここまでは上手くいったぞ。あとは起動するだけだ……《植物成長促進機》、オン!」
スイッチを入れて、魔道具を本格的に稼働させる。
ウィ――――ン……バリバリ……バリバリ……
静かな金属音を発しながら、魔道具は動き出す。プラズマのような光が、魔道具から周囲に放たれていく。
直後、周囲で異変が起きる。
ニョキ……ニョキ……ニョキ……
周囲の土から緑色の物体……芽が出てきた。種が発芽したのだ。
いや……芽が出てきたのは、魔道具の周囲だけではない。
三十六の柱の内側……つまり開墾した全ての農地から、植えた種から芽が出てきたのだ。
「おお、成功したぞ! 《植物成長促進機》が、こんなに上手くいって、本当に良かったな……」
思わずボクは声を上げてしまう。
今回使用したのは思わず《植物成長促進機》という大型の魔道具。荷馬車くらいの大きさの魔道具だ。
柱の内部の植物にグリーン・プラズという光を照射して、育成を早める機能がある。
人や魔物、虫には効果はないので今、中にいるボクには無害。あと今後作業する領民にも害はない。
欠点は雑草も成長は早くなってしまうこと。あと水分と土の栄養を、早く成長した分だけ植物が吸収してしまうことだ。
だから今日からは農業班は、雑草取りの作業に余念がない。
あと水は近くの小川から散水する予定。土は収穫が終わってから、また作物の種類によって森の栄養がある土と交換をする。
これで問題点はカバーできるはずだ。
「《植物成長促進機》か……母さんとの思い出の魔道具が、こんな所で役に立つとはな……」
実は《植物成長促進機》は本来、花を育てるためにボクが数年間に発明したもの。
今は亡き母さんが病床に寝込んでいた時、好きだった花を季節外でも見られるように開発したのだ。
今回は能力を拡大して、広範囲でも使えように改造。対象も花以外に拡大しておいた。
とにかく花を育てるための魔道具が、まさか、こんな窮地に役に立つとは、ボクは夢にも思わなかった。
「母さん、ありがとう。これで何とかなります……」
《植物成長促進機》を作っておいたのは母のお蔭。
今は天国にいる亡き母に向かって、感謝を捧げる。
母のために作った魔道具は、今後は多くの領民の命を救う鍵となっています……そう報告した。
「ライル様、お待たせしました!」
そんな時、村から農業班がやってきた。
「「「――――っな⁉」」」
そして農地を目にして、誰もが絶句していた。
何故なら昨日、種を植えたばかりの農地に、すでに大きめの芽が顔を出していたのだ。
農業のプロから見て、有りない奇跡で異常な現象。誰もが目を丸くして硬直していた。
「あっ、ごめん。説明していなかったね。これは実は……」
《植物成長促進機》に機能について、ボクはみんなに説明していく。
説明を聞き終えて、誰もが「なっ、な、なんですと⁉ 作物の成長を早める魔道具ですと⁉」「そ、そんな、夢のような……さすが、を通り越して、もはや声も出ませんぞ、ライル様!」と、驚き感動をしていた。
「ありがとう、みんなな。でも雑草や他の問題はあるから、これからが農作業の本番。頑張っていこう!」
「「「はい!」」」
魔道具のお蔭で、農作業は順調に進んでいた。
収穫までのあとの作業は、基本的には農業班に任せておくことになった。ボクはたまに様子を見に来るスケジュールで良さそうだ。
「ふう……よし、いい感じだな、今のところは」
他に必要な生活必需品は沢山あるけど、農作業の見込みができて、ボクはとりあえずひと息つくのだった。
◇
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◇
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だが、この時のライルと領民は知らなかった。
順調なライル領に、“招かれざる客”が迫っていたことを。
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